(福ちゃんのイメージ図
頭のちょんまげ結びはないけれど、こんな感じです)
こんにちは
いつも温かな応援を頂いて、本当にありがとうございます。
とても嬉しく、励みになります
さて、今日は、うちの福ちゃんと聖真くん&神様方が神社の宮司さんとともに御守りを作成したお話を綴っていこうと思います
(ブログに記載する旨、宮司さんからご許可頂いています)
お世話になったのは、【神様のお面】でお馴染みの須天(すあま)熊野神社さま(小松市)です
こちらの神社、福ちゃんのお里だということは折にふれて書いていました。
ところが、聖真くんのお里の八幡神社も、こちらの宮司さんが兼務管理されていることが先日判明しました
なので、2人にとっては思い入れのある宮司さんと共同作業?が出来たようです(つω`*)
5月のお朔参りに伺ったときのことです。
参拝後、神様のお面の件ですっかり顔馴染みになっていた私のところに、宮司さんが歩み寄って来られました。
そこで、立ち話に花を咲かせていると――
『我らに、もっと出来ることはないか』
不意に、ご祭神らしき神様が声をかけてきました。
「宮司さん、また神様が何か言ってます……」
「あら。今度は何て?」
「我らに、何かもっとできることはないか……と」
『神力(チカラ)が有り余っておる』
『面のことも周知されたので、皆、一段と気合いが入っているのですよ』←御神木さん
「えーっと、お面のこともしっかり対応して頂けて、神様達の神力がパワーアップしているらしいです。それで、力が有り余っているから何かしたい……みたい」
「あらまあ」
「ちょっと、何をしたいかもう少し聞いてみます」
「はい、お願いします」
(神様方、夏越の大祓のときに神力全開にするとかではダメなんですか?)
『そうではなく、日頃より神力を使う機(=機会)が多くあると嬉しいのだが』
『人々の護り(=魔除け)に神様方のご神力を使って頂くように』←先代(先々代?)の宮司さん(お話していた宮司さんのお父様になります)
『それだ、我らの役目はそこにある』
「あ、宮司さんのお父様もいらっしゃいました!」
「ははははっ。親父も来たの」
「はい。それで、魔除けとかの方面に神様達が力を使いたいそうです。ええと、御神木のところにまず鈴をつけてはどうか……ということを仰ってます」
『それは願ってもないこと。わたくしも力が有り余っておりますので』←御神木さん
しかし、宮司さんはちょっぴり難しいお顔をされていました。
「御神木に鈴を付けるってこと? それは、どうかなぁ」
「あ、御神木に直接付けるのは違うそうです。御神木の周りに、棒を立てて縄を巡らせてありますよね。その縄に、(鈴を)2つ、3つぶら下げて、風が吹いたら鳴るようにしてはどうか……と、お父様が仰ってます」
「ああ、なるほど。でも、あそこは神聖な場所だからねぇ。出来るだけうるさくしたくないんだ」
腕組みをして、しばらく思案する宮司さん。
その宮司さんの足元に、福ちゃんと聖真くんがやって来ました。
『ちっちゃい鈴、あるでしょ』←福ちゃん
『ガラガラって大きな音じゃなくて、シャラシャラかリンリンって音のほうが良いね』←聖真くん
『涼やかに鳴る鈴の音(ね)は、まさに魔除けになりますものね』←御神木さん
『その鈴の音に、我らの神力を乗せるのが良かろうな』←ご祭神
口々に出される皆の意見を伝えると、宮司さんは「ああ、たしかに小さな鈴がまだいくつかあったな」と呟き、そちらは少し検討してみると仰ってくださいました。
それで一件落着かと思いきや……
『あのねぇ、それだけじゃだめ』←福ちゃん
(ちょっと福ちゃん! まだ何言うの)
『御守り、新しく作ったらどう? そこにも、みんな(=神様方)の神力をこめればいい』←聖真くん
『それ、いいね!』
『でしょ』
ブハッ( *゚∀゚)・∵
勝手に盛り上がる座敷わらし達。。。
え? 御守り作るって、手間暇かかり過ぎじゃ……ない?
