「スナップエンドウ」 「芽キャベツ」 
「フキノトウ」 「フルーツトマト」
「オレンジクイーン」は白菜とヨーロッパ産のカブを交配したもので
甘味が強く漬け物や炒め物はもちろん生のままサラダにしても美味い。
外葉は緑色ですが、中の葉はオレンジ色をしているのが特徴です。

さっそくサラダに。


本日のお通しは、
ちぢみ法蓮草お浸し フルーツトマトと三つ葉の出汁巻
切干し大根と芋がらと干し椎茸のきんぴら

牡蠣は、長芋と豆乳のソースでグラタン仕立て。

野菜にも和食にもよく合うワインを増やしました。

つくばから日本中に、本物のイタリア自然ワインを広めている
「ヴィナイオータ」さんの物を中心に取扱いっております。
http://www.vinaiota.com/


ちっちゃいですが、ワインセラーも入りました。(いただきもの)


当店で「花に嵐」という音楽イベントも3回目となる。
奇妙礼太郎、踊ろうマチルダ、そして今回は「友部正人」

中学時代からの私の憧れの人である。
出来そこないの私は、授業中は暇を持て余し
校庭を眺めているか
ノートの端に落書きしているか
地図帳を見て空想旅行をするか
国語の教科書の後ろの方に載っていた現代詩を読むかだった。

そこにあった詩という言葉の連なりは、どこまでも自由で大きかった。
おかげですました顔して、くだらない授業をやり過ごす事ができた。
その頃に谷川俊太郎や友部正人と出会い、ボブディランや中原中也を知り
その言葉を通じて、新しい世界を見ることができた。
彼らは今もずっと私の先生である。

どんと真島昌利甲本ヒロト宮沢和史町田康矢野顕子
曽我部恵一七尾旅人森山直太郎山口一郎峯田和伸
数えきれない程の音楽家たちに影響を与えまくった
ミュージシャンズオブミュージシャン。

20年間の憧れが、ボロボロの詩集から擦り切れたレコードから
飛び出して、この街に自分の店に来て頂けるなんて夢みたいだ。
生きてりゃ、いいことある。



企画タイトルの「花に嵐」
元ネタは、于武陵の詩「勧酒」。

勘酒     (酒を勧む)
勧君金屈巵 (君に勧む金屈巵)
満酌不須辞 (満酌辞するをもちいず)
花發多風雨 (花ひらけば風雨多く)
人生足別離 (人生別離足る)

それを井伏鱒二が名訳したもの。

この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
「花に嵐」のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

どんなに美しく咲いている花だって
突然の嵐によって全てを奪われることがある。
そういう圧倒的なはかなさこそが人生なんだ。
この事実からは逃れることができない。だから泣くな。
今この酒を飲み干そう。今を楽しく生きよう。

年に一、二回だけどそんな夜を作りたいと思う。
アコースティックでシンプルで力強い人人を呼びたいと思う。
くたばっちまう前に何度でも最高の夜をつかまえよう。
目の前で生きてることを確かめよう。
crave and wonder.
準備はできたよ。

つくば食堂花企画
「花に嵐vol.3 友部正人 弾き語り」
2014年3月1日(土)
open18:00/start19:00
ticket¥3500/¥4000(豚汁付き)

協力&チケット取扱い:PEOPLE 
http://people-maga-zine.blogspot.jp/

◇◆つくば食堂花&PEOPLEにてチケット販売◆◇

★E-mailのみで「チケット取り置き」も可能です。
件名を「友部正人」として下記アドレスまで
必要事項を明記の上、お申し込みください。
info@tsukuba-hana.net

1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
※お席に限りがございますので、
お早めのご予約をおすすめいたします。


今回のチラシ&チケットはイラストレーター古山菜摘さん。
http://portfolio-furuyama.tumblr.com/

「チラシ」あちこち配りに行きますよー。
昔の「コンサートチケット」のように、買って、ながめて、しまって、
ライブに出かけて、思い出してって。いいなあと今回作りました。


友部正人が我が町にやってきます。

【一本道】

作詞作曲 友部正人

ふと後をふり返ると
そこには夕焼けがありました
本当に何年ぶりのこと
そこには夕焼けがありました

あれからどの位たったのか
あれからどの位たったのか

ひとつ足を踏み出すごとに
影は後に伸びていきます
悲しい毒ははるかな海を染め
今日も一日が終ろうとしています
しんせい一箱分の一日を
指でひねってごみ箱の中

僕は今 阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかった事にしましょうと
今日も日が暮れました
あヽ中央線よ空を飛んで
あの娘の胸に突き刺され

どこへ行くのかこの一本道
西も東もわからない
行けども行けども見知らぬ街で
これが東京というものかしら
たずねてみても誰も答えちゃくれない
だから僕ももう聞かないよ

お銚子のすき間からのぞいてみると
そこには幸せがありました
幸せはホッペタを寄せあって
二人お酒をのんでました
その時月が話しかけます
もうすぐ夜が明けますよ



【ユニコーン】

作詞:友部正人 作曲:原田郁子

いつか君が 年をとって
またぼくに 会いたくなったら
君が歌った この歌を
また口ずさんでね

君がどんなに
遠くに いても
ぼくには君が
わかるはずさ
ぼくは昔君の
心にいたんだもの

いつか君が 若かったとき
君はこの歌を 歌ってくれた
狭いアパートの 台所
ピアノを弾きながら

君から生まれた ぼくは
ユニコーンだよ
若い涙は
強い角になったよ
君から生まれて
孤独を知ったよ
音のない世界で


【愛について】  

作詞作曲 友部正人

壁に二つの影が映っている
子と母の二つの影が映っている
二人は自転車をこいで 今、家へ帰るところ
子は母に話しながら 母は子にうなずきながら

子に父はいなく 母に夫はいない
父も夫もいない夜道を
二人はゴムまりのようにはずんでいく
ぼくには愛が二つの
ゴムまりになったように見える

父のいない子は 愛について考えつづける
夫のいない母も 愛について考えつづける
愛について考えることで 二人は結ばれている

道ばたである日
星のように遠いはずの男とすれ違う
愛のことを考えながら
子と母と、男は道端ですれ違う
星のように遠い場所から
その夜、男は子と母に電話をかける

愛のことを考えながら 子と母は生きていく
愛のことを考えながら 男もまた生きていく
遠く離れた場所にいて
どちらも愛について考えている

つかまえた、と壁に映った子の影が言う
つかまえた、と壁に映った母の影が言う
子と母は自転車をこいで 家へ帰って行く
つかまえた、とつぶやく二つの影を
道ばたの壁の上に残して