今日はエアブラシのお話をさせていただきます。

 

プラモデルやフィギュアを作る方やアクリルで絵を描く方などはエアブラシってなんだか知っているとは思いますが、一応言っておくと、絵の具を小さな穴から噴き出す空気によって、塗りたい画面に吹き付ける装置の事です。

私の持っているのは相当古いもので、どちらかというと入門用のようです。

これだけでではだめで。、空気を送り出すコンプレッサーというものが必要です。下の写真がそれです。汚くてごめんなさい。

 

結構大きな音が出て、アパートなどでは苦情が来そうです。

 

この機械で圧縮した空気をビニールのホースを通して、エアブラシというノズルに送り込むわけです。



先日ネットで検索したら、最近は安くて使いやすそうなものがたくさんあるのに驚きました。音も静かだそうです。

 

 

 

 

 

しかも安くて、高性能で、結構かわいらしいのもあって、そのうち買おうと思って今、物色中です。


私が買った、今持っているのは25年以上前で、近くの画材屋さんで、2種類あった内の安い方で、7000円くらいだったと思います。

コンプレッサー(空気を送る機械)は別にホームセンターで2万円くらいした記憶があります。

当時はエアブラシを使える知り合いもなく、ネットもない時代。お人形の着色用に、いい加減な感覚で買ってはみたものの、使いこなせないまま、しばらくは我慢して使ってみましたが、1年ほどで放置してしまいました。

今考えれば間抜けな話なのですが、シングルアクションとダブルアクションがあるのを知らず、シングルアクションのブラシで、ダブルアクションのような使い方をして、使いこなせないと嘆いていたのです。

その違いとは、操作するレバーが「押す」という動き一つしかないのがシングルアクションで、それにより、出る空気の量は一定なのです。
それに伴い、出る塗料の量も一定に出る仕組みなのです。


まあ、塗料の出る量の調節は、別につまみがあってあらかじめ調節して置くモノなのです。

しかし、それを知らない私は「押す」というアクションをちょっと押すとか半分くらい押すとか下まで全部押すとかしていたわけです。



それはそれは至難の業で、指一本ではできないので、親指と人差し指で複雑な動きをして、そのスイッチを微調整していたものです。


ダブルアクションの方は、空気のオンとオフ、塗料の出る量、それを初めから二つのアクション(押して、手前にずらす)に分けてあるもので、初めからこっちを買っておけばよかったと今更ながら後悔しております。

当時はどうしても上手く行かず、塗料のせいだと思い、いろんな種類の塗料をいろいろに試しました。

それで、今言えるのは、塗料は何でも大丈夫、ただ、薄めすぎても濃過ぎてもダメってことです。

後、手入れがめんどくさいので、水洗いで済むアクリル系の絵の具塗料がお勧めという事です。

下の絵は、アクリルガッシュでバックを塗ってみました。

手前のろうそくと炎は手書きです。



中心から(薄い色から)白、レモン色、オレンジ、赤、黒と順番に吹き付けました。

アクリルガッシュはマットな仕上がりで、大好きですが、一つはクリアーを仕上げに吹いてつやを出してみました。

写真では全く分からないですね。



どちらも一長一短で、マットな仕上げは画面の強度に問題が、ちょっと指でこすると色が落ちます。

クリアー仕上げは強度とつやがいいのですが、地塗りの刷毛目や筆むらが強調されてしまいます。

また、エアブラシのいい所は何しろ美しいグラデーションと刷毛目のない美しい仕上がりにありますが、それゆえ地塗りの凸凹や筆で仕上げた部分との境界線の違和感や質感の違いが気になる所です。

その辺りをどうきれいに仕上げるかが作家の技量というものだと思います。

私などはまだまだだと思い知らされます。といって、50代も大分過ぎましたが。

 

今日はこの辺で、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

ちなみに額も手作りで、いつか額の作り方もアップしようと思ってます。