【講演】大阪自閉症啓発週間講演会 <発達障がいの学生の支援と就労> 梅永雄二 学習支援 就労支援 | 宝塚市から全国へ★宝塚発達コミュニティ『花』 親と支援者の会、親の会、発達障害、発達凸凹、グレーゾーン、自閉症スペクトラム、ADHD

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おはようございます、ひかりです爆  笑

 

昨日の暴風雨はまさに春の嵐でしたね台風

今日は一転のおひさま晴れ

桜は散ってしまいましたが、

視線を下げると桜のじゅうたん桜

 

昨日は、嵐の中子ども二人連れて行ってきました。

(二人はドーンセンター内の託児所で楽しく過ごしました)

 

以前にこちらでも紹介した

大阪府主催の

自閉症啓発週間に合わせて開かれた

発達障がいシンポジウム。

嵐にも関わらず、席は9割近く埋まっていて

関心の高さを感じました。

 

そこで一番にお話しくださったのは

梅永雄二先生。

 

テーマは

発達障がいの学生の支援と就労について

 

先生は現在、早稲田大学で教鞭を取る傍ら、

フィールドワークで沢山の学生の

就労支援を行ったり

多くの大学に招かれ講演をしているそうです。

 

他にも

栃木県で発達障がい者に特化した自動車教習所の

立ち上げに携わったそうです。

先生のブログ記事教習所のHP

 

中身の濃い講演だったので、

エッセンスだけかいつまんで

お伝えしたいと思います。

 

現在の日本では

未来のスティーブジョブズやビルゲイツを育てるために

ようやく発達障がいの学生の機会均等、合理的配慮のための

構造化が始まったところだそうです。

 

学生が最も大変なのは在学中ではなくて就職です。

なぜかと言うと、

コミュニケーションスキルが重視される

ビジネスシーンにおいては

発達障がいが最も苦手とする特性が

必須だからです。

 

さらに困難なのは、

就労を継続すること。

8割の人がハードスキルと言われる

職業能力とは関係ない

ソフトスキルと呼ばれる

職業能力以外の人間関係のトラブルなどで

離職しているそうです。

(例えば、同僚とのトラブル、上司にいじめられた、仕事が面白くない)

 

離職率を下げるために

適性に応じたジョブマッチングを丁寧に行うことと、

「ライフスキルトーレーニング」(LST)

幼いうちから身に付けていくことがポイントになります。

朝起きてから、寝るまでに必要なライフスキルのことで、

自分で起きる、歯を磨く、顔を洗う、着替える、

朝ごはんを食べる、鍵をかけるなど日常必要な動作などの総称です。

 

自立は、なんでも自分でできることではなくて

出来ない事は、助けを求められる力が大切です。

 

ソーシャルスキルトレーニングは

詐欺や窃盗の仲間に取り込まれたりと

犯罪被害者、加害者になりやすい側面もあるので

あまりやりすぎない方が良い、とおっしゃってました。

 

やはり、LSTの幼いころからの働きかける

重要性も説いておられました。

習慣化している日常動作を大人になってから

再構築するのは時間がかかる上に

精神的な負担も大きくなるので、

早めの準備をしましょうということで、

著書を紹介します。

 

梅永先生のライフスキルトレーニングに関する著書

 

 

 

発達障がいの就労を取り巻く環境は

現在はかなり厳しいように思いますが、

少しずつ良くなっていくだろうな、と印象を受けました。

 

そのためには、社会の成熟もありますが、

最終的には当事者個々のの努力に依る部分が大きい気がしました。

 

当事者の方も出てきて

実体験をお話ししてくださったのですが、

様々なトレーニング、自己分析やインターンなど。

私は挫折してしまうかも…と思うような

スキルアップのための学びを2年間されていました。

それも

就労したい!という熱意があったから頑張れたと。

 

現在は一般企業に就職し勤続4年となり、

始めは、うまくいかないこともあったけど

今では彼に仕事を任せたいと、

就労先に言われることも増えたと

支援者の方もおっしゃっていました。

 

当事者のお話しを聞いて、

私たちが親としてできるのは、LSTと

気持ちの根っこを育んでいくことなのかな、と感じました。

就労するのは、子ども自身であって親じゃないですから、

最後は本人の心持ちひとつということになります。

 

挫折を経験することも多い発達障がいの子どもたち。

自尊心をなくさないように、何かあっても折れずに

戻ってこられるしなやかな心の根っこが育つように

サポートしていきたいな、と感じた講演会でした。

 

紹介できませんでしたが

北摂杉の子会ジョブジョイントの方の

支援の実例のお話もありました。

 

『花』の保護者の方には

まだまだ先の話のように思われると思いますが、

先輩当事者のお母さんも

早くから沢山の情報を収集して

将来の展望を考えて、

本人の適性に合わせていくためにも

選択肢を増やしておくことは

とっても大事だ、と

熱っぽく語っておられました。

 

残念ながら日本の福祉は、

当事者が動かないと何もないのと同じです。

でも、動けば沢山の情報、福祉資源があります。

 

私たちもできるだけ

沢山の有益な情報をお伝えするように

頑張っていきますが、

なにせ今は2人だけで運営していますので

限界があります。

 

 

手伝ってくださる方、情報をお持ちの方

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子どもの未来につながっていきます♪

 

 

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