『それだ!』←ご祭神
『魔除けの御守りだ』←先代の宮司さん
まさかのご祭神達までノリノリになっちゃったので、宮司さんにもその旨をお伝えすることに
(ご祭神達の圧が凄かった(;▽;))
「あの……宮司さん、すみません ご祭神達と、座敷わらしの子が御守りも作ってはどうかと言ってるんですが」
「ええっ」
「御神木の鈴以外にも、ご神力を使う機会が欲しいそう……です」(最後は小声になった)
さすがに、宮司さんも目を見開いて驚いていらっしゃいました
『あのね、鈴のついた御守り!』
『魔除けのね』
『福ちゃんは、お花の御守りがいいな』
『可愛いよね』
(わ、お花の御守りって可愛い♡ 四季折々の花々に囲まれたこちらの神社にも、ぴったりな気がする)
私までワクワクしちゃってました
座敷わらし達の意見を伝えると、宮司さんは再び腕を組んで唸ります。
「魔除けの、花の御守りかぁ」
「すみません、勝手なことばかり言ってしまって」
「うーん、御守り……」
俯いて、深く悩まれてしまった宮司さん。
焦ってアワアワしている私に、ご祭神が『おまえは、落ち着かんか』と呆れた声で笑います
『我らが望んでやることだ。その者ら(=宮司さんご家族)に無理な負担をかけることはせん』
その言葉を聞いて、ようやく私もホッと胸をなでおろしました。
『おまえも、ともに考えてやれ。皆で考えれば良い案も出よう』
了解(*`・ω・)ゞ
ちょうど顔を上げた宮司さんが「ちょっと、こっちおいで」とスタスタと歩きだします。
「花って言われたんだけど、そもそも神前の――神聖な場所に花は置かないものなんだよ。今は花手水とかも流行っていて、参拝に来られる人達に喜んでもらおうと拝殿などにも飾っているところも増えたけれど」
「そうなんですね」
「花よりも、葉のあるものとか……そういうのを魔除けとして置くことはある。うちの境内にあるものだと、熊野から貰ってきた梛(なぎ)とか、オダマキとか。あとは、榊も花が咲いてきたか」
そうした話をしながら、実際に梛やオダマキ、榊の木から葉っぱを取って、宮司さんが私に見せてくれます。
「こうした葉っぱを御守りに使うか……。花よりも、こちらの方が魔除けとしての効果はありそうな気がする。ただ、生の葉を使うと長く持たずに枯れてしまうんで……そうなると手にしてくださった人に申し訳ない」
「布とかで作る……のは、どうでしょう?」
「それも、1つの案ではある。あと、そこに鈴も付けろって言うんだもんね」
『鈴は絶対いる!』
『小さい鈴ね』
意気込む座敷わらし達の言葉も伝えると、「ここに座敷わらし達がいます」と私が指し示した辺りを見つめて、宮司さんが目元を和らげました。
「そうか、やっぱり鈴はいるか。魔除けの音だもんなぁ」
宮司さんの言葉に、揃って力強く頷く2人。
2人の鈴への推し力が凄い
境内にある花や木々を見ながら1時間ほど話し合いをして、再び、拝殿の前に戻ってきました。
すると、宮司さんが拝殿の脇に据えてある台から御守りを1つ取って持っていらっしゃいました。
「御守りっていうと、今は業者が"中身"も作ってくれるのがほとんどなんだけど。僕は、それじゃ神様にも人にも申し訳ないと思って、こんなふうに一つ一つ(中身を)作り直してるの。しっかりと神さん達のお力が入るようにって」
そう言って、御守りの紐を解いて、中身を取り出して見せてくださいました。
中には、お手製の御札が入っていました。
ものすごく細やかな、心のこもった御札です。
(うわ、めっちゃ凄い。力、強っ)
しかも、神様のお面に負けず劣らずのバリバリしたパワーが込められている氣力満タンの御札。
それを眺めていると、不意にご祭神に
『おまえ。それを手元に持っておけ』
と言われました
(え? 分かりました。あとで、御守り頂いていきますね)
ご祭神と話していると、宮司さんがこちらに向き直りました。
「御守りを作るとなると、やっぱり色々と準備もしなきゃいけなくて。出来るかどうか、今すぐ返事は出来ないので、この件に関しては少し猶予をください」
「とんでもないです。こちらこそ、色々と勝手を言ってしまって、本当にすみません」
「いえいえ。あ、良かったら、この御守りはあなたが持っていて」
「えっ!?」
突然、御守りを差し出されてポカーンと口を開ける私
「中身を開けちゃったんで申し訳ないんだけど」
「あ、全然大丈夫です! ご祭神が、御守りの神力をちゃんと調整してくださるみたいなんで」
実は、私は御守りを持ってると不調をきたすヘンテコ体質人間なので、御守りを頂くときにはご神仏側が神力をほどよく調整してくださいます
「うん。あなたなら、神様がちゃんと良いようにしてくださる気がするよ。少しでも、あなたの役に立つように力を込めて渡しましょ」
御守りを受け取り、お代をお渡ししようとすると、宮司さんがにっこり笑って「それは、いりません」と仰います。
「あなたには、いつも助けてもらってる。お面のことも、今の御神木の鈴や御守りのことも――神さん方や親父や、座敷わらしちゃん達の言葉をあなたが橋渡しして教えてくれることで、こちらがどれほど助かっているか」
「いや、それとこれとは別な気が……」
「いいのったら、いいの。いつも、本当にありがとうね。じゃあ、まずは御神木の鈴から考えてみます」
「はい、よろしくお願いします」
そこから、また1時間ほどお喋りをして、その日は帰宅しました。
そして、ゴールデンウィーク明けの7日。
御守りを頂いたお礼に、ささやかな旅行のお土産を持って再び、宮司さんの元を訪ねました。
お土産を喜んでくださったあと、「御参りした後で、御神木のところに行ってごらん」と、にこやかに仰います。
(え? まさか、もう!?)
