こんにちは! 親子問題カウンセラー 竹島雅美です。
加藤諦三先生の「テレフォン人生相談」は、ニッポン放送ラジオの長寿番組。
2年前に離婚した女性の相談が、興味深い
夫の借金を自分が返してあげたのに、夫はおろか、夫の実家からも邪険にあつかわれ、お礼の一言もなかった。
それが悔しくて、いまだに腹の虫がおさまらない。
『それ、離婚する前の話ですよね? いまだに、2年以上前のことを恨んでいるのはなぜか、わかりますか ?』
と、女性のカウンセラーが問いかけました。
そうなんです。いま、迷惑をかけられている、という相談ではないのです。
終わったことなのに怒りがわいてきて、どうしようもない。
この女性は、自分を認めてもらいたくて、しょうがない。
承認欲求のかたまりなのです。
「よくやったね、あなたは偉いね」と、言ってほしいあまり、夫の借金を肩代わりする、という状況を引き寄せたのです。
親の遺産を切り崩してまで借金を肩代わりした立派な妻、だと認められたかったのに、周囲は自分を邪険にあつかった。
それが、悔しくて悔しくて、というのはわかりますが、かつての私を見ているようで、苦笑い
職場にも同じような人がいましたが、周囲にとっては暑苦しいんです。
逆に、こういう人は、まわりの仲間を遠ざけてしまいます。
カウンセラーさんも、
「いまは同居している息子たちも、成人したらあなたから離れていきますよ」
と注意をうながしていました。
これも、幼少期の満たされない思いが原因なのですよねー。
誰だって、まわりから認められたい。
でもそればかり追うと、人生いつも不安ばかりか、認められても心が満たされないのです。
人のエゴは底なしだなあ、と思ったテレフォン相談でした