先日障害者の施設の納涼祭に
手品のオファーがあり
二つ返事どちらかというと
前のめりでやらせていただきました
どんな障害を持った方々が就労しているのか
全く知らないまま挑みました
知ったところで恥ずかしながら私は
障害者の方々とどう接していいのか
正直わかりません
手品はいつもの
タテシマのハンカチをヨコシマにする鉄板ネタ
このネタが通用するのか
全くわからないまま当日を迎えました
会場は、スッタッフ、障害者の方、その家族
などいろんな人が入り混じって座っていました
約40人近くはいたと思います
私はトップバッターで
とっても、とっても緊張したのですが
ちゃんと 野次もいただき
そこそこの笑いもあり
温かい拍手の中、終えることが出来ました
まぁまぁウケたので
大きな顔して
一番大きな声で野次を飛ばしてくれた
とっても明るい男性の横に座りました
私はその方はスタッフの方で
私を盛り上げてくれたのだと思い込んでいました
私の後の演目は楽しい太鼓や笛などを使った音楽でした
最後の曲で「みんなで踊ろう!」みたいな
一番私の苦手なノリになりました
リズム感があり、踊ることができれば
目立ちたがり屋の私は
ステージ真ん中でタップを刻んだり
タンゴをくるくる踊ったりするのですが
手拍子は一拍遅れでしか叩けず
みんなが前を向いているときに
後ろを向いてしまいながらも
突き進んだ、地区の盆踊り
踊り終わって、付けられたあだ名は
ロボット
誰とも目を合わせず存在を消すことに
集中して座っていたのですが
手品で目立ってしまったので
存在は消えることなく
踊りに誘われてしまいました
これは踊るしかないと思い
私は隣に座っている
明るい男性も巻き沿いにすることにしました
男性は笑いながら拒否しましたが
私が強引に引っ張ると席から立ちあがりました
その男性が立ち上がった瞬間
私は安易に誘ったことを後悔するとともに
自分がどこに来ているのかを思い知らされ
楽しい音楽が流れているのに
涙がこぼれそうになりました
その男性の足が
両足ともぐにゃりと曲がって
なにかを掴まないと立てなかったんです
歩くと両側に大きく体が揺れました
私は「なんてことをしたんだ」と思いました
でもその男性はバランスをうまくとり
手を挙げて拍手していました
満面の笑みで
心から音楽を楽しんでいました
障害を持っていても
笑顔で楽しそうに踊っている
前向きな彼の姿に
めちゃくちゃ感動して
泣きそうになりました
泣きそうになりながら
私は思いっきり飛び跳ねて踊りました
リズム感がなく恥ずかしがっている自分が
とっても恥ずかしく思えたので
バカみたいに踊りました
自分の了見の狭さ
不甲斐なさを痛感し
モヤモヤした気持ちになりながら
思いっきりジャンプしました