一年半ほど前、ほんの偶然に我が家の縁の下で見つかった謎の物体。
「これは何だ!?」と一瞬思いつつも、
いや待て、いつかどこかで見聞きした覚えが微かにあるぞ、と、
検索したら見事にヒットした、「ガラスのハエ取り器」。
大正から昭和初期にかけて一般家庭で日常的に使われていたという、ガラスのハエ取り罠だった。

おそらく、それくらいの時期に、当時の住人の方が本来の目的で縁の下に置いたまま、
忘れ去られたまま……90年ほど?
つまり、我が家はそれくらいの年代物ということだ。

 

 

本来の目的はハエ取り器(どのように使うのかは検索されたし)なれど、
こんな面白いフォルムの、水が溜まるガラス器がわたしの目の前にあったら、
水と花を入れてしまうのは当然のこと。

 

 

そして、偶然ながらも、
現在、奈良県立民俗博物館(大和郡山市/TEL:0743-53-3171。6月30日まで)にて、
不思議な形 不思議な名前」という企画展が開かれており、
このガラス器と同様の「ハエ取り器」も展示されているとのこと。
機会がある方は是非。

 

 

さて、我が家では、家とモノの年代が一致して、
なんだかお互いに居心地良さそうです。