西條奈加さんの小説です。
時代小説になります。
タイトルの読みは「うらさびしがわ」
江戸の場末、心川(うらかわ)の畔の長屋に暮らす
貧しい人々の悲喜こもごもを短編で綴った物語。
心淋し川(うらさびしがわ)
閨仏(ねやぼとけ)
はじめましょ
冬虫夏草(とうちゅうかそう)
明けぬ里
灰の男
の6編です。
貧しいと言うことは、
色んな理不尽に耐えないと生きていけないのか
長屋に住む人々の悲しみを差配の茂十が受け止めます。
が、茂十は少し正体不明。
そして毎日楡の木の下で物乞いをする楡爺も。
茂十と楡爺、彼らの正体を知った時、
更に淋しい気持ちになりました。