ひかりです。
相模原の事件から、もう数日が経つというのに
私はまだ、鈍い痛みと脱力感と苦みのようなものを
うまく消化できないでいます。
元職員による障がい者差別のテロのような話。
亡くなった方や、そのご家族、
現場にいた職員の心情を想うと
胸が張り裂けそうです。
どんなに重度の知的障がい者だって
ただ想いをうまく表せないだけで、
みなさんそれぞれ感じる心を持っている。
同じ人間であるということ。
生きる権利は平等にあるということ。
誰にでもある中途障がいの可能性。
他者を排除することは
最終的に自分自身を苦しめることになること。
話はずいぶん変わるけど、
面倒見が良く、快活だった祖母が
私が小学生の時に脳卒中で倒れて半身不随になった。
後遺症で言葉は不明瞭、表情も崩れ、
「恥ずかしい」と車いすで出歩くのをとても嫌った。
だけど私は、もっと堂々としてればいいのにってずっと思っていた。
私のおばあちゃんは、どんな容姿だろうが
歩けようが歩けまいが、まったく関係なかった。
もっとおばあちゃんの事知ってほしかった。
もしかしたら、この想いが
私の原点になっているのかもしれない。
自分が当事者になったら
恥ずかしいと思うのか?多分思わない。
もしかすると、申し訳ないと思いながらは生きるかもしれない。
だけど少なくとも今、
息子は軽度知的障がい自閉症スペクトラムと診断されている現状で
息子は私の誇りであることに一ミリの迷いもない。
社会に感謝の気持ちはあるが、申し訳ないと思う気持ちはない。
彼は色んなことを教えてくれて、
沢山の気付きをくれる。
それから、彼が彼の人生を歩んで行ける喜びを感じている。
特性や苦手はあるけど、
個としてのキャラクターをもっと知ってもらいたい。
それは、障がいがあってもなくても関係ない。
きっと、同じように思う家族は私だけではないと思う。
それなのに今回、犯人の身勝手で
人生を終わらせられた、傷つけられた人たち。
自分の人生を命を他人に値踏みされた人たち。
本当に私は許せないし悔しい。
もちろん一番悔しいのは実際被害に遭われた方や
そのご家族だけれど、その想いを考えるだけでも
やりきれなさでいっぱいになる。
色んな家族の形があり、想いがあり
障がいの状態や本人の想いもきっと様々。
それでもこんなめちゃくちゃ許されていいわけがない。
彼らのかけがえのない人生!!
私たち家族は、こんな悔しい事件が
もう二度と同じ事が起こらないように
出来る事は何か?
周囲の人に正しく理解してもらえるように
子どもたちのことを伝えていく事じゃないでしょうか。
子どもたちを守るために
私たち家族は、もっと世の中に
障がいや特性を知ってもらえるように、
心を開いて対話していきましょう。
柔らかい想いが繋がって、
社会全体で子どもたちを見守ることができるように。
支援者同士も手をつなぎ協力して
差別には断固としてNO!と言いましょう。
最後に…
障がいなんて関係ない。
みんな素晴らしい。
今日も変わらず
あなたらしく生きてください。
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私たちは決してひとりじゃないですよ。
ひかり