(能登・重蔵神社の花々)
こんにちは
いつも温かな応援を頂いて、本当にありがとうございます。
とても嬉しく、励みになります
水子霊と書いてますが、ホラー要素はゼロです
私の友人にAちゃんという女性がいます。
彼女と、彼女のお母様や旦那様などご家族揃って私のヘンテコな力をおおらかに受け止めてくださり、そして、お知り合いなどにたくさん紹介してくださっていて、私もとても助けて頂いています
2月下旬、Aちゃんのお母様がお知り合いの方とともにご相談にみえました。
その中で「実は、親戚が能登地震に遭い、住宅が居住不可になり、住む場所が無くなってしまった。今は別の地域の避難所にいるが、とても苦労しているようだ」と話してくださいました。
被災した自宅からは退避させられたものの、行政側も混乱していたのか、避難先の指示が2転3転して何ヶ所もタライ回しになってしまった。
ようやくのことで別の地域の避難所に入れたものの、そこもいつまでいれるか分からない――という不安定な状況だそうで、この先、親戚は大丈夫なのか……とご相談を受けました。
(※これは1月時点の状況なので、現在はもっと対応もしっかりしてきている可能性もあります)
なので、まず、行政側に対してどんな要望を出していくかなど、現実に則した助言をお伝えしました。
――と、その助言を伝え終わるのを見計らったように、
突然、部屋の隅から『オレが守ってるよ』という幼い男の子の声がしました。
おや?と思い振り返ると、膝丈ほどの真っ白な着物を着た4歳ほどの男の子が、凛々しい顔つきで立っていました。
身に纏う雰囲気から、亡くなって随分と月日が経ってる感じです。
(水子だな……。そして、守護(存在)さんだ。しかし、どなたの関係者(関係霊)?)
ご相談のときに、水子霊が一緒に来ることは珍しくありません
(私の所に来る水子霊は、成仏の段階に入っています。なので、守護存在となっていることもあります)
そして、ちょっと不思議なのですが、水子(流産、死産)として亡くなった子は、亡くなったときより歳上(3歳~4歳ほど)に成長した姿で現れることもあります。
(ところが、命を持って生まれた者は、たとえ0歳で亡くなっても成長せず、赤ちゃんの姿の霊でいます。こんな感じで、亡くなった状況によって、死後の姿の変え方が少し違ったりします)
さて。話を戻して、この謎の男の子。
ご相談に来ているお母様達についている訳でもない。
しかし、男の子の真横にいる山伏の蘇芳さんが何事もないような顔をしている。
(ご相談者に関係ない霊魂などが寄ってくると、蘇芳さん達が祓います)
(あなた、このお話に関係してる霊さん?)
『そうだよ』
短髪で、目がくりくりしていて利発そうな男の子です
『オレが、守ってるの』
(守ってる……って、そのご親戚の方々を?)
尋ねると、男の子が大きく首肯して、ニカッと笑います(*`∀´*)ニカッ
笑うと、えくぼが出来て可愛い
なので、お母様に、「今ここに幼い男の子が来ていて、"そのご親戚を守ってる"と言っている」と伝えました
お母様は最初こそビックリされていましたが、その男の子が話すことには、思い当たることも多いらしく、どうやらたしかに親戚の状況を知っている存在だと認識されたようでした。
その子は、親戚の方々に『大丈夫だから、まずは落ち着いて。頭を冷静にして物事を考えないとダメだよ』という内容のことを何度も伝えてきます。
なので、私からそれをお母様にそのままの言葉で伝えていきます。
そのやり取りをしながら、同時に心の中では彼と別の話し合いをします。
(あなた、水子だよね。このご親戚の縁者なの?)
『そうだよ。この子(はその事実を)、知ってるよ』
この子、と言いながら男の子はお母様を指さしていました。
(じゃあ、聞いてみても大丈夫?)
『オレの(正体の)こと、ちゃんと言って(=伝えて)』
水子というデリケートな話題でしたが、思い切ってお母様に確認してみました。
「この男の子、そのご親戚の方の血縁者だと仰ってますが、水子なんです。そのご親戚に水子がいる……ということはありますか」
「いえ、親戚夫婦には水子はいません。……でも、その夫婦のさらに両親の代には、父親側の兄弟姉妹が大勢……10人近く流れてます」
その話が出た瞬間、男の子がコクコクと何度も首肯します(*゚Д゚)(*。_。)ウンウン
(……ということは、その親戚のご夫婦にとっての叔父さんになるの?)
