妊娠糖尿病と診断されて最初に困ったことは食事です。

 

私は料理が好きではありません。

 

やればそれなりにはできます。

 

が、

献立を考え買い物に行き、作る。

この一連の流れは妊娠前から嫌いでした。

 

そもそも食べ物にあまり興味がありません。

自分を構成する要素の中で、食べ物の割合が大きくないのです。

 

だからといって、これまで適当に食べてきたわけでもありません。

外食が続くと不調になるタイプなので、むしろきちんと作ってきました。

(なのになぜ妊娠糖尿病に…トホホ)

 

作りたくないのにきちんと作るわけですから、

最短で美味しく作るために、まるで実験のように研究してきました。

 

なぜ塩が必要か、なぜみりんが必要か。

理由がわからなければ不必要な工程なのでカットします。

 

その上で作るものは、

 

・ごく普通のメニュー

・凝らない

・めんどくさくない

・使い慣れた食材を使う

・洗い物は極力少なく

 

これが料理に対するスタンスでした。

 

ところが妊娠糖尿病になって、

この態度を変える必要があるのではと思いました。

 

図書館からたくさん本を借り、新しいレシピに挑戦しました。

 

 

しかし、作り慣れない料理はさじ加減がわからず、

かえって血糖値が乱れるような気がしました。

 

また、挑戦してもうまくいかないとイライラしました。

労力とお金も消費されて、疲れます。

これまで以上に作ることにストレスを感じました。

 

 

ふと「あ、私そもそも料理好きじゃなかった。自分を見失ってたわ」

と思いました。

 

「赤ちゃんのため」「お母さんなんだから」という言葉が

脅迫状かつ免罪符のように使われます。

それはある意味正しい。

 

だけど、まず母である自分が心地よくなければ意味がないとも感じました。

 

 

食べ物に気をつけるのは確かに大切なことだけど、

その人なりのスタンスがあって良いと思います。

 

糖尿病や糖質オフの本はとても勉強になりました。

知って損はなかったです。

 

だけど、

これまでの食生活をガラッと変える必要もない、

糖質に関するポイントをおさえて、

ちょっとだけ工夫をすればいいのではないか。

 

毎日のことだから、

肩ひじはらずに続けられることも大切なことだと思うのです。

なんて言いつつも、

血糖値の数値に毎日振り回されて、ストレスフルでつらい。