2024年8月15日発行

「花の墨通信」14巻8号・号外 

         (回答)花墨 汎潤

ー 相談室「パンセ・ソバージュ」

    第91回     

全体知をどう回復するか」 

           その(1-2) 

 

A4 どれも大変な難問であり、もしこの三大難問が解決すれば、人類文明がまさに<ユートピアを実現>できるような遠大かつ複雑きわまる問題なんですね。これは実際にアメリカがいま現に抱える三大難問でもあるわけなんですね。

Q5 すごい探求に入ってきました。どれも今や世界中の<知の巨人たち>が答えに窮しさ迷い続ける

しかない大変な難題ですよね。ぜひこのブログで《眼の覚めるようなパンセ(思索)》をお聞かせください。興味深いです。

A5 ではまず、自分が考案する<時間座標(2)>について説明しましょう。これをうまく応用できれば自然と<世界の分断を解くカギ>が見つかるかも知れないという気がするんですね。

Q6 なるほど、それはどんなものさしなんですか? 

A6 X軸に<普遍性(公益・マス性)か特殊性(私益・エリート性)か>、Y軸に<社会貢献性か社会破壊性か>の条件をとります。第一象限は、実業家が私益は考えず<公益事業にすべてを傾注>し、もしもうかったらその利得のすべてを<慈善事業に捧げる>ような事例ですね。こんな企業経営者には<税率をもっとも下げる、いや課税しない>くらいの最高優遇をします。それどころか引退後国から<手厚い名誉年金も受ける>ことにもなるでしょう。とうぜん<国民栄誉賞>も受けますね。      

 第二象限は、実業家が<私益を追求しつつ公益事業にも多大の貢献>という姿です。一族の利益よりも公益を優先し<慈善事業に積極的>な事例ですね。これは<その貢献度に応じて税率を下げる>優遇をします。とうぜん<国民貢献賞>を受けることもあり得ますね。

 第三象限は、実業家が個人・団体・地域・国家の<私益追求のみで反社会的な行動に終始>の場合ですね。旧統一教会の<宗教ビジネス>などもまさにこれに類する事例でしょう。罰されて当然です。

 第四象限は、実業家が個人・団体・地域・国家の<反社会的な行動に関与しつつも、私益を考えずに犠牲的な行動>に出る場合ですね。旧統一教会の<宗教ビジネスに信者として参加しつつも動機が私欲から出ていない>場合などがそうですね。旧統一教会の幹部である日本人たちも、テレビ報道をみると、けっこう<清貧>なんです。決して傲慢(ごうまん)ではなく<懸命に宗教ビジネスに参加>している姿がかいま見えます。けれども外部からみると<洗脳されているので、自分が客観的にみえていない>のですが、悪意のモチーフ(動機)から出た行動はありません。こうした<カルト(狂信団体)の自己欺瞞(ぎまん)性>もまたその都度ケース・バイ・ケースに考慮されなければなりません。

 かくして<時間座標(2)>はものすごく緻密な評価システムの上に成り立つわけですね。けれども今のCPよりも1万倍も性能がよい量子CP時代の<生成AI>ならその<貢献度仕分け>も容易になるでしょう。なんと! 今やわれわれはそんな時代の戸口に立っている、というわけなんですね。

Q7 それは高度な<生成AI汎用>だからこそできる話ですよね。     (明16日ヘ続く)