胃カメラの日がやってきた。
この日も1人で検査をして帰ってきた。
やはり、異常はなく、原因となるような所見も見られなかった。。
相変わらず微熱は続き、倦怠感も続いていた。
一応食事は摂れていたので、目に見えて衰弱することはなかった。
次はCTを撮ってみようかという話になったらしく、次の予約もしていた。
次の受診までの間に、解熱剤を飲んでも発熱する間隔が狭まってきており、日々体力的に辛くなっていた。。
CT受診日の前日、階段からいつも飛びついてくる子供に、「今日は勘弁して」と悲痛な顔で言っていた。
母は、いまだにあのときの夫の顔が忘れられないという。。
夫の身体は限界を迎えようとしていたに違いない。。
その日の夜、「焼肉が食いたい」と言うので、「食べに行こう」と誘った。
その返事は「食われへん」だった。
その日を最後に自宅で食事をすることはなかった。。