はやる気持ちを抑えつつ、拝殿で御参りしていると、
『皆のおかげで、良うなった。早う見てこい』
ご祭神からも、同じようなことを言われます
そうして足早に御神木の元に向かって、思わず「あ」と叫び声が出ました。
なんと、鳥居に鈴がかかっている!!
「すごーい!!」
『ここじゃなくて、ご神木の横の縄のところが良かったんだけどなぁ』←福ちゃん
『うーん。でも、ここでもいいよ。みんなの神力が、ちゃんとこもってる』←聖真くん
『ま、なんでもいっか!』
いやいやいや(´ºωº`)
福ちゃん、テキトーだね!?
人間だったら、たぶんO型人間
しかし、この鈴は少し重さがあるのでそよ風が吹いても鳴りません
(自分で鳴らしてみようか――)
『ちょっと鳴らしてみて~!』
私の言葉を遮って福ちゃんが叫ぶと、いぼ池にいる龍神さんがビューッと強めの風を一陣、矢のように吹かせてくれて、鈴を直撃!
リンリリン♪と軽やかな音が鳴った!
「龍さん、ありがとう!」
『良い音だ』←龍神さん
『これ良いね』←聖真くん
『もう一度鳴らすか』
そして、2度目も鳴りました♪
龍神さんもお気に入りらしい
宮司さんもやって来て、鈴の前で1時間ほどお喋りして帰宅しました。
それから少し経った5月後半のある日。
山吹色の着物をきた5歳ほどの女の子が、ふらりとうちにやって来ました。
名前は、みよちゃん。
福ちゃんの知り合いらしい
『今度ね、御守り出来るよ』
『へえ。いいね』
まだ出来てるかどうかも分からないのに、福ちゃんがにこにこ顔で、みよちゃんに話しています
私も、彼女達の会話にそっと聞き耳を立てます
『今、(御守りを)作ってるよ。まだ少し、気に入らないところがあるんだって』
『まじめだもんね』
『まじめすぎるよ』
『でも、あたし、まじめで優しい人は好きだなぁ。あと、あの神社は元気あっていいね』
『じゃあ、来たら(=棲みついたら)?』
『行ってもいい(=棲んでもいい)?』
『いーいーよー!』
いいんかい!
いや、ノリが軽いな!
思わず、飲んでいたお茶を吹き出してツッコミました
そんなわけで、この山吹色の着物の女の子――みよちゃんは、今はこちらの神社の御神木さんのところにいます
もし、実際にいらっしゃることがあれば、御神木のところで「みよちゃん、こんにちは」と声をかけてあげてみてください
鳥居の鈴もお気に入りらしく、あれから2度ほど、みよちゃんが鈴を触って遊んでる姿を見かけました
(もし、風も吹いてないのに鈴が鳴っていたら、彼女が遊んでいるのだと思います)
そして、ちょうど先週の水曜日。
春先からバタバタと過ごしていて疲れが溜まっていたので、こちらの神社の御神木さんにパワーチャージしてもらおうと再び、伺いました。
ご拝殿の前でご挨拶していると、跳ねるように駆けて、みよちゃんがやってきます。
『はなちゃん!』
「みよちゃん、こんにちは。元気だった?」
『うん! あと、ほらこれ!』
みよちゃんが指さす先には、なんと可愛い【花の厄除札】が!!
