『おひとりさま日和』アンソロジー
味わい違ってどれもが面白い。時々引っ張り出して読み返したくなること請け合いの本棚本。
感想
先日の夫の眼圧のブログに、ご心配のコメントありがとうございました。
月曜日から5日間、眼圧を下げる薬を服用した結果、
眼圧「36」→「8」になったそう。
ただ、薬の副作用に利尿作用があるそうで、1時間に1回トイレに行ってます
視野検査もやっぱりの結果だったようで…そちらは、別のブログに書きますね。
夫は体は元気なので、入院までにやってしまいたいことが沢山ある!と(主に片付けや掃除です)朝からやり始めるので、こちらも付き合う羽目に
何だか落ち着かない日々ですが、そんな中、ブログで紹介されていたアンソロジー
読みやすそうで、内容も今の心境にピッタリ?!と手に取りました。
大崎 梢さん
岸本葉子さん
坂井希久子さん
咲沢くれはさん
新津 きよみさん
松村比呂美さん
独身、離婚、死別など、さまざまな理由で「ひとりの生活」をする女性をテーマにした6人の作家さんによるアンソロジーです。
気になったのが、
大崎梢さんの『リクと暮らせば』と
岸本葉子さんの『幸せの黄色いペンダント』
『リクと暮らせば』は84歳の照子が夫と死別後、番犬用に訓練された犬をレンタルするお話。
丁度、今日の夕方のニュースで「犬を飼っている高齢者は飼っていない人に比べて認知症の発症リスクが(40%)低いという研究結果が国際科学雑誌に掲載された」とありました。このお話を読んで、番犬をレンタル…こういうのもありかな?と思いましたがお値段が
『幸せの黄色いペンダント』は68歳のナツが離婚後、セキュリティー会社の見守りペンダントを頼りに生活するお話。
以前、義母のことでセ〇〇の見守りシステムを調べた時に「ペンダントを握るだけで緊急信号がセ〇〇に送られる」というのが載っていました。防犯面でも急病の時にも便利なシステム。将来の自分の時にも使える???
そして、一番心に残ったのが、
坂井希久子さんの『永遠語り』
48歳の十和子は都会での会社勤めで心を壊し、父の勧めで草木染作家の叔父のいる山の家で叔父と暮らし草木染を学ぶ。叔父の死後、山で一人暮らす十和子にも都会から月に一度訪れる恋人がいるのだが、どうしても結婚に踏み切れない。そんなある日、恋