『我が宿の 菊の垣根に 置く霜の 消えかへりてぞ 恋しかりける』
古今和歌集のお気に入りの恋のうた。
「私の家の庭の菊の垣根にある霜が消えていくように、この身が消えてしまうほどにあなたが恋しい。」
菊の季節も間もなくです。
日本も9月9日の重用の日には、
菊を浮かべたお酒などで🍶長寿を願います。
菊が不老長寿の薬となったのはお能の『菊慈童(枕慈童)きくじどう』のお話が有名で、
はるか昔、中国の周の時代の王様に可愛がられた召使いの少年が、🇨🇳
王様の枕を誤って足でまたいでしまった。
王の枕をまたぐのは、王様の頭をまたぐという大変な無礼な事で島流し(流刑)にあい、
そこがなんと菊の花の咲き乱れる場所でした。
少年がその間、菊の葉に偈(げ)を写し、
菊に宿った露を口に含むとやがて不老不死の霊水となって
その後少年は700年も老うことなく生き続けたというお話です。
この不老長寿にあやかり
お酒に菊の花びらを浮かべて飲んだり、
菊に着せ綿をして菊の露を体に拭うということにも繋がっていると聞いています。
お能のお勉強も色んなお友達を頼らせていただきながら、これから少しづつ出来れば嬉しいです。
また機会があれば呼んでくださいませ。