『かわいいね』
「えーっ! めっちゃ可愛い!頂いていっても良いかな」
『どうぞ、どうぞ』
そこに、うちの座敷わらし達もやって来ます。
『ねえ、ほら出来たよ』
『知ってるよ。福ちゃんも聖真も、ずっと見てたもん』←福ちゃん
『みんな(=神様達)も、出来上がるのをずーっと待ってたもんね』←聖真くん
『よう、こしらえて(作って)くれた。我らの神力を向ける先が増えたこと、何より嬉しい』
どこか、うきうきとした声音のご祭神の声もします。
花の御札を1つ頂いて、摂社の金山彦さまや少彦名神さま達にもお披露目すると、
『もう、知っておる』
『我らも、神力をこめた』
と、呵呵大笑されました
そのまま御神木さんのところに行って、ふわりと氣を整えてもらっている間、私も嬉しくて「可愛いの出来た~!」と、大はしゃぎでした
傍から見たら、1人で喋ってる怪しいヤツ
そして、パワーチャージを終えて帰ろうとすると、ちょうど宮司さんが参道を歩いてこちらに向かって来られました。
「よっ」
気さくに片手を上げて挨拶してくださるので、私もぺこりと会釈します。
「家で御朱印を描いとったら、先生のお姿が見えたんで飛んできました」
(※駐車場から鳥居までの道が、宮司さんのお宅に面している)
「なんですか、先生って」
「ははははっ。もう先生って、お呼びせにゃならんもん」
「アンタ、で充分でございます」
「ふふふっ」
「ところで、素敵な御札できましたね! 早速、私も1枚頂きました」
「うん、ありがとう。あなたに言われてから色々と試行錯誤して、家族にも見てもらって……あーだこーだと、手直しをして、ようやく形になりました。でも、まだこれが完成じゃなくて、ここからやね。色々と作っていきながら、参拝客の方々の反応も見て、より良い形にしていけたら良い」
穏やかに笑う宮司さんの足元に、まず聖真くんがやって来ました。
『頑張ってくれて、ありがとう』
その言葉を伝えると、宮司さんが嬉しそうに目元を細めました。
『でもねー、福ちゃんは紐が赤いほうが良かった!』
※鈴を結んでいる紐が、橙色でした。
まさかのダメだし( *゚∀゚)・∵ブハッ
容赦ねえな
『あとね、福ちゃんは桜の花がいい!』
彼女の言葉をそのまま伝えると、宮司さんは破顔して声を上げて笑っておられました
「紐の赤は……朱色か。魔除けの色や。そして、桜は春まで待って。僕は季節を大事にしたいから、その季節ごとのお花を題材にしたい」
そこから、また色々とお話してくださいました。
今回の御札のモチーフは、ゼニアオイというお花なので、
ゼニ=お金→金運、財運に関わる御札にしようか迷われたこと。
でも、神様方から『魔除けの御守り』と言われていたので、魔除けに効果が出るようにと神前でご祈祷してあること。
こちらの御札は、まず3枚作られたそうですが、
ちょうどご拝殿の前に並べている時に早速1枚「欲しい」と仰る参拝者さんがいらっしゃって、宮司さんもビックリしたこと。
※私も頂いたので、残り1枚となっております。
(本日の午前時点の情報です)
【花の厄除札】は2ヶ月に1度ほど、高齢の宮司さんの体調をみながら、数枚ずつご用意されるとのことです
(毎回なくなり次第、授与終了)
季節ごとのお花を作れたら良い、と宮司さんも仰っていました
手作りの御守りも、温かみがあって私はとても好きです(*´ω`*)
そして、なぜか座敷わらし達がことさらにこの御札を気に入っているらしく、
家で飾り出してから、見知らぬ童子ちゃん達がちょこちょこと花の御札を見にやって来るようになりました
(御札自体には、座敷わらしを呼ぶご利益はありません たぶん、福ちゃん達があちこち宣伝して回ってる……のかも)
もしも、須天熊野神社にお越しになられる方がおられましたら、新たに仲間に加わった座敷わらしのみよちゃんと、【花の厄除札】にも、ちらりとお心を向けて頂けましたら幸いです
今週末の夏越の大祓には、【神様のお面】もご披露されます
今日も長々と綴ってしまいましたがここまでご覧くださって本当にありがとうございます
石川県では、無病息災を願って毎年7月1日に氷室饅頭というお菓子を頂く風習があります
お酒の風味のする薄皮に、ほんのり甘い餡子が入った小さなお饅頭です。
(お酒を含んでいない薄皮のものもあります)
県内のスーパー、コンビニでは6月の2週目頃から順次販売されています。
梅雨の季節に石川にいらっしゃることがありましたら、ぜひお饅頭もチェックされてみてください
……全国各地で梅雨入りしましたが、暑さ厳しい日々が続いております。
みなさまも、どうぞお身体ご自愛なさって、水分&ミネラルを適度に補給しながらお元気に日々お過ごしくださいませ
それでは、今日も笑顔溢れる温かな一日でありますように