BLUE/ORANGE | hana-no-waltzのブログ

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これが私の平成最後に観劇した作品

BLUE/ORANGE

DDD青山クロスシアターへ行くのは二度目

場所は246を真っ直ぐで簡単なんだけど、ここを曲がればいいのよね、って緊張する

 

成河 ブルース
千葉哲也 ロバート
章平 クリストファー

 

客席は変わった作りで、舞台を中央に挟み前と後ろに座席がある

客席が向かい合っている

私は一番後ろだからそんなでもないけど最前の人は向かい合うお客さんが気にならないかしら?って思った

3人だけの芝居

精神科の病院のお話

とにかくひたすら会話が繰り広げられてて自分は観客だけどその病院の掃除のおばちゃんくらいに思える

途中ホントに雑巾持ってった方がいいかしらって思えるところもあったし

とにかく距離が近い

物理的な意味でなく、観客も病院にいる人みたいな

 

クリストファーは黒人で、ブルースとロバートは白人

背の高いクリスは洋服や髪形が黒人ぽかった

「ヤバいっしょ」って台詞が本当に似合ってた

クリストファーは精神疾患がある

それを診る研修医のブルース

ブルースの上司?的なロバート

研修医のブルースの上司の千葉哲也演じるロバートはバイオリニストの古澤巌に似てるなーって思ったら

最後まで古澤巌にしか見えなかった

オシャレな洋服とかチャラい感じとか、でも仕事が出来る感じが古澤巌っぽかった

古澤巌って見た目ああだけどバイオリン上手いし、っていう意味

最初ロバートのイラつくくらいのチャラさがぐぬーってなるんだけど途中から言ってることは8割くらい正論だよね、って思ったり

クリストファーはの病気に親身になる成河のブルースは誠実なのか、ブルースもちょっとイカれてるのかって思える所もあり

見た人が色々考えてねーっていう作品だったと思う

 

クリストファーが黒人じゃなかったらロバートは違う態度を取ると思った

多分退院させない

もっと検査させてたと思う

私はもっと検査をさせたい派だった

でも途中から何が正しいのかちょっと判らなくなる

でもやっぱりもっと検査させたかったな

クリスは精神的な疾患があって日によって違う事を言う

でも他人が違う考えを植え付けてくることは判るのかな

難しい

自分の考えって、本当の事って他人には判らないよね

ブルースは繊細な研修医で後半、クリスがブルースを慰める場面はどっちが先生でどっちが患者なんだかって感じ

ロバートはとにかく常識的で大人でドライで正論を言ってるけどどうなの?って感じ

正解はわからん!

 

病院によくあるお水の機械があって普通にお水を飲みながら芝居していた

喉が渇くだろうし丁度いいよね

でもすごい飲んでたけど

真ん中に机があって、オレンジが3個くらい器に入っている

暗くなってライトに照らされるとちょっと青っぽく見えた

 

クリスがオレンジが何色か聞かれてブルーと答える

どうしてなのか判らないけど彼には青に見えたってことよね

それが疾患において何か意味があるのかは判らなかった

そんな事言われるとオレンジ色も違うの?!って思えたり

オレンジはオレンジかな

色は重要なのかしら

難しい

 

もう一回観たいなと思った

3人ともとても素敵だった

思うんだけど、成河って整った顔をしているんだけど本当の顔がイマイチよく判らない

中谷美紀の黒蜥蜴で観た雨宮と全然違う雰囲気だったし

映画チワワちゃんのバーテンダーの役とも全然違う雰囲気だし(この役は金髪だったしね)

今回が3度目

今回はピンクのシャツにベージュのスラックスで普通の感じ

結構小柄よね、成河って

 

登場人物は診察している部屋への出入りがあり、ドアが何度も開閉される

その度に穏やかなクラシックが流れる

でも最後クリスが部屋を出る時は違った

ドアが開いた時物々しい音楽だった

彼は家族もいない(確か)

彼は外の世界で大丈夫だろうか

 

 

ベン・E・キング 「Stand by Me」