バラ作りは楽し 難し~い肥料やり
肥料は大きく分けて有機肥料と化学肥料
有機肥料は
腐葉土(バーク) 牛フン 油粕など
化学肥料は
液肥 速効性(小粒) 遅効性(大粒)など
遅効性肥料の特徴はゆっくり長く効くこと
基本的にバークや牛フンは
12月にバケツ一杯くらい株周りに播きます
雨の跳ね返りや夏の暑さから根元を守るために
6、7、8月に播くこともあります
いつやってはいけないという制約はありません
ただ油粕だけは例外
速効性もあるうえ強力に長く効く
「おお それはいい」なんて思ったら大間違い
水にぬれると発酵ガスを出すので
株にべったりくっついたりするとガスで株が傷みます
やり方としてはバークや牛フンに軽く一握り程度よく混ぜて
油粕だけが固まらないようにして 12月に与えます
当然ながら気温が高くなるほど危険
しかも効果が長いので
剪定後の2月あたりに与えても 効果が5月の花まで残り
花が開き難くなったり 花型が乱れたり 花色が白くなったり
花芯が2つできるダブルヘッドの原因になったりします
(オールド系は散りやすくなることも)
栽培家の中には油粕は絶対に使わない人も多くいます
「これだけは絶対に枯らせたくない」とか
「シャーロット7000円で買っちゃった~」とかにはお勧めできません
速効性肥料は用途に応じて使い分けますが
12月以外は化学肥料だけでも十分育ちます
問題は与える頻度と量
液肥は与えた時だけ 土に液が残っている時だけ効きます
花が一通り咲き終わった後の株の休息に(お礼肥え)
夏の疲れを取るために8月末~9月初めに
剪定後の株や新芽の生長に勢いを付けるために
なんて与え方が一般的
ただ弱っている時は基本的には水のみ
特に水はけが悪くて根腐りを起こしているような時は
むしろ乾燥させるようにして 水も控えめに
遅効性肥料は1センチくらいのボール型
形が有るうちは効いているらしいけど
はっきり言って 効いているのかいないのか
よくわからないような感じで あまり使ったことが有りません
一番良く使うのは速効性肥料
3ミリくらいの粒状のものが多いですが
バラの場合 一般的な8:8:8(チッソ リン酸 カリ)より
12:12:12とか14:14:14といった高配合のものを
少量ずつ頻繁に与えるのがいいと思う
効果期間は肥料によってまちまちで
1~2度の水やりでほとんど溶けてしまう物から
10回程度ならまだ解け切らないで残っているものなど
粒の残り具合を目で確かめるのは難しいけど
1カ月効くって事はまずないと思う
1月に1度の肥料やりでは
肥料の効いてない時間の方が長くなってしまうので
3,、6,7,9,月は月に2回 できれば3回
少量ずつ与えた方が 常時養分が株に行きます
8月は肥料を与えずつぼみも取って株を休ませます
ただ効きすぎるとこれも弊害が出ます
葉っぱが黄変して落下したり 茎や葉が巨大化して
将来花が咲いたときバランスが悪くなったり
化学肥料も株にべったり付いたりしたらやっぱり株を傷めます
8号くらいまでの鉢ならティースプン1杯程度
12~15号くらいで2杯くらい
これも肥料によって効き方が違うので
様子を見ながら量や回数を調整します
化学肥料も花にまで効くと同じような事が起こります
4月と10月はつぼみの具合で中旬下旬は控えます
つぼみがそろそろ付くかな?と思ったところでストップ
株や茎がしっかり育っていれば花は大きく育ちます
開花期は当然ながら与えません