戦争の最中に青春時代を過ごした両親
我慢をしなければ
大人として生き残れなかった

「ありのままの私」のことなど
考えたこともなかっただろう

 

自己主張のはじまる2、3歳の頃
ありのままの自分を
親に受け入れられて
信じるこころが育てられる

 

私の両親は
3歳のわがまま盛りの娘を
我慢のできる
配慮のできる
大人にしようとした

 

3歳で大人になった私は
常識もあれば
思いやりもあり
配慮のある立派な大人になった

 

そんな私が
ある特定の状況になると
感情は、コントロール不能
幼稚なふるまいをしてしまう

 

夫にはじめて会った時
以前からの知り合いのような
懐かしい安らぎを感じた
夫の優しい心遣いがうれしかった

 

夫の妹にはじめて会った時

私は、一人っ子で
兄妹の間の感情を知らない

私は、建前で身につけた
大人のふるまいをした

私の優しさは
頭で考えた優しさ

 

結婚式の前日に
やって来た夫の妹は
思いっきり夫に甘えた

夫もそれを受け入れた

夫と二人だけで外出、買い物
夫のアパートに宿泊

夫のオートフォーカス機能付きの
コンパクトカメラを持って
結婚式に出席した

夫は、もう1台の
一眼レフカメラを持って
新婚旅行へ出発した
電池がなくなっていて
新婚旅行の写真は1枚もない

 

私は、ひたすら
自分のわがままを我慢して
大人の女性になったのに

だから夫は、
私を選んでくれたと
自信を持っていたのに

 

常識のない妹
責められるべきは妹
私は、被害者
可哀想な私

 

これが私の性格

 

アドラーさんはおっしゃいます。
「性格は変えられる」と。