西條奈加さんの小説です。
嶋屋徳兵衛は正月にお店の皆を集めて引退宣言!
巣鴨村の鄙びた家に住まうことになったものの
暇で暇でしょうがない。
そこへ孫の千代太が現れたことをきっかけに
千代太の友達、
その親等々多くの人が出入りするようになり、
隠居家は賑やかになってきます。
今までは商売一筋だった徳兵衛が
新しい人間関係の中で変わっていくのが
面白かったです。
隠居した時点ですごろくは上がりだと思った
徳兵衛の思惑は大いに外れ
今までは疎遠にしてきた家族との絆が深まります。
先日続編の「おてだま」を読んでしまっていて
そちらも十分に楽しめたけれど
こちらの方が徳兵衛の生活に大きな変化があって
右往左往する様が良かったです。
3冊目、出るかな?
徳兵衛の隠居生活は12年とこの本に書かれていたので
時間はまだまだありそう!
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