正欲 | 2020年から未来へ

2020年から未来へ

離婚歴あり既婚。
子供4人孫2人。
悲しかったり嬉しかったりの日常を書いています。

















朝井リョウ「正欲(せいよく)」


この作品は令和3年3月に刊行されたのですが

映画化されたそうです。


初めて読む著者で

初めての世界観で

色々考えさせられました。



自分の考えなんか全然及ばない世界があります。

全然及ばない世界

知らない世界


その知らない世界からの視点を少し知ったのですが

正直、怖いと思いました。



わたしは自分が正しい人間だなんて思ったことはなく

正しくない人間だとは常に思いますが

それでも自分が“異端者”とは思いません。


「自分と違う存在を認めよう」

「みんな違ってみんないい」

と言いつつ


想像を絶するほど理解しがたい、直視できないほど嫌悪感を抱くものには、しっかり蓋をしています。


だから理解できない



ただ

声高に訴える人がいれば

ほっといてほしい人もいます。

自分は自分がきちんと気持ち悪い、という人もいます。



例えば

ジェンダー

LGBTQ

小児性愛

異常性癖

特殊性癖


水を出しっぱなしにすることに興奮する。

窒息に

風船に

ミイラのような拘束に

小さな子どもが悶えて(もだえて)いる姿に興奮する。。


異性を不快に思う

男という生き物が気持ち悪い


無敵の人。。




もう何年も前ですが

夫の会社に

トランスジェンダーの人が入社されました。


入社される前

面接で受け取った履歴書を夫に見せてもらったのですが

添付写真が

色白で目がクリっとしてすごく可愛らしかったので

「女の子みたい!」

と言ったんです。


すると夫が

「やっぱりそう思う?実は女の子なんだけど、心が男だから男として入社したいんだって。」

と、教えてくれました。


戸籍は女性だけど名前は男性にしていたのです。



で、実際に会うと

男性でした。


小柄だけど服装も何もかも男性です。


違和感がなく

本当に、忘れるぐらい


うちに泊めたことがあるほど親しくしており

スタッフみんなと親しく

特に男性スタッフとよく遊んでいるようでしたが


入社から2年ほど経って退社されました。

タイの美容室で働くとのこと。


それ以来わたしは彼に会ってませんが

今でも彼と連絡を取り合うスタッフによると

彼は数年前に帰国し

元気にしているようです。



当時はトランスジェンダーの人に対して

身体が不便だろうなとか

そういうことしか思わなくて


特別悩むことはないと思っていたのですが


本人じゃなければわかりませんよね。



ただ彼は明るく

隠さず

「権利を」なんてひと言も発したことがなかったので


最近のLGBT問題には驚かされます。




話が逸れましたが

多様性って、おめでたい言葉ですね。



わたしには理解できない身内がいるのですが

自己肯定感が低く

プライドが高く

アダルトチルドレンで

お金にだらしなく(お金がない)

ネットの世界で生きて

精神科に通っています。


ただ、理解できないだけで

それこそ「みんな違ってみんないい」というレベルです。

身内なので情がありますし。



この世界には

想像もつかないマイノリティの人がいます。


そのマイノリティの中にも

マジョリティとマイノリティがあり、、


生まれながらに苦しんでいる人がいる


他者と「繋がり」がなく

死にたいと思う人がいる



そういうことを

この本を読んで知ることができました。