ご質問
いつも拝見しております。大変分かりやすく、勉強になります。
クラミジア感染による不妊について教えて下さい。
20代前半で当時の彼から移されたのですが、特に症状がないため気が付かず2年ほど放置してしまいました。
その間、感染に気が付かず、何度も性交渉がありました。
1度の感染で20%妊娠率が低下すると聞いたことがありますが、私の場合、1度の感染が継続していたという理解で良いですか?
それとも、性交渉の度に感染したと考えられますか。
どうか教えて下さい。
現在妊活開始して1年経過しますが、妊娠に至りません。当時の軽率な行為をとても悔いています。
回答
いつもハナブロをお読みいただきありがとうございます。
ご質問ありがとうございます。
クラミジアは、一度の性交渉で50%くらいの感染力があるといわれています。
感染が起こってしまった場合は、抗生物質等で内服治療を行いますが、感染症が治癒しても、しだいに卵管の異常を起こすことがあるため、それが不妊の原因となる場合があります。
また、パートナーも一緒にクラミジアの治療をしていなければ、再び感染を起こすことが考えられます。
質問者様の場合はご自身の治療後にクラミジアを持った相手と性交渉がなければ一度の感染と考えられると思います。
その影響がどのくらいあるのかを確認するためにも、
まずは子宮卵管造影検査や通水で卵管の通過性確認を定期的にしてもらいながらご妊娠を目指してゆきましょう。
卵管のみの異常であれば、体外受精を行うことで妊娠の可能性は高くなると思いますので、そちらの方向へ治療をステップアップするのも今後の一つの選択肢として考えられると思います。
以前の記事もご参照ください
男女で違うクラミジアの症状 その1
男女で違うクラミジアの症状 その2
クラミジアの診断と治療 その1
クラミジアの診断と治療 その2
クラミジアと不妊 その1
クラミジアと不妊 その2
『ハナブロQ&A』 その26(クラミジア抗体価が高いのですが・・・)
(文責:[院長] 苔口 昭次)
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