『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈(著)
【内容情報】(Amazonより)
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが…。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
感想
2024年本屋大賞受賞作品。
いつも聴いているラジオ番組で新潮社の中瀬ゆかりさんが丁度一年前に紹介していたこちらの作品。
大好きなアナウンサーくまちゃんも一緒に大絶賛
そしてこの度の本屋大賞受賞
図書館では少なく計算しても3年待ち
Amazonのポイント利用して読みました
6話からなる連作短編です。
主人公成瀬あかりの中学2年から高校3年までを描いた青春小説。
読み始めの1話「ありがとう西武大津店」では去年の「汝…」に比べたら軽めだし青春ものはやっぱりおばさんには入り込めない?と読み進めると
2話の「膳所から来ました」のM-1の話に食いつき気味に!(ミルクボーイ好きです!)
3話の「階段は走らない」を読む頃にはティッシュを片手に鼻を啜りながら読んでいました。
マサルとタクローのお話良かった
4話「線がつながる」では東京在住中に何度も行った「西武池袋本店」が…
5話「レッツゴーミシガン」では恋バナも(西浦君も素敵な高校生)
6話「ときめき江州音頭」では、高校生らしい成瀬の揺れ動く心情にグッときました。
島崎との今後の友情も見守りたくなる終わり方
著者の滋賀への地元愛満載で主人公成瀬の真っすぐで我が道を行く型破りなキャラクターが味わい深い一冊でした。
読みやすいので小学生から大人まで楽しめる作品だと思います。
続編も楽しみです
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^)v