CTの予約の日。
この日も、夫は1人で受診した。
CTの結果、結局は原因が特定されるようなものはなかった。
しかし、採血の結果、炎症反応を示すCRPが高値で推移していた。
そして、体力的にも限界に近づきつつあり、抗生剤の時間点滴をするため、入院することとなった。
状況にあわせ、検査をしていくことになった。
夫から連絡をもらい、その日の夜、病院へ荷物を持って行く。
すでに時間ごとの抗生剤が始まっていた。
その日、主治医から説明があった。
今の段階では、熱の原因が特定されない。
炎症反応のみ高値となっているが、白血球の増加もない。
しかし、ウイルスによるものとも考えにくい。
考えられるとしたら、なんらかの自己免疫疾患かもしれないという事だった。
それについて、神経内科の非常勤のドクターと相談しながら、検査の予定を組んでいくという説明だった。
主治医は消化器内科のドクターだったが、かなり原因についてしらべてくれたようだった。
具体的に、疾患名もあげて、自分の考えを話してくれた。
このドクターなら、きちんと考えて治療をしてくれそうだと、医療従事者である私は少し安心した。
しかし、現実は無情だ。。
入院を境に、病状はスピードを上げて悪化していった。
しかし、まだ入院した安堵感があり、この先、2週間程度で命の終わりが来ることなんて、想像すらできなかった。