Q

初めまして。いつもブログ読まさせていただいてます。九州のクリニックで治療している者です(41歳2人目不妊治療中、1人目は自然妊娠で現在5歳)

昨年秋にステップアップし、2月にアンタゴニスト法で10個採卵、うち2個を3日目初期胚で、1個を5日目胚盤胞(5A'A')で凍結しています。

1周期カウフマンで見送り、4月移植予定でしたが、P4が13あり移植延期。5月中旬で移植を再度予定していますが、(エストラーナテープ を先月と同じように貼っている)先月と同じように頸管粘液が出てきており、また排卵して移植できないのではないかと不安です。

もうすぐ42歳になるのも焦りますし、凍結胚があるのに移植ができないのがとてももどかしいです。



 

質問は、
①エストラーナテープ だけでは排卵を抑制できない場合、確実に排卵を抑えて移植ができるようにするベストな方法は何でしょうか?
(自然周期だと排卵前後に頻回に通院が必要ですか?それだと県外なので正直難しいです)

②万が一、ホルモン補充周期に私のように排卵があるため自然妊娠した場合、エストラーナテープ を8週6日まで貼ったり他のホルモンも補充し続けないと流産しますか
(先月は、移植が延期になりその日にテープを剥がしたら翌日から一気に高温期に入りました)

どうか、返答よろしくお願いいたします。

 

A

いつもブログを読んで下さりありがとうございます。

2月の治療で初期胚とグレードの良い胚盤胞を凍結できたとのこと、まずはよかったですね。

凍結胚の移植に当たって排卵が起こってしまって移植できなかったのですね。エストラーナテープ の効果が不充分で排卵を抑制出来なかったのが原因だと思います。

このような場合、スタートのエストラーナテープの枚数を増やすと良いでしょう。排卵を確実に抑えるために、GnRHの点鼻薬

(ブセレリン等)、あるいはリュープリンやゾラデックス
を並行して使用する方法もありますが、エストラーナテープの枚数を増やす方が簡単で楽だと思います。

2番目の質問にお答えいたします。ホルモン補充周期に排卵があり自然妊娠した場合ですが、排卵した後の卵胞が黄体となりホルモンを分泌してくれるので通常エストラーナテープなどのホルモンも補充し続ける必要はありません。ただし、稀に高度の黄体機能不全を起こしていることがありますので妊娠後一度は血液検査でホルモンが充分に分泌されているかどうか確認しておいた方が良いでしょう。

排卵が起こった先月と同じように頸管粘液が出てきて不安とのことですが、これは、エストラーナテープ がよく効いている証拠ですからご心配ありません。排卵が起こると頸管粘液は急に少なくなります。

良い結果になる事をお祈り申し上げます。頑張ってくださいね。

 

(文責:[理事長] 塩谷 雅英)

 

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