『時ひらく』 辻村深月他
【内容情報】(Amazonより)
350年の時を刻む老舗デパート『三越』
楽しいときも、悲しいときも
いつでも、むかえてくれる場所
物語の名手たちが奏でる6つのデパートアンソロジー
制服の採寸に訪れて感じたある予感。ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。命を宿した物たちが始めた会話。友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。亡くなった男が最後に買った土産。歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語。
感想
Wakabaさんのブログを読んで手にした一冊。
創業350周年を迎えた三越デパートが舞台の豪華作家さん6人によるアンソロジー。
・辻村深月
・伊坂幸太郎
・阿川佐和子
・恩田陸
・柚木麻子
・東野圭吾
辻村深月さんの「思い出エレベーター」
5歳の大地が祖父との別れが嫌で迷い込んだエレベーターでの不思議な体験。
初めから大地の気持ちが伝わってきてジンワリ
伊坂幸太郎さんの「Have a nice day!」
エンドウさんとフジサキさんが願いを叶えるためにライオン像に縋りに行くお話。
他の作品は、日本橋三越が舞台でしたが、こちらは、やはり伊坂さん!
仙台三越が舞台でした。
転勤で住んだことのある仙台。
「定禅寺通り」「広瀬通り」「青葉通り」「勾当台公園」
懐かしく思い出しながら伊坂さんの世界を楽しめました
湯川教授の出てくる
東野圭吾さんの「重命る(かさなる)」は、
ストーリーは良かったけど、三越との関連付けにちょっと無理があったかな?
ファンタジー要素が苦手気味な私の一番のお気に入りは、
阿川佐和子 さんの「雨あがりに」でした。
短い作品の中に継母と娘の幼い頃からの関係が書かれているのですが、高齢の女性の中には、ここに出てくる継母のような三越好きな方が現実にいそうだなぁと思いました。
wakabaさんがこの作品をアップされた日、私は札幌三越に居ました。
凄い偶然~
今月初旬に長兄の娘ちゃん(私の姪っ子ね!)の出産があり、下旬には次兄の娘ちゃんの出産が控えていました。
私の口座がある銀行でお金をおろし(本州の大手銀行なので街中にしか支店がないんです)、新札に変えていただき
大通公園を挟んで反対側にある三越デパートへ
三越で熨斗袋を買うとその場で筆耕サービスを受けられるので
二人の熨斗袋を買って、筆耕をしていただいて
別館9階にある郵便局で長兄の娘ちゃんのお祝いを現金書留で送って(↓次兄のお祝いです。)
本館に戻って、こちらで一人ランチ・・・
ここでブログ見ていたら、wakabaさんが、この作品のブログをアップされていて、何やらライオン像も出てくるとか…
↑札幌三越のライオン像は創業300年の時に
設置されたそう。
それでも、ここで50年鎮座しているのね!
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^)v