一生のうち何度も。 | 続・きょうのできごと

一生のうち何度も。

夏は。

田舎の夏は、
雨上がりの草むらの青臭い匂いと、
味の濃すぎる漬け物と
扇風機の頼りない風圧と
網目のような人情に支えられている。

なんとなく繋がっているという
そのなんとなくの強さ。





バッタを捕まえた。
手のなかで暴れる心地よい感触。



四角く切り取られた風景。




悩みや不安を
簡単に口にだしては言えない年齢になった。


今、こちらは雨です。
雷です。

会いたい人には会えそうにもない。