〇人の目や相手の気持ちが気になり、思ったことが言えなかったり行動できない
〇機嫌の悪い人がいると周りのピリピリした空気を感じ、自分が怒られているかのように苦しくなったり、自分のせいではないかとまで思ってしまい辛くなってしまう
〇人が多い所や、長時間人といると疲れやすい
そんなお悩みがある方は多いのではないでしょうか。
「気にしなくても大丈夫」とか「人のことは気にしなくていい」とよく言われますが、中にはどうすればそうできるのかわからず、モヤモヤされる方もあると思います。
実際私もそうでした。
そしてなんとか気にしないように頑張ったり、自分に集中しようと言い聞かせたり、いろいろ試していました。
でもこれ、後天的な性格上のことではなく、HSP（Highly Sensitive Person=ハイリー・センシティブ・パーソン）という生まれ持った資質の可能性が高いそうです。
※HSPというのは、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン氏が提唱した概念で、感受性が高く繊細な人のことです。
HSPの資質を持っていると、敏感であるがゆえ人の影響を受けやすかったり、人の気持ちを察してしまうため、相手の気持ちを考え自分を後回しにしてしまいがちです。
また人の感情や声、音、無意識に視覚に入るものなど、さまざな情報を感じ取ってしまうため、どうしても疲れやすくなってしまいます。
このHSPには生まれもった先天的なものと、環境によって身に備わる後天的なものがあるようですが、先天的に生まれ持った人は、外からの刺激により後天的な資質を獲得してしまうことが多いようです。
とうより、時間の問題でほぼ確実に獲得してしまうそうです。
そしてその後天的なHSPの獲得により、更に敏感な感覚が目覚めてしまいます。
要は、もともと敏感な人が周りの環境や社会にストレスを感じ、自分を守るため余計に敏感になっていくのでしょう。
私はこのことを知ったとき、少し気が楽になりました。
それまで「気にならない・気にしない」自分になろうと頑張っていたけれど、なかなかそれが出来ず、私はいつまでたっても変わる事ができないと、自分を責めていたからです。
背が高い・低いと同じように、もともと生まれ持った資質なので直すことは出来ないと分かったとき、もう変わる努力をしなくていいと思うと、なんだかほっとしました。
同じような思いで生きづらさを感じておられる方、HSPで検索すればチェックテストを掲載されている記事がいろいろ出てくるので、一度テストされてもいいのではないでしょうか。
5人に一人がHSPだそうですよ。
私も質問がほぼ該当し、チェックがほとんどつかない人なんているのかと疑ってしまうくらいです…(;^ω^)
でも気になる人とならない人では、脳の作りがそもそも違うそうです。
敏感な方は、意思に関係なく多くの情報をキャッチ出来てしまうので、辛くなったり疲れてしまうことはありますが、人の気持ちも感じるとることが出来るため、共感力に長け、優しく気遣いのできる方が多いです。
また非敏感の大らかな方は、多くの情報をキャッチできないため、あまり周りのことに気付かないことがありますが、その分周りに振り回されず一つのことを追求しやすいため、物事をスムーズに進めることが出来ます。
どちらが良いとか悪いではなく、それぞれの性質に長所と短所があるということですね。
だから今まで敏感や非敏感で悩んでおられる方は、自分の課題としてとらえるのではなく、長所としてその資質を捉えることで、さらにその特質を磨いて頂けたらと思います。
生きている限り、外からの刺激にさらされるわけですが、敏感な方は「周りが気にならない自分」になるよう頑張るのではなく、「自分が心地良いと思えるものを選択できるようになる」ことが人生の課題といえるのでしょう。
ちなみに怖がりや臆病、勇気が持てず引っ込み思案というのはHSPではないそうです。
臆病やシャイというのは怖い経験やトラウマから生まれた後天的な性格だそうです。
HSPの方は、敏感な神経や感覚を持っているけれど、必ずしも内向的というわけではないようですね。
最後になりましたが、人目や相手の気持ちが気になったり、周りの空気が気になる方、捉え方がネガティブだと、気にならないように変わろうとすること自体が自己否定につながりかねません。
敏感な感覚を持っていることを認め、その感覚を活かし、自分の心地良さを追求していきましょう。
結局、今の自分に OK！ を出すということですよね
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