今回のテーマは「めざめるオーボエ」ということなので鎧塚みぞれが覚醒する回なのでしょうか。
まずは関西大会10日前の演奏順の発表のシーンから始まりました。
全国常連の明静工科が15番目とで、北宇治は16番目。強豪の後というのは少しショックですね。
明静工科というのはどうみても淀川工科高校がモデルですね。淀川工科高校、通称淀工は、初回放送の10年前の時点では全国金賞常連のバリバリでした。近年は関西どまりで往時ほどの勢いがなくなっているように見られがちですが、その実力が衰えたというわけではありません。ただ近年のコンクールの評価軸が淀工サウンドと合わなくなってきているようです。
淀工の伝統的強みは、分厚いサウンド、強烈な推進力、エネルギー感・熱量ですが、近年の吹奏楽コンクールは音圧よりも“音色の透明感・繊細なバランス・弱奏の完成度をより評価する傾向にあり、結果として迫力はあるが、音がやや硬い・重いと聴かれやすく、時代の評価軸と微妙なズレが生じているようです。
昨年の全日本吹奏楽コンクールで金賞常連だった市立柏、市立習志野、東海大高輪など美爆音で名を馳せた関東の強豪が軒並み金賞を逃したのも同じような理由によるのかもしれません。知らんけど。
コンクールだけで価値が決まるものではないし、地元ファンの熱量はまだ衰えていないようなので自信を持って頑張ってもらいたいものです。
さて、コーチに来ているプロの新川さん(超美人)が鎧塚みぞれに声がけします。あなたの技術は素晴らしい、でもなぜだか聴いてると苦しくなる、もっと楽しんでいいのよ、と。プロが言うくらいだから技術的にはさぞかしすばらしいのだろうと視聴者に思いこませる場面です。いやはや技術的に素晴らしいのに聴いてて苦しくなるっていうのはちょっとあからさまでベタな演出だなぁ。
事情を知っている南中の同窓生の優子やあすか、あすかから話を聞いた久美子はまるで腫れ物に触るかのようにみぞれの様子をうかがっています。しかしそんな接し方をしていて何も解決するわけがありません。
思い切って久美子がみぞれに接触、続いて優子、最後に希美がみぞれと話をすることで全容が明らかにされていきます。
みぞれは中学時代友達もいなくて一人でぽつんと過ごす日々を送っていましたが、そんな時に声をかけて吹奏楽部に誘ったのが希美でした。以来、みぞれは楽しい日々を送るようになりました。みぞれにとって希美は唯一の大切な友達でした。
中学三年生の時には府大会で銀賞に終わったものの高校では金を取ろうと誓い合ってそろって北宇治高校に進みました。
ところが希美はみぞれが何も知らないうちにほかの同級生を誘って吹奏楽部をやめてしまっていました。
みぞれにとって希美は唯一無二の存在だったのに、希美にとってみぞれはその他大勢の一人にすら入っていないと思ってショックを受けました。希美のフルートを聴くと吐き気をもよおすほどに精神に異常をきたすようになります。
しかしオーボエを吹くことが希美と自分をつなぐ唯一の方法だと思ったみぞれは、なんだかよくわからずモヤモヤしながらも吹奏楽を続けていたというのです。
ほんと、めんどくせーやっちゃなあ。
しかし、そのようなモヤモヤは希美から直接話を聞くことですっかり晴れてしまいます。思わせぶりがやたら長かった割には単純明快な解決。
希美が再入部したらみぞれに影響が出て関西コンクールが危ういと警戒していたあすかは一体なんなんだったんでしょう。
あすかは訳知り顔でみぞれをずるい性格してると評します。みぞれが希美に固執してるのは結局独りでいるのが怖いからで、優子ちゃんは保険だと。人は打算的に動くものだと。まあ、あすかというのはAKB48でいうと指原莉乃や峯岸みなみのように(ちょっと古いけど)一癖も二癖もある一筋縄ではいかないこまっしゃくれたヤツだなぁ。それに比べるとみぞれは渡辺麻友のように純真だ。純真すぎる。
全く女子高生は理解できんわ。
希美が辞める時になぜみぞれに声をかけなかったか、希美は次のようにみぞれに説明します。
みぞれは頑張ってた。希美が腐ってた時も、誰も練習してなくてもひとりで練習してた。そんな人に一緒に辞めようだとか、言えるわけがなかった。仲間はずれにされたと思ってたのならそれはぜんぜん違う。府大会も見にいった。みんなキラキラしてた。鳥肌たった。みぞれのソロ、かっこよかった。中学の時からみぞれのオーボエ好きだった。なんかさ、キューンとしてて。聴きたいな、みぞれのオーボエ。
これにみぞれは元気よく「うん!」と答えます。
単純。案ずるより産むが易しとはこのことか。このあと、みぞれはつきもの、はれものが落ちたかのようにはればれとオーボエを吹くのでした。
なんのこっちゃ
さすがに希美とみぞれのお話はここまでで一旦終えて次回は関西コンクールでしょう。ここまで引っ張ればもう十分だろう。