入院までの約2週間、会社に診断書を提出したり仕事の引継ぎをしたり、

入院準備をしたり、あっと言う間に入院の日が来てしまいました。

6月以降に処方された薬のおかげで一睡もできない状況から

眠れるようにはなったのですが、とは言え、

  だいたい11時頃に就寝し、2時過ぎに一度痛みで起き、

  しばらく痛みをやり過ごすために壁や棚を支えにしながら立ち続け、

  痛みのレベルが少し治まった頃に再度寝て5時頃には起きる・・・

そんな毎日が変わることはありませんでした。

 

■6月25日(月)■

入院の前に家族を含め、手術への説明や同意書等へのサインがあり、いざ荷物を持って病室へ。

そのあとは何もする事がなく、家族とまったりテレビなどを見ながら過ごして初日は終わりました。

なお、翌日の手術に向けて、21時以降から絶食、24時以降は絶飲食でした。

 

■6月26日(火)■

~手術前~

この日も左脚の痺れ・痛みで、5時には目が覚めました。手術は13時開始予定・・・。

食事も薬の服用もなく、下剤によりお腹の中を綺麗にした後はどこか落ち着かない気持ちで痺れと痛みとともに10時ごろまで過ごしていたように思います。

その後、検温と血圧測定をし、お風呂に入り髪を乾かし手術着に着替え、ICUに持ち込む荷物を確認。荷物はICUで1泊するための準備です。

11時ごろに手術用点滴針が左腕にセットされました。

12時半ごろに家族同席で看護師さんからその後の説明を受け、病室を出てエレベータの前で家族と別れて徒歩で手術室へ向かいました。

手術室に入る前に手術担当の看護師さんへ氏名・生年月日・手術箇所を告げた後、

ストレッチャーに乗り手術室へ。執刀医である主治医の先生と少し会話をし、

麻酔医の先生が入室され口元に酸素マスクが装着されて数回呼吸をした後に

「点滴で麻酔を入れていきますから・・・」 と声をかけられた後の記憶はありません。

 

 

~手術後~

意識が覚めた時には手術室からICUへ移動していたようです。

だんだんと意識が戻ってくると同時に、

人工呼吸用の管(全身麻酔によって自力で呼吸ができなくなるために口から喉を通して気管に挿入)の苦しさと、

とてつもない寒気と震えが一気に私を襲ってきました。

人それぞれだと思いますが、今回の手術で一番苦しく辛かった時間のようにも思います。

 

管が外されて寒気もだんだんと落ち着いた後か、それよりも先だったか分かりませんが、

 「無事に手術は終わりました」 「かなりの量のヘルニアが取れた」

と、家族と先生との会話が耳に入ってきてホッとしたのを覚えています。

 

とは言え、身体が痛いような、ダルいような、重いような、なんとも言えない辛さ・・・

そして、定期的に動く右腕に着けられた血圧計の締め付けと左腕の点滴針の痛み・・・

ICUでは何度も目を覚ましましたが何度目を覚ましても窓の外は暗く、辛さと痛みとを抱えながらなかなか夜明けが来ない一夜を過ごしていたのです。

GW明けに撮影したMRIの画像があまりに衝撃的で、急変後からネット上でヘルニアの治療方法を検索するようになっていたのですが、なかなか良くならない状況からどうしても目に留まるのは手術の事ばかりでした。

 

そのため、もし手術になったならば次のことは気にしておこうと漠然と考えていました。

 ・出来る限り手術の負担が少ない手術であること

 ・早く社会復帰できるような手術であること

 ・認定医や指導医などその術式について信頼がおける先生に執刀してもらうこと

 ・手術にあたっては、術式や先生など自分で納得がいくまで決断はしないこと

 

5月末の急変後はより手術の事が頭から離れませんでした。

納得のいく判断を行うことができるようにするためにも6月9日のY病院での主治医の診察の前に、これまでの画像を携えて地元のかかりつけ医:T先生にも話を聞きに行っていました。

 