『難しいことは知らんけど』
あっけらかんと笑う男の子。
しかし、そうだとしたら、すでに亡くなって80年以上は経っている……
『姉ちゃん先生のとこ、動物いっぱいいるね。抱っこしていい?』
伝えるべきことを伝えて安心したのか、そこからは相談の場にいた赤ちゃん狐の小春ちゃんを抱っこしたり、座敷わらしの聖真くんと何やらコソコソ話して笑い合ったり……
(いや、まだ、お母様達とのお話も終わってないんだけど!!)
『あとは、姉ちゃん先生よろしく。オレ、みんなと遊ぶから!』
( ̄ω ̄;)ちょっ、自由だな……
実に子どもらしい水子君でした
お母様達に情報を伝えつつ、水子君にも「他に、何か伝えることはある?」と聞くと『ない』とアッサリ。
ただ、「お経さんをあげて欲しいとか、そういう希望は(ある)?」と尋ねたときに、
『おやつ、欲しい』
やっぱり、子どもらしい(*´艸`*)
(被災されてお買い物も自由に出来ないだろうから、しっかりしたお供え用の菓子とかでなくても大丈夫?)
『安いのでいいよ。お金、大事でしょ』
「そうだね、ありがとう」
『ううん。あ、でもね、お水はたくさん欲しい』
「それ(=水)は霊水とかじゃなくて、普通の水道水で大丈夫? あと、毎日替える?」
※たまに、○○の霊水が欲しいと希望されるご先祖さまもいらっしゃるので、いちおう確認しました
『普通のお水(=水道水)。替えるのは毎日じゃなくていい。無理しないほどに、でいいよ』
「わかった。お線香は?」
『あったら嬉しいけど、今は無理でしょ(←おそらく、避難所生活なのでお線香は焚きにくい状況だ……と、水子君は理解していたらしい)。一番欲しいのはお水。次におやつ』
その返答を受けて、お母様に、男の子がおやつとお水を欲しがってる旨もお伝えしました。
「でも、避難所生活をされていてお菓子を用意するのはご負担になりませんかね?」
「ああ、私らも向こう(=親戚)と会えたときに差し入れとかしているんです。食べ物も渡しているので、そのときに男の子のお菓子も一緒に用意してこちらから渡すようにしますね」
「お母様にもご負担頂いて申し訳ありません。ご無理のない程度で大丈夫と男の子も仰ってるので、キャラメル1箱などでも十分だと思います。よろしくお願いいたします」
お供え物の件をお伝えして、その日のお母様達とのご相談は終了しました。
Aちゃんも、お母様から水子君のお話を聞いていたらしく、そのことを話していたちょうどそのとき――
『姉ちゃん先生!』
Aちゃんとお茶してるところに、まさかの水子君が登場
(え!? なに、どしたの!?)
『姉ちゃん先生、ちょっと言って(=伝えて)よ! おやつは高いの要らないんだよ。安いのでいいんだよ』
地団駄を踏むような勢いで、なぜかプンスカと憤っています
(お話ちゃんと聞くから、ちょっと落ち着こう)
『うん』
(それで、どうしたの?)
『高いおやつ買うんだよ。でも、それはいらないの。毎日おやつ、買ってるの』
(えーっと、Aちゃんのお母様が?)
『ちがう』
(じゃあ、親戚ご夫婦が?)
『うん』
(そのお菓子は、あなたにお供えするために毎日買ってるんでしょう?)
『そうだよ。でも、それはちがう。オレはいらないの。だって、お金遣うでしょ』
男の子は、伝えたいことがたくさんあるのか、一言一言早口で話しては、どこかもどかしそうな感じでした
(おやつ、もういらないの?)
『いらなくない……けど。お金遣うからダメなの』
(避難されてるから、お金はいつも以上に大事になっているもんね。そのことを、あなたは気にかけてるの?)
