『猫のお告げは樹の下で』青山美智子(著)
感想
ここ数ヶ月、お知り合いになった方が読書好きの方だとわかり、読書の情報交換しています。
札幌に引っ越しして来て、リアル日常会話の中で読書のお話が出来るのは初めて!嬉しい
その方からお借りした(正確には中古本なので返さなくて良いですよ!って言われたので戴いたんですけどね)のがこちらの作品。
神社の境内にあるタラヨウという樹。
そこを訪れた悩みを抱えた人が、ミクジという猫にタラヨウの葉っぱに書かれた「お告げ」の言葉を貰う。
その言葉を受取った人は、「お告げ」をきっかけに自分の悩みに向き合っていきます。
7編の短編集ですが、中でも『チケット』『マンナカ』が良かった~
『チケット』
中学生の娘と何とか仲良くなりたいと思う父親…とあるアーティストのライブチケットをきっかけに…
これは、父親を煙たがる年頃の娘さんをお持ちのお父さんは共感出来るだろうな~
娘を持たない私でも、終盤は胸が躍りました
『マンナカ』
学校に馴染めない苔が好きな転校生の話。
自分のマンナカを模索しながら学校生活を送っていきます。
心を壊してしまった山根先生との手紙のやり取りには熱いものがこみ上げてきました。
そして、ここに出てくる保健室の先生は?
後の「お探し物は図書館まで」のあの人~?
青山さんらしい、優しさに溢れた、読後に余韻に浸りたくなる作品でした。
こちらは、青山さんの2作目の作品だとか。
デビュー作の「ココア」の登場人物も出てきているとかで、
「ココア」は未読なので読んでみたくなりました。
最後までお読みいただき有難うございました(*^^)v