今日はちょっと重い話をしようと思っているはなです。
 
 
 
※注  長めです。
 
 
 
私はこの母斑が嫌いだった。
嫌で嫌で仕方がなかった。
 
変に目立つし、なんか見ていて気持ち悪かった。
 
 
当然、ジロジロ見られるし色々言われる。
小さい頃は結構走り回ってたけど、なんか言われるとすぐに気になってしまう。そんな日々だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
運がいいことに、父の転勤で小学校真ん中の4年間はオーストラリアで過ごした。
 
そこの人達はみんなすごく暖かかった。
 
見られることは沢山あったけど、学校のみんなは私の母斑なんて気にしない風でいつもワイワイしてた。☺️
 
 
 
唯一裸を見せられる親友ができ、その子の家族みんなが「第2の家族だよ」って言ってくれた。
 
素敵な人達に出会い、とっても充実した時間を過ごすことができた。
感謝でいっぱい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
中学の頃、無性に母斑が気になる時期に突入した。
 
こうなると夏は長ズボンが当然、Tシャツ以外は絶対に着ない。
 
 
 
 
学校のプールの授業は地獄だった。
長い間水泳を習っていたからまだ良かったけど、みんなのスクール水着とは明らかに違うから変に目立ってすごく嫌だった。
 
 
 
 
ずっと部活に専念で、土日も大会か練習だったこともあり、あまり遊びに行く時間はなかった。
だから外出るときは部活の服。オシャレとか全く気にしていなかったからそこの面では何を着て隠すか気にしないで済んだから良かったと思ってる。
 
 
 
 
 
中学に入ってすぐ、自分の母斑を自分のものだと認めたくなく、毎晩、本当に毎晩、神様にお願いした。
 
 
 
「明日目が覚めたらこのほくろがなくなっていますように」
 
 
 
満月の日は特に強く願った。
 
 
 
 
その頃、伝記でジャンヌダルクを読んでいたから、満月の日には床に正座して祈るように神様に問いかけた。
 
「なんで私なんですか」
「神様はなぜ私を選んだのですか」
「教えてください。なぜ私にはこのほくろがあるのですか」
「どうして他の人ではなく、私なのですか」
 
これを2年〜3年くらい続けた。
 
 
 
 
当然、返事が来るわけではなく神様はいないという絶望に浸った。
 
 
 
さらにその頃は、かなり妄想していた。
 
本当は今の母と父との子ではなく、理由があって身を隠すためにこういう皮膚を被っているのではないか。
 
 
 
そしてアニメの暗殺教室を観ていたから、実は私は暗殺者で、バレないように普段この皮膚を被っているのではないか。そしてみんなが寝静まった深夜に窓から出て屋根にいる仲間と合流、本部に着いたら皮膚を取って任務に向かう。
 
こんな妄想をして現実逃避を続けていた。
 
結構くだらないけど、真剣に夜こんなこと考えてた
 
 
 
 
 
 
 
 
そんなこんなでまた転勤が決まった。今度はイギリス。
 
こっちに来てから、真剣に母斑と向き合ってみた。
少し前から考えていたアメーバブログで「先天性巨大色素性母斑」と検索。
見てビックリしたのは意外と多くいるということと、みんなお母さんだっていうこと。
 
これを見て、読んでいたら、急にフッと軽くなった。
 
 
 
ーあ、そうか。これが私なんだ。
ーこの母斑でここまで生きて来たんじゃん。
 
 
 
 
 
 
小さな子が母斑を持って生まれてきているということ知り、力になりたいと思った。
 
そして私と同じ年齢くらいの子も絶対にいると信じ、いつか話しかけてくれますようにと祈り、このブログを始めた。
 
 
 
 
 
 
これから、自分の母斑を出していきます。
今までずっと隠してきたけど、短パン履いて、お腹を出してみたり、タンクトップを着たり。さらけ出していこうと思います。
 
 
できるだけ多くの人にこの母斑を知ってもらい、認識してもらう。そうすれば、今の小さい子達が大きくなったときもっと過ごしやすい環境になってると思う。
そう信じて徐々に始めていこうと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この姿で私を産んだお母さん。
 
(まあ読まないと思うけど😅)
 
自分のことを責めていると私は思ってる。
今はもう私も自分の気持ちを伝えてあるしないと思うけど、ずっとずっと自分が悪いって思っていたんじゃないかなって思う。
 
私は、この母斑が嫌だったし、あることに怒っていたけど、それでお母さんを責めるなんて微塵も思ってなかった。
だって、責める理由なんてどこにもないじゃない。
 
いろんな目で見られて、いろんなこと言われて、私のことだけど、1番傷ついてるのはお母さんだと思う。
 
 
たっくさん怒られたけど、ほんとにたくさん助けてくれた。悲観的な考え方を変えてくれた。ここまで育ててくれた。
こんなに前向きに母斑を見ることができた。
ありがとうでは収まりきれないほどの感謝でいっぱい。
 
産んでくれてありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
お父さん、(こっちも読まないと思うけど😅)
 
ここまで支えてきてくれた。
たくさん甘やかしてくれた(笑)
でも、私がやりたいことは否定は一切せずにやらせてくれた。真剣な相談ごとはお父さんにいけば大丈夫だって今でもずっと思ってる。
 
 
私はお父さんとお母さんとの間に生まれてきて良かった。
ありがとう。