手術からかなりの日数が過ぎてしまいましたが、備忘録を記したいと思います。
オットは8時半に手術室へ向かいました。
点滴のルートも取ってないし、手ぶらだしで本当にこれから手術するの?って感じでした。
手術室の扉で思い切り笑顔で大手を振って
「頑張って寝といてねー」
と送り出しました。
実際に手術が開始するのは9時半からだったので、手術時間はそこから計算します。
前回の手術が大変大きな手術だった事もあり、きっと癒着があるのでその状態次第では肝臓の転移疑い箇所に到達するまで早くて2時間、かかる人は5〜6時間かかると言われていたので、午前中いっぱいは頼むから出てこないでくれと祈るばかり。
どんなにかかっても夕方か…。
夕方にはもういろんな事が分かってしまうんだ。
と私はもう肝転移を疑っていたので、まさか肝転移じゃなかったと聞いた時は目ん玉ひっくり返りました。
だって単純CT、造影CT、MRIの各2名ずつ、計6名の読影医が肝転移を強く疑っているのだから、主治医の先生も大きな賭けに出たなと思っていました。
でも、その反面、肝転移じゃないと信じて自信があるから手術に踏み切ったのかもしれないという考えが交互にループします。
手術部への廊下にある自動ドアが開いたり閉まったり、ガーッッッ!ガーッッッ!と鳴り響くたびに心臓が破裂しそうになります。
手足はブルブルと震えてキンキンに冷えて、何に気を向けるか、手の震えでスマホもまともに反応しないし、人間てこんなにハイレベルの緊張を何時間もできるもんなんだと初めて知りました。
手術部には何部屋もの手術室があり、その奥には麻酔科があるので手術を受ける人だけでなく、もちろんドクターもナースも行き来します。
お掃除のおばさんや、研修医もたくさん通ります。
その度に心臓が破裂寸前です。
肝転移だったのか。
違うのか。
でも3箇所に影があった。
抗がん剤が膵臓とリンパ節には効いているのに、肝臓の影にはなぜ効いてないのか?
そもそもガン細胞じゃないんじゃないか?(←これが主治医の考え)
でも、肝転移は膵臓癌で一番疑うべき所見。
もし、転移だったらこの手術が大きなあだとなって帰ってくる。
抗がん剤治療をすぐにでも始めなきゃいけないのに、術後の体力回復の時間を設けなきゃいけない。
という事は、その間無治療になる。
再発箇所のガン細胞にも転移のガン細胞にも増大のチャンスを与えてしまう。
そうなったら、手術を受けた事を心から後悔するだろう。
こんな事なら手術を受けずにサッサと抗がん剤をしておくんだった。
というのが一番最悪なパターン。
それだけはなんとか逃れたい。
それだけを考えて祈る思いだった。
気付けばお昼の12時。
やっと午前中が終わった。
こんなに長く感じる事なんて今まで経験した事ない。
お母さんが食道ガンで手術した時も、平気でランチを食べに行ってたくらい。
12:30.13:00.13:30と時は過ぎていき、14時になった時、私はトイレにいました。
もう落ち着かなくて落ち着かなくて、トイレに逃げ込んだ数十秒後に主治医の声が!
〇〇さぁ〜ん!
1番でお待ちの〇〇さぁ〜ん!?
といつもの先生の声が聞こえる。
「もうおわったの!?」
時間を見る限りものすごいビミョーな時間帯…。
すぐにトイレから出て、家族説明を受けました。
長くなったので次回UPします。
だらだらと長くてすみません