幸薄そうな話:続編 | ハナブロ

幸薄そうな話:続編



幸薄そうなと言えば、人に言われて絶対に忘れられない言葉が二つある。


一つは、昔同僚の子に言われた



「花ちゃんて、不幸な時の方が綺麗だよね。」



って言葉。その時は、え?って意味がよく分からなかったんだけど、


確かに、不幸な時程お客さんにモテていた(お客さんがついていた)


ほんと、人生行って来いだよなぁ。
うまくできてるわ。



もう一つは17歳の時、
あるラーメン屋&居酒屋に一人でフラッと入った時‥。


そこはママが一人で切り盛りしてる店なんだけど、


花が入って座って注文してから、
ずっと視線を感じて居心地が悪かったのね。


ラーメンができるまでビールを頼んで飲んでたんだけど、


チラ見とかガン見とかされるワケよ。


それからどちらともなくお互いポツリポツリと話し出して、


ママが言った一言



「こんな事言ってごめんね、あなた、自殺したあたしの友達にソックリなの。」



その瞬間、何だか薄気味悪くて鳥肌が立ったのを覚えてる。


その人、ガス自殺だったって言われた。


そんなん言われても、どうすりゃええのん‥。


ママだって客商売だから、そういう話をしたくてしたんじゃないと思う。


そういやあたしが店に入った時、
すごくびっくりしていたような気がする‥。


どんだけ似てるんだよ、恐ろしい。


幸薄すぎるにも程があるわ。


とにかく、17歳の自分にはショックな言葉だった。


ある意味トラウマになったよ、自殺が。


その頃は死にたいとか死なんて全然考えてもいなくて、
ポジティブで、逆に友達を励ましていたくらいだったから。


あの後、客に「この世の人じゃないみたいだよね」とも言われたな。


妖精という意味か妖怪という意味か知らんけど。


あのママの言葉がいい意味で呪縛になっていて、


「絶対自殺なんかするもんか。」って思うようになった。


なんか、自殺したらその言葉の呪縛に負けた気がする。


それに加えて、今の自分にはもう一つの自殺の呪縛がかかっている。


絶対自殺なんかするもんかって心を強く持たないと、
フラフラになるくらいの自殺の呪縛。


一番荒れてた時は死んでもおかしくないような薬と酒の飲み方をしていたけど、


自分には生きる心の支えがあるから、ギリギリのところで踏みとどまっていた。


今もこれからも、生きるよ、花は。