T先生はこれまで

 「手術はまだしないほうが良い、するにしても年を取ってからだよ」 とおっしゃっていたのですが、画像や症状から「手術じゃないかな・・・これは」 との判断。

また、T先生には術式とその術式で信頼のおける先生についても併せて相談をしたとことろ

 ・内視鏡手術は薦めない

 ・県内のS先生も良いけれど、今かかっているY病院の主治医も脊椎専門で良いと思う

との見解をもらいました。

主治医の先生については日本脊椎外科学会認定:指導医/日本脳神経外科学会:専門医であることは調べていましたが、T先生から、主治医の先生は脳外でも脊椎を専門に大学の教授までなられた先生で、その腕を見込まれて今の病院に来られた事を教えていただけました。

 

もし手術をするならば、家族の負担も考え、家から遠いS先生よりも家から近いY病院の主治医の先生にお願いすることを心に決めて、6月9日の診察を迎えました。

私の症状や画像から、すぐに手術をする方向で話が進んだのですがやはり気になるのは手術方法でした。

内視鏡手術により酷かった腰椎のヘルニアを術後1泊の入院でかつ早期会社復帰された方のお話しを直接聞いていたこともあり、 負担が少なく早期復帰が可能な内視鏡手術を当初希望していたからです。

 

しかし私のヘルニアの場合、主治医からは

 ・内視鏡手術では取り残しが発生してしまうかもしれない事

 ・いま飛び出ている椎間板をアンパンで例えると、

  外のパンの部分が破れてあんこが飛び出した状態で

  その破れたバンの部分がもしかすると神経に刺さっている可能性も捨てきれない、

  これは開いて見てみないと分からないが、

  それを見て取る必要が出ていた場合、内視鏡手術では対応できない事

との理由で内視鏡手術を反対されました。

T先生からもまったく同じ理由で内視鏡手術を反対されていました。

結局、術式は内視鏡手術ではなく、復帰が遅くなっても、また部分麻酔ではなく全身麻酔であっても、自分にとってより良い方法だと納得した上で顕微鏡下手術で行っていただく事になりました。

実はT先生にお話をお伺いした際、T先生やT先生のお医者様仲間で内視鏡手術のスペシャリストの先生でも 自身が椎間板ヘルニアの手術をしなければならなくなった場合、内視鏡手術ではなく顕微鏡下手術を希望する、と聞いていた事も納得する大きな材料になったと思います。

 

6月12日、手術ができるかどうかの事前の検査(血液検査・レントゲン検査・心エコー・呼吸器系の検査 etc)で問題ナシとなり、

 手術: 6月26日

  入院: 6月25日から 術後 7~10日間   で退院

の予定で、顕微鏡下手術が決まったのです。

とはいえ、全身麻酔であること、手術をしたその夜はICUに一泊して翌日に病室に戻るとの説明を聞き、簡単な手術ではないことを改めて認識していました。

これまで処方されていた痛み止めは

炎症や刺激による痛み 「侵害受容性疼痛」 に効果のある痛み止め

 でしたが、今回新しく処方された痛み止めは

末梢および中枢神経が何らかの原因により直接的に神経が傷つけられて生じる痛み 

「神経障害性疼痛」 作用する痛み止め

 で、2010年ごろに登場した 『リリカ』 と言うお薬です。

 

朝晩 1錠/日が通常の処方のようですが、朝昼寝る前の3錠/日の処方でした。

よっぽど私の痛みに苦しむ姿が先生にインパクトを与えていたのでしょうか?

 

薬のおかげで一睡もできない状況から2~3時間は眠れるようになったのです。

とは言え、

 だいたい11時頃に就寝し、2時過ぎに一度痛みで起き、

 しばらく痛みをやり過ごすために壁や棚を支えにしながら立ち続け、

 痛みのレベルが少し治まった頃に再度寝て5時頃には起きる・・・

そんな毎日を手術前日まで過ごしていました。

 

『リリカ』 の副作用として、めまい・眠気・意識消失 等があるとのことでしたが、確かに飲み始めてから常に眠たく、本を読もうとも文字が入ってこないような状態になりました。

車の運転も禁忌とのことでしたし、『リリカ』を服用しながらの仕事は出来なかったと思います。