Spotter 監視員 | hanaco今度はAUSナースになる

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ナース(日本)→フローリスト(UK)→ナース(オーストラリア)
紆余曲折の末、2018年9月よりQLDの田舎町でナースになり2022年10月からNSWシドニーへ。
ナースになる過程や仕事に関すること以外にもグルメや旅行も好きなので、そんなことも書いてます。

オーストラリアは全体的に行動制限
が緩くなったとは言え、まだまだ
COVID-19疑いの入院は途切れません。
 
 
いつものように1人の看護要員に対し
4〜5人という配置でやっていても
感染症患者がいる場合の個室管理で
毎回のPPE着脱をしたり動きづらい中
ケアを行ったりすることでかなりの
時間を取られます。
 
 
それに配慮してか最近は1人多く配置
してくれる日が多くてその人が個室
担当をしてくれるのでかなり助かる!
 
 
ただ個室は現在4〜5室ありそれが全て
埋まるとその人の負担が大きいので
どうなるか分からないんですが今の
ところ最大で同時に3室埋まるくらい
で済んでいます。
 
 
PCR検査結果で陰性と分かるまでは
そこから動かせないので、みんなが
結果が出るのを心待ちにしている状態
だったり。
 
 
シフトが始まる時にチームリーダーが
「今日はAが個室担当で
 Bがスポッターやってね
 忙しければ私を呼んでくれても
 いいからねウインク
と。
 
 
スポッターの意味は分からなかった
けど流れ的にPPE着脱時のチェックを
する人を意味してるみたいだったので
そういうことかな?と。
 
 
調べたら
spotter: 監視人
 
 
という意味でした。
 
 

 

 

 

PPE着脱には手順があって好きなもの
から着けたり外したりってしてるわけ
ではないのでそれをきちんと手順に
乗っ取ってやっているかどうかを
お互いにチェックすることを今回の件
では意味しているそうです。
 
 
ついでに言うと他者にチェックをして
貰ってPPEを装着し室内に入ったら
例えばバイタルサインチェックする
けどカルテは中に持ち込めないので
外にいるスポッターが記録をしたり、
ケア中に必要なものを取りに行く
外回り的な役割もします。
 
 
うちの病棟の個室は以前にも書きまし
たがトイレがついてないのでポータブ
ルやしびんを使って貰うしかなく、
それを処理する時にその人が個室を出
てあちこち触らないようにそのスポッ
ターがドアを開けてあげたりボタンを
押したりして個室担当が完全にPPEを
脱ぐまでをお手伝いします。
 
 
すぐ済むようならそのまま廊下で中の
様子を見ながらお手伝いするんだけど
長くなりそうなら一旦離れて、
また必要な頃に個室内からナースコー
ルで呼び出してまた助けて貰う方式。
 
 
確かにまだPPE着脱歴の少ない人は
どこから脱ぐんだっけ?とか聞きあっ
たりしてたのでスポッターがいると
その場で教えて貰えて良いし、
あとは室内で危ない行動(結んでた髪
がカーテンに触れそうになってた
とか)もチェックしてくれるので安心
感がありました。
 
 
陰圧室もないし個室は狭いわトイレも
シャワーもテレビもない、ドアもきち
んと閉まらないようなどうしようもな
く古い建物(築100年)ではあるけれど、
その中で感染管理プランや人員配置は
きちんとしてくれてることがかなりの
安心感に繋がる。
 
 
PPE着脱の時間だけじゃなく正しい
手順を考えながら着脱をすること、
PPEを無駄にできないため何度も
出入りしないで済むように一度の入室
で全て済ませるため何が必要かとか
考えたり入室してから足りないものを
スポッターにお願いして待つ時間とか
かなり時間がかかる。
 
 
そしてスポッターも同様なので結局
2人の手が必要になるんですよね。
 
 
それをやりつつ他の患者さんのケアも
配慮できるように人員配置してくれて
る師長さんや病院に感謝ですお願い
 
 
前々日にイギリス在住ブロガーさんか
らイギリスの病院内部の話を聞いてい
たので今のこの環境にホント感謝しか
ありませんえーん
 
 
同じナースとしてお気の毒過ぎて慰め
の言葉もないですタラー
 
 
日本もきっとそんな思いしてるナース
がいっぱいいるんだろうなと思うと
心が痛みますゲホゲホ