こんにちは、hanaです。

 

今日のお話しは「希望」についてです。

あなたは、この言葉にどんな印象を持っていますか?

 

 

hanaは、「希望」という言葉を聞くと、

思い出すエピソードがあります。

 

 

以前、テロ組織に拘束された

日本人ジャーナリストの人が

救出されたエピソードを見ました。

 

 

その中で、拘束されていたジャーナリストの方は、

独房の中で、暴力を受けながら日々を耐え、

満足な食事も与えられず、

ひどい扱いを受けていたそうです。

 

 

そんな時にも、

彼は「必ず助けが来る」という

希望を胸に抱き、信じていたそうです。

 

 

そして、

「人間は、どんなに厳しい中でも、

「希望」さえあれば、生きられるんだ。」

ということをお話しされていました。

 

 

この話が、ずっと印象に残っていて、

「希望」って、すごい力を持っているのだな・・・

と、感銘を受けました。

 

 

それでは、そんな希望について、

書籍GRITの中では、どのような事が

語られているのでしょうか?

 

 

さっそく、見ていきたいと思います。

 

 

「やり抜く力」が発揮される希望とは?

「明日はきっと今日よりもいい日になる」と期待するのも、

希望のひとつのかたちだ。

そういう希望を持つとき、私たちは将来に明るい展望が開け、

ものごとが順調に運ぶことを切に願う。

 

将来がよくなるかどうかは、運任せと言ってもいい。

 

「やり抜く力」が発揮されるのは、

それとは異なる希望を持つときだ。

それは「自分たちの努力しだいで将来はよくなる」

という信念にもとづいている。

 

「明日はきっといい日になる」と

「明日はもっといい日にしてみせる」では大ちがいだ。

 

「やり抜く力」の強い人びとが持つ希望は、運とは関係ない。

何度転んでも起き上がる。それがすべてだ。

 

 

GRIT  アンジェラ・ダックワース著 p226~

 

 

他力本願でなく、自力で向き合う姿勢が、

「希望」を持つためにも大切だと言う考え方ですね。

 

 

ところで、

希望を持ち続けることができない状態、

「無力感」とは、

どんな状況で発生するのでしょうか。

 

 

それを調べた実験があったそうです。

 

1964年に心理学博士課程での実験で、

犬に電気ショックを繰り返し与えて、

片方にはパネルを押すと電気ショックが止まるようにし、

もう片方には、回避手段がない状態での

犬の変化を観察したそうです。

 

 

そして、2回目の実験では環境が変えられ、

低い壁が設定されたボックスに犬が入れられ、

再度電気ショックを与える実験が行われました。

 

 

その環境では、低い壁を飛び越えれば、

電気ショックが回避できる仕組みになっていました。

 

 

1回目の実験で回避手段があった犬は、

2回目に別の環境で電気ショックに晒された時に、

低い壁を乗り越えて電気ショックを回避しました。

 

 

一方で、1回目の実験で回避手段のなかった犬は、

2回目の実験では床に横たわってクンクン鳴きながら、

ただ電気ショックが終わるのを待っていたそうです。

 

 

 

その実験によると、

「無力感」をもたらすのは、苦痛そのものではなく、

「苦痛を回避できないと思うこと」だということが

初めて証明されたとのことです。

 

 

何かに失敗しても、めげずに「希望」を

持ち続けた犬のように、

「自分にはこの状況を打破する力がある」

という希望を持てることが大切なことだそうです。

 

 

 

楽観主義者のすすめ

楽観主義者も悲観主義者も同じように

つらいできごとを経験するが、受け止め方が異なるのだ。

 

楽観主義者は自分の苦しみは一時的で特定の原因があると考えるが、

悲観主義者は自分の苦しみを変えようがない原因のせいにして、

自分にはどうすることもできないと考えてしまう。

 

GRIT  アンジェラ・ダックワース著 p233

 

さらに、こんなことが書かれています。

 

悲観主義者は楽観主義者にくらべて、

うつ病や不安症を患う可能性が高いことを確認した。

 

さらに、メンタルヘルス以外のことに関しても、

楽観主義者の方がよい結果が出た。

 

たとえば、大学生でも楽観的な学生のほうが、

成績が良く中退率が低かった。

 

また10代後半の若者でも、楽観的な人の方が中年期になっても健康で、

悲観的な人より長生きすることがわかった。

 

GRIT  アンジェラ・ダックワース著 p234

 

ふーむ。。

楽観主義でいると良いことが、いろいろとあるようですね。

 

物事には裏も表も両面あるので、

片方を良いと決められないような気もしますが、

それは、ひとまず置いておきましょう。笑

 

 

失敗に対して「無力感」を覚えるのはどんな場合か。

ドウェックは「努力が足りなかったから」ではなく

「能力が足りなかったから」失敗したと思う生徒が、

とりわけ大きな「無力感」を覚えるのではないかと予想した。

 

言い換えれば、生徒が悲観的になったのは、

何度も失敗を経験したからではなく、

「成功」と「学習」についての考え方が

誤っているせいなのではないか、と考えたのだ。

 

~中略~

 

実験の結果、「解釈改善プログラム」の生徒たちは、

難しい問題にぶつかっても粘り強く挑戦した。

 

生徒たちは、問題が解けないのは

自分の能力が足りないからではなく、

「もっとがんばる必要があるということだ」と

解釈するようになっていたのだ。

 

GRIT  アンジェラ・ダックワース著 

 

 

考え方の癖を変えることは大切な事ですね。

自分の考え方の癖に気づき、

より生きやすい形に修正していく。

 

これは、hanaの言霊瞑想の方法とも

共通している部分でした。

 

 

子どものころの「ほめられ方」が一生を左右する

マインドセットはどのようにして形成されるか。

 

子供の頃に

どのようなほめられ方をしたかによって、

その後の「やり抜く力」を

伸ばせるかに影響を与えるそうです。

 

 

その中で、「成長思考」「やり抜く力」を伸ばす表現としては、

 

「よくがんばったね!すばらしい」

「今回はうまくいかなかったね。一緒に今回の方法を見直して、

どうやったらもっとうまくいくか考えてみよう。」

という例が挙げられています。

 

 

また、反対に

「成長思考」「やり抜く力」を妨げる表現としては、

 

「才能があるね!すばらしい」

「まあ、挑戦しただけえらいよ!」

という表現が挙げられていました。

 

 

才能ではなく、努力を評価する。

努力の余地が残されている。

可能性がある。

ということを伝えられる表現が

希望をもち、やり抜く力を育てていくようですね。

 

 

 

経験と学習により変化が起こる

「我々は脳の神経回路には可塑性があると考えている。

したがって、まだ若いときに大きな逆境を経験して、

それを乗り越えた場合、それ以降にまた逆境が訪れると、

対処の仕方が変わってくる。

 

ただし、それは非常に大きな逆境を経験した場合に限られる。

ちょっと困った程度のことでは、脳に変化は起こらないからね。」

 

では、「あなたなら困難を克服できる」といくら励ましても、

脳にそのような変化は起こらないだろうか?

 

  ・・・続きは、こちらから!