『コメンテーター』奥田英朗(著)

 

 

 

 

 

【内容情報】(Amazonより
低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?

 

 

 

虹感想

視聴率依存のワイドショーのプロデューサーの圭介は、上司の命令により、美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとするが、行き違いで、伊良部とマユミが出演することになる。ふたりの放送事故スレスレのコメントや態度の連続に、苦情電話が鳴るも、意外にも視聴率は上向きに!! 
 

 

奥田英朗さんの「伊良部シリーズ」第4弾です。

5編からなる連作短編集です。

 

  

「コメンテーター」は、視聴率重視のテレビ局の内情が垣間見れました。

 

「うっかり億万長者」は、何百万、何千万というお金が、分単位で変動して、損益が変わる株の取り引きの臨場感が伝わってきた。

 

一番好きだったのが、

「ラジオ体操第2」

注意出来ない、怒れない、溜め込んでしまって過呼吸、あぶら汗からの失神…

そこに伊良部が施した行動療法爆  笑

 

 

伊良部の行動療法は、どこまでも破天荒で実際にはあり得ない…けど、どこか的を得ていて、最後には、みんなホッコリ笑顔になる。

 

5話とも、笑えて肩の力が抜けて読後感の良いお話ばかりでした。

 

 

 

 

最後までお読みいただき有難うございました(*^^)v