『うん。あのね、もうすぐ場所を動くんだよ。そうしたら、次のところでは物をたくさん買わなきゃいけないの。それはお金がかかるでしょ? だから、おやつ買うのをやめてお金をいっぱい取っておかないといけないの』
どうやら、このご親戚に関しては、今後、仮設住宅などへの移動の打診があるらしいとのこと。
仮にその打診がこの先に実際にあり、それを受けた場合には、"物を買う=家電や家具を買い揃えても大丈夫"なほどの一定の期間、そちらで過ごせる状況が巡ってきそうとのことでした。
(これは、水子君自身が予知していることです)
ひとまず、一緒にいたAちゃんに、今また水子君がここに来ていること&『そこまで頻繁におやつを買わなくてもいい』と彼が必死に話していることを伝えました
Aちゃんは、彼の言葉をしっかりとメモして、お母様にもLINEで伝えてくれました。
(すごいね。あなたは、そうやって親戚の方々を一生懸命守っているんだね)
『だって、可哀想でしょ。(地震で)ひどい目に遭って』
この水子君は、守護存在のなかの保護霊という役割を担っているようでした。
守護霊・指導霊はおもに個人個人につくのに対して、この保護霊は家族みんなを守ったりもします。
なので、ご親戚の方のどなたか一人だけを守っている……というより、親戚ご家族をまるごと守っているようでした。
でも、彼が何年もしくは何十年と親戚ご家族をずっと守っていたことは、生きてる側の人間は恐らく誰も知りません。
そんなふうに、誰に知られずとも一人でも一生懸命に頑張ってる水子君を、私も応援したくなりました。
水子君は、何をしたら喜ぶだろうか。
(あのさ、おやつは欲しいんでしょ? 高いのは買っちゃダメだけど)
『うん』
(じゃあ、私が買うよ。私は被災してないから、お菓子を買うためにお金を遣っても大丈夫だし)
『ほんと!?』←急に、目がキラキラ
(ほんと。それで、あなたは何か食べたいお菓子はある?)
『ウエハース! あのね、キラキラのやつがついてるの!ペタってするやつ、キラキラしてる。2人とも集めて遊んでた』
(2人とも?)
『兄弟。姉ちゃん先生、ほんとにウエハース買ってくれるの?』
(あなたが言ってるのは、たぶんビック○マンウエハースとか……だよね? キラキラ光るこれぐらいの四角いシールがついてるお菓子)
『しーる? あのね、キラキラのペッタンするやつ!』←恐らく、シールという言葉を知らないらしかった
Aちゃんのお話では、その親戚ご夫婦には息子さんが2人いらっしゃるそうで、恐らくその2人のことを『兄弟』と言ってるのかも?とのことでした。
しかし、このご兄弟が小さい頃にウエハースを買ってシールで遊んでいる様子を見ているのだとしたら、少なくとも40年以上ずっと、彼はこのご家族に寄り添ってきたことになります
(じゃあ、ウエハースを今から買いに行こうか)
『ほんと!? あのね、じゃあ3つ欲しい』
(3つで良いの?)
『うん。それでね、1枚をひと月ずっと出してて(=供えて)ほしいの。ひと月たったら、シールを出してほしい。シールはオレの。ウエハースは、(生きてる人達が)食べていいよ。食べ物を粗末にしちゃいけないよ。それで、また2個目をね、ひと月ずっと出しててほしいの。そしたら、ウエハース3つで三月(みつき=3ヶ月)はもつでしょ?』
彼の言葉をAちゃんに伝え、彼女にも了承をもらってそのまま近くのスーパーへ
まさかの水子君も一緒に(*´艸`*)♡
Aちゃんも楽しみながら、水子君のお願いを叶えるために一生懸命にウエハースを探してくれました。
しかしながら、残念なことにビ○クリマンウエハースは見当たらず
代わりにポケモ○ウエハースがあり、水子君も『これでいい』と言ってくれました。
そして、『青いのにして!かっこいいじゃん! 全部、青いの!』というパッケージデザインの希望を取り入れつつ、青みがかったパッケージのものを3つ無事にお買い上げしました
(商品パッケージが、パステルカラーとブルー系の2~3種類あった)
それをAちゃんに渡すと、行動がスピーディーな彼女は、翌日のうちにお母様のところに伺って、水子君のためにとウエハースを渡してくださったらしい
さらに、お母様も速攻で動いてくださったらしく、ウエハースはすぐにご親戚の手元に渡ったそうです
――このウエハースの一件からさらに半月ほど経ち、つい先日、またAちゃんのお母様とお会いする機会がありました
そのときに教えてくださったのが、
私が最初に「水子君のためにお水やお菓子をお供えして欲しい」とお伝えしたあと、お母様からの差し入れ以外にも、ご親戚夫婦が毎日みずから日替わりでお菓子を買って丁寧にお供えしていたとのこと。
(なので、水子君が『お金を遣わなくていい』と言っていた理由がここで判明しました)
これからは、水子君の希望に沿って、1ヶ月ごとにウエハースを1枚ずつお供えしていきますと仰ってくださっているとのことでした
さらには、このご親戚夫婦の息子さんご兄弟が、小さい頃にビック○マンウエハースが大好きで、集めたシールでいつも一緒に遊んでいたとのこと
(こちらも、水子君の言葉に得心のいく情報でした)
……こんな、ちょっと変わった水子君。
実は、一緒にウエハースを買いに行ったその晩から、週に1~2回ペースでうちに遊びに来るようになりました
そして、名前が【ろく】ということも教えてくれました(*'▽'*)
『姉ちゃん先生ー、来たぁ!』と元気いっぱいの挨拶も言い終わらぬうちに、はな家のご眷属達とじゃれ合って遊んでおります
水子としてこの世に出てきたので、誰かと遊ぶ経験もないままに保護霊として1人きりで奮闘し、今初めて、【みんなと遊ぶ】という体験を漫喫しております
遊んでるときは、本当に子どもそのもの。
座敷わらしの福ちゃんなど、自前の棒で容赦なくカンカン殴って……いや、叩いて……いえいえ強めに撫でて(マイルドに言い換えた……)おります
「ねー、福ちゃん! それ(=棒)で叩かれたら、ろく君も痛いでしょ」←私
『えー? 痛くないよ』←福ちゃん
『いや、痛てーよ』←ろく君
『ろく、弱っちいね』
あなたが凶悪……いえ、強すぎるんだよ
『ひーっ、福はおっかねえな! 鬼ババアみたい』
『え? ナタ(=凶器)とか持ってないし』
いや、むしろ持ってたらヤベェ
『鬼ババアこわーーーっ!!!』
ガツッ……
チーン
もはや夫婦漫才
またある時は、山伏の蘇芳さんをジーーーッと見つめている。
180cmほどの背丈がある蘇芳さんを無言で見上げるろく君と、そんな彼の視線を真顔で受けてジーーッと見下ろす蘇芳さん。
2人で何してるのかな?と思ってたら、
おもむろに蘇芳さんが片腕でろく君を抱き上げてました
『兄ちゃん、高ーい!』←ろく君
『おう( ̄_ ̄)』←無表情の蘇芳さん
蘇芳さん以外にも、家にやってくる山伏のお兄ちゃん&お姉ちゃん達には必ず抱っこをせがんでます。
(山伏さん達は、みんな背が高い)
夜間に来た時は、いつも白狼のサナちゃん(成獣のヒョウぐらいの体躯)の背に必死でよじ登ってます
しかし、サナちゃんは歩くことなく毎回そのまま座り込む
(おそらく、ろく君は大きな狼の背中に乗ってノシノシと歩きたいのに……残念!)
そんな感じでみんなと全力で遊びつつ、ちゃんとご親戚の皆様のことも日々しっかりと守っています
私自身、ここまで水子霊と深く関わった経験がなかったので、新鮮さも感じつつ、守護存在さん達の想いの深さをまざまざと感じたりもしています。
実は、この記事は、ろく君がうちに来ていた時に私がブログの別の記事の下書きを書いていて、それを見た彼が
『オレのことも書いて!』と言い出したのがきっかけで書いたものです。
そこからAちゃんやお母様、ご親戚の方にも事情を話し、了承を頂いて公開しています。
そんなろく君に、「ブログで、何か伝えたいことはある?」と尋ねたところ、
『光を見失ったらダメだよ。怖いことあっても、怖いことばっかり考えたら光が見えなくなっちゃうよ。命には光が大事だよ』
と、真剣な面持ちで話していました。
おそらく、地震のことも加味しながら、彼なりに1人でも多くの人にこの言葉を届けたかったのだと思います。
今もまだ、被災された地域の方々は大変な困難の中にいます。
道路や建築物、生活インフラなどが急速に修復・回復していくのとは対照的に、被災した人達の心も身体も恐怖や悲しみですっかり強ばって萎縮してしまい、時の流れの中に置き去りにされてしまっているような現状があります。
そうした状況にある人達が少しでも心身ともに温もりを感じて、少しずつでも以前のような命の輝きを取り戻してくれるようにと願いつつ、私も自分に出来ることで被災地の役に立っていけたらと思います(*´ω`*)
それでは、今回も長々と書いてしまいましたが、ここまでご覧になってくださって本当にありがとうございます🌸
いよいよ桜も満開で、吹き抜ける風も随分と柔らかなものになりました
いろいろな状況のなかにいるみなさまが、少しでも春の陽射しに心を和らげられますように
今日も、みなさまにとって笑顔溢れる一日でありますように