12月13日 イソップ童話・ライオンとプロメテウスとゾウ | ☆かおりキャンドル®☆CANDLE ARTIST☆手作りキャンドルのお花のお部屋☆ フラワーキャンドルアーティスト☆きょうちゃんのブログ☆

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蝋で花の芯から作り、花びら一枚一枚全て手作業でお花のキャンドルに仕上げていく工房での出来事を綴ったブログです(*^。^*)  

 

ライオンよりも、ゾウの方が恐がり?




動物たちを作ったのは、プロメテウスの神だとされています。

この神さまの所へ、ライオンがたびたび泣き言を言ってきました。

「プロメテウスの神さま。
 確かに、あなたはわたしの体を大きく立派に作ってくれました。
キバも爪も付けてくれて、お陰でわたしは、どんな動物よりも強くなっています。

でも、それでもまだ、わたしはニワトリが怖くて怖くて、たまらないのです」

「それがわたしのせいだなんて、軽々しく言うな!」
プロメテウスの神は、ライオンを叱りました。
「お前には、出来る限り優れた体を与えてやったのだ。ニワトリが怖いのは、心の持ち方のせいだぞ」

こう言われて、ライオンはすっかり落ち込んで、
「ぼくは、意気地なしなんだなあ」
と、なげきました。
 考えれば考えるほど情けなくなって、いっそ死んでしまおうと思うほどになりました。

ライオンがこんな気持ちでいると、向こうからゾウがやってきました。

「こんにちは、ゾウくん」
と、ライオンは挨拶して、立ち話しを始めました。
 話しながら見ると、ゾウはひっきりなしに耳を動かしています。

「きみ、どうしたの? きみの耳は、どうしてじっとしていないの?」
「だって、きみにも見えるだろう」
と、ゾウは言いました。
 なるほど、一匹のカが、ゾウの回りを飛び回っています。

「ブンブンいう、このちっぽけな奴が見えるだろう。
 もしこいつがぼくの耳の中に飛び込んだらと思うと、もう、怖くて怖くて」

ゾウがこう言うのを聞いて、ライオンは考えました。
「ぼくは、死ななくてもいいな。だって、ぼくより大きなゾウくんが、ニワトリよりも小さなカを怖がっているのだから」



おしまい


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