「花の墨通信」14巻1号・号外
(回答)花 墨 汎 潤
ー 相談室「パンセ・ソバージュ」
第84回
その(3-2)
A12 まさにこれが第二の肝心な<落ち目の日本立てなおし策>ですね。野党支持率をもっと増やし、与党自民党が堕落したらただちに<政権交代>というふうに<政治の舞台に緊張感>をもたらす<真剣さ>が必要です。実は今やこの雰囲気(ふんいき)がまったくありません。なんと! 対抗馬たるべきその共産党の議員ですら年収4,000万(基本年収は2,000万)円という<上級国民ぶり>に安住してのうのうとしているかに見えます。選挙のときだけ甘い言葉を連発して得票できたらもう万々歳! という感じなんですね。誰もが真剣に<落ち目の日本をどう立てなおすか?>と考えていないかにみえます。この難題にもう本気でチャレンジしなくなっているわけですよ。
Q13 とすれば、賃金も上がらず物価高に苦しむわれわれ庶民は<なす手無し>じゃありませんか、いったいどうすれば良いんですか?
A13 ゆえにインターネット上でも新聞上でも良いので、まず<野党がまとまれない要因>を問題提起し、共産党の<唯我独尊(ゆいがどくそん)>を排して<真に全国民が納得してくれる>方向に向かうよう働きかけるべきでしょう。
Q14 今や共産党の幹部も秀才ばかりですよね。それなのになぜこうも共産党は<頑(かたく)な>なのでしょう。変じゃありませんか?
A14 変だけれども共産党の輝かしい伝統は<刑務所に放りこまれても悪の軍国主義と戦い抜いた>という不屈の歴史を持っています。先輩同志のその強烈なプライド(誇り)を無にはできないんですよ。ゆえにそのプライドを傷つけず、しかも現状にあわせて<納得できる論理>を展開しなければなりません。
Q15 だとしたらその<納得できる論理>を展開してみてください。いかがですか?
A15 わかりました。では若干試みてみましょう。こう言えますね。今や共産圏の国々、中ロ北朝鮮などはどこも<非近代化>しています。つまり<民主的な選挙>もなく<言論の自由>もなく<人権が抑圧>される方向へまっしぐらです。これがマルクス・レーニンの言う<民主集中制>なのか? と疑問を持たずにはいられません。
一例をあげましょう。京都は日本でも有数の<批判力たくましい選挙区>で共産票が多く入ります。ここで活躍する根っからの共産党員がいて地元の有望な幹部でした。ところがなんと! 党委員長を任命制でなく<選挙制>にせよと主張し党から<除名>されました。しかるでき公式の場でせず勝手に主張したからというのが理由です。が実際は<選挙制にすれば派閥ができ、党としてまとまれない>からというのが公式の主たる理由でした。今まで党活動に貢献ある人をいきなり<除名>とはあまりにもきびしすぎるという感じですが、これをどう思いますか? (明18日ヘ続く)