高校生の化学で、必ず訪れる山場・・・

それは「物質量」(単位mol)

 

1molは6.02×10²³個の粒子の集まりだよ~。12個を1ダースっていうのとおんなじ感じだよ~。

(最近の高校生は1ダース=12個を知らなかったりするけど)

6.02×10²³/molをアボガドロ定数というよ。

 

イタリアの科学者アボガドロは、1811年「同温・同圧・同体積の全ての気体において、同数の気体分子が含まれている」という仮説を立てました。

(1800年代というと、日本では江戸時代。伊能忠敬が日本の測量をしていた頃です)

その後、カニツァロ、ロシュミット、ペラン、アインシュタイン、ミリカン・・・・

多くの科学者がリレーをし、小さな小さな粒子について、何年も思いを巡らせ、実験をします。

そして、2019年5月20日に、アボガドロ定数は、 6.02214076×1023 /molと決まりました。

詳しくは新しい1キログラムの測り方

 

アボガドロ自身はこの数を求めたわけではないのですが、原子や分子という概念も怪しかった時代に

ミクロの世界とマクロの世界をつなぐ重要な考えを発表したことに敬意を示し、

アボガドロ定数と呼ばれているのです。

生徒さんの書いた似顔絵