うむうむ。

先日久しぶりにブログったあと、はたと気づいた。

あ~、読書日記、全然やってないじゃん。


とはいっても、この目ですから、最近は長い読書が少し苦手。

細切れで本よんでるので、あまり感想がたまってないかなあ。

とりあえず、この数か月何を読んだか、思い出そう(^^)。



●マスカレード・ホテル / 東野 圭吾

        


最近、文庫化したのね。しかも、前日譚「マスカレード・イブ」も文庫ででたとな。

でも私が読んだのは、今年のお正月、BOOKOFFで単行本がすごく

安くて買っておいたあと、ずっと寝かせていたやつです(^^;)。


都心の高級ホテル・ホテルコルテシアで、近々殺人事件が起きるかもしれない・・・。

そんな情報が明らかになり、警察はホテルにホテルマンとしてひそかに

警察官を常駐させることに。その彼らを指導するのは優秀な

女性フロントクラーク。何も知らずホテルに集う人々には知られずに、

はたして犯人にたどりつくことができるのか?

安定の東野作品という感じですね。ホテルのうんちくがいっぱいです。

いや~、イヤな客が多くて、ホテルマンはたいへんだわ(笑)

こんな言い方はいいのかわかりませんが、すぐにでも映像化できそうなお話です。

でも、犯人の犯行理由が・・・。

その気持ちをはらすために、これだけの他人を巻き込むのかいな?

お話のテンポはとんとんときれいに進むのですが、そもそもの動機がちょっと自分勝手すぎるような。


今度の新作は前日譚らしいですが、アフターストーリーなら読んでみたいかな。

主人公・尚美さんはぜひ、クールビューティーな女優さんでよろしく。





● ジェームスボンドは来ない / 松岡 圭祐

         


瀬戸内海の直島に起こった突然の町おこし。

映画「007」のロケ地になって、元気のない島を盛り上げようと

女子高校生が中心となって誘致活動をはじめて・・・。

これは「実話」がもとになっているとかで、

え、そうだったの?知らなかった~というのが一番の感想。

直島には今話題のベネッセの前衛的な美術館があり、

ここもお話にいろいろとかかわってくるのですが、

いま、直島は、実際にアートの島として脚光を浴びていて、

形はちがえど、島の活性化になっているようですね。

この作者さん、むかし

「ミッキーマウスの憂鬱」というのも読んだことあるのだけど、

これもまた虚実ないまぜになったお話でしたね。

うん、ネズミの国の話のほうがおもしろかったかな。


それでも、この本よんで、あらためて気づいた。

あなたにとって、ジェームスボンド役の俳優さんって、誰ですか?

いまのひとって、ロジャー・ムーアとか知らないのね(^^;)。

役者さんの名前で、お年がばれますな。



● 星やどりの声  / 朝井 リョウ


今年の文庫フェア・2014カドフェスで買った、リョウくんの文庫本。

海の見える町で喫茶店を営む早坂家の日常を

家族7人の群像劇で語ります。

こうゆうスタイル、「桐島、部活やめるってよ」に通じるものがあって

リョウくん、ほんと上手やわ。

とくに、女子高生のココロの葛藤をかかせると

キミ、ほんとにうら若き男子かい?って思ってしまう(笑)

彼は自身の高校時代、

クラスメイトの女子高生をどう観察してたんやろ。

自分がクラスメイトやったらすごいイヤかもね(笑)


就活がまだうまくいかない、おっとり型の長男・光彦。

長男とはちがって今風の高校生、次男の凌馬。

遊びに忙しい小春と生真面目なるりの双子の姉妹、

末っ子ながら大人びた小学生の三男・真歩。

そして、兄弟をとりしきる母親のような長女・琴美。

それぞれが、亡き父を思い、店を守る母を思う。

時には衝突するぐらいの兄弟の思いがとにかく心にしみます。

私が好きなのは、う~ん、真歩くんかな。

こうゆう、ちょっとかわいげのない子って、現実にいるとしんどいけど(笑)

でも、いい子なんですよ。ほんとに。


そういえば、文中で彼が

「なんでもそろっている魔法の図書室」

とあししげく通う、叔父の家で

「本を借りるって、自分がこういう人ですってばれてしまうみたいで、

ちょっと恥ずかしい」

っておもうところ、まさにそうだな、って思いますね。

こうして、何を読んでいるか、書いてると

私のこころの一部を見られているような気がしますね(^^)。


病院の待合で、この本よんでいて、

ふいに目頭が熱くなって困ってしまいました。

相変わらずのリョウくん節です。読んでよかったです。




● 短歌ください その2 / 穂村 弘


ああほんと、自分の好みって変わらないなあ。

また穂村さんだよ(笑)


まえも書いたけど、「ダ・ヴィンチ」での「短歌ください」のコーナーが好きで、

これは単行本化の二冊めってやつです。

今回は、ムスメが買ってくれたのを拝借。

二人で、この本の広告にでていた

この短歌をみて、「これは買いやで!」って決めて。



俺なんかどこが良いのと

聞く君は あたしのどこが

駄目なんだろう     (泡凪伊良佳・女・16歳)



う~~~~~~~ん、若い! 青い! 痛い!

そして、かなわない!



こんな、一般読者さんたちの投稿した短歌を

すごく新鮮によむことができます。

実はこの短歌も、雑誌にのっていたときに見たことあります。

なんどよんでも、切なくなるんだよね。

今月号のお題「名前」でも、いいのがあったなあ。







ええっと、そろそろ、

ほかに読んだ本が思い出せなくなってきました(^^;)。

また夜が長くなってきたので、

なにか新しいもの、読まないといけないな。

それでは、今日はこれにて。