【実践レポ】幼稚園での視覚支援 エンパワメント <写真多数> スケジュール トークン | 宝塚市から全国へ★宝塚発達コミュニティ『花』 親と支援者の会、親の会、発達障害、発達凸凹、グレーゾーン、自閉症スペクトラム、ADHD

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2017年3月19日(日) 

西谷コラボイベント(西谷の自然と触れ合う)

詳しくは【こちら ※締切済み

 

2017年3月31日(金) 

金出映子先生による個別療育

詳しくは【こちら ※キャンセル待ち受付中

 
こんにちは、ひかりです。
 
昨日は、卒園式でした。
 
式のあとに担任の先生にお願いして、
1年間、先生が作って下さった
視覚支援グッズを記録のために
撮影させていただきました。 

実際の支援を見て頂いて、
お子さんの支援や園、学校での支援に
つなげていただければ先生方も私も嬉しいです。
 
これは宝塚の公立幼稚園での支援です。
 
 
一枚目。
年長になってすぐ。
新入園児の入園式の手順書です。
まだいっぽんは字が読めないけれど、
絵と一緒に書いてくれています。
手書きの手順書に愛を感じますハート
タスクごとにシールを貼れるようにしてくれています。

表紙、背表紙には
いっぽんの大好きな仏像がおねがい
IMG_20170317_092027128.jpgIMG_20170317_092029338.jpg
 
 
続きまして、自分の卒園式でのタイムスケジュール。
ほぼ1年経って
先生のスケジュールを作るスキルが洗練されていることに驚きました。
IMG_20170317_093834149.jpg
スケージュールチェックと併せて、
タスクが全部終わるとトークン機能として
仏像ハンコがシルバーのインクで押してくれています。
IMG_20170317_092021603.jpg
「かっこいい いちねんせいになれるかな?」
の言葉も
子どもが主役、という気持ちが表れているな~(涙)
 

卒園式ごっこ(練習)の時から
同じスケージュールを使ってくれています。
トークンはお地蔵さんの時もあれば、
シールの時もあるそうで、
いっぽんの気分に合わせて
いっぽんが自分で選べるようにしてくれていました。

このお地蔵さんスタンプも、
園の先生の手作り!
消しゴムハンコづくりが得意な先生が
作ってくださいました。
 
 
こちらは、お別れの言葉の台本。
動作をするところは青のマーカー
話すところ、ピンクのマーカーを引いてくれています。
これも順を追って見るのが難しいようだったので、
先の部分は隠して、
順番に見えるようにしていると先生が教えてくれました。

ただ作っておしまいではなく、
ツールが機能するように、
その後も工夫してくださっていて
感激しました。

こちらは、早い段階で使わなくても
できるようになったけど、
他のクラスメイトが気に入って使っていたというカード。



支援の思いがけない広がりについても
先生がお話してくれました。

いっぽんのために用意した
歌詞カードも、
貼ってあるとみんなが覚えやすいということで
いっぽんの手元カードとは別に
教室の壁にも貼られていました。
 

クラス内のグループ。
それぞれのグループ名も
子どもたちで考えます。
最後のグループ分けは
進学に向けての気持ちが前面に出てますね~。

 
 




本当に本当に素晴らしい幼稚園でした。

 

理想の教育がここにあると実感する園でした。

 

 

学校で保育や幼児教育を学んでいた時に

描いていた理想の園でした。

 

学生の頃、

体罰を使わなければならないのは、

教員の未熟さ、教育力がないことの表れだ。

と、先生が話していたのをずっと心に留めていたけど、

現場に出れば

体罰とは言わないまでも、

子どもの意思を尊重しない

大人の都合を押し付けるやり方を見たり、

自分もその片棒を担いでいたり。

ずっと先生の言葉は胸にあったけど、

理想と現実のギャップだから仕方ないとか、

机上の空論なのかな…と半ば諦めていたり。

 

子どもを産んでからも

トンデモ保育やビックリ園都合の

話を聞いて、

あぁもう理想の保育などないんだ。。。

この子が入れるならどこでもいいや、

と投げやりだった2年前。

(その一年前にはアレルギーのため弁当を持たせたいと話しただけで

入園拒否経験もあり。)

 

アレルギーと発達特性で

毎日、どこに行ってもとにかく謝る。

子どものために親が頭を下げるのは当たり前だと

自分に言い聞かせ、

嫌な顔をされるのを見ないように

疎外感に蓋をしていました。

(今思えばこれも自分の未熟さに起因するものですが…)

 

入園前の面談で

「入園をお断りする事はありません」

と、園長に言ってもらえた時の安堵感。

あれは一生忘れられない。

 

初めて「この子は社会の中で存在してもいいんだ」と

心の底から思えた瞬間でした。


入園してからも、

興味がない活動からは

「スーッ」といなくなり、不用意に発言し

和を乱し、悪目立ちしまくり、

はた目には

どうしようもなくしつけのなっていない子どもでしたが、

先生たちは、出来ない子には絶対にしませんでした。

 

不適応行動の奥にある原因を

常に探して、そこへアプローチしてくれました。

 

私も自分が安心したら、

不可解ないっぽんの行動に

疑問を感じているであろうママたちの事が

気になりだしたので、

心を開いていっぽんの事を話しました。

 

そこから返って来たものは

想像以上のものでした。

 

いっぽんに限らず

園の先生たちみんなで

クラスを越えて子どもたちを

みてくれている実感はありましたが、

今度は、お母さんたちも一緒になって、

子どもたちみんなの成長を一緒に見守る、

そんな空気を感じるようになりました。

 

園もこれまで負担になるかも、と

ママたちに遠慮してた部分を話してくれました。

それは、

それぞれが役割を持って、子どもを見守ろう。

園庭開放で遊びに来たママたちにも

声をかけてほしい、

地域のママたちに園だよりを渡してみてほしい

園が出来ない部分の担い手になってほしい、と。

 

 

私は、園のまっすぐで誠実な想いに

自分も地域の一員で、

そして出来る事があるんだ、

信頼してもらっているのだ、と感じました。

 

園の提案を受けるも受けないも

それは受け取る側の自由です。

 

出来る事出来ない事、

みんなそれぞれ違うけれど、

信頼してもらっていると感じられたら、

「何か出来る事をしてみようかな」

と、心のメモに書き留める人も出てくると思うのです。

 

一人ひとりの小さな変化が

それぞれに重なり合って、

園だけが頑張るだけじゃなく、

保護者、地域、

子どもに関わるみんなで

子どもたちが中心の幼稚園
が出来たんじゃないかな、と思います。

 

立場を振りかざす事じゃなくて

責めたり、罰を与える事じゃなくて、

それぞれ出来る事を全うし、

足りないものを補う事で

お互いに補い合う。

子どもたちの可能性を信じる、

という共通認識のもとに。

 

先生たちも自分たちの教育の可能性を信じているし、

保護者ももちろん子どもの可能性を信じている、

そして我が子を通して自分の可能性も感じられる。

 

自分たちを信じる事が

子どもたちにも

そのまま伝わっているように思います。
 

 

誰も可能性を否定しない、諦めない。

みんなに可能性があるという前提に立った教育。

 

私の思い描いた理想の園は

みんなの想いがひとつになって

気付けば理想以上の園になっていました。

 

 

多様性とは、

ただそこに様々な人が存在する事ではなく

それぞれ違った役割を認め合う、

可能性を否定しないことだと思います。

(触法行為を容認するという事ではないですよ、念のため)

 

 

自分の中の「正しさ」だけで生きていくことは

本当はとてもしんどいこと。

一人で何でもできるなんて、ただの思い上がり。

私もかつては思いあがっていました。

みんな不完全さを抱えているはずなのに、

そこを見ないふりして、

物言わぬ人たちを追い詰める事は、

最終的に自分の弱さを許さない事と同じ。

 

それぞれができる役割を担い

出来ないことはリリースする、

想いをシェアして、

出来る部分をフォローし合う。

 

とてもシンプル。

 

シンプルだからこそ、

これが機能した時には、

柔軟でいて堅牢なシステムになる。

 

誰でも気付いた人から始められる。

さぁ、4月から始めよう!

 

お花。ひかりお花。

 

卒園式、視覚支援から

飛躍しまくりましたが

エンパワメントの素晴らしさを

どうしても話さずにはいられない

沢山学ばせていただいた

素晴らしい園生活の総まとめでした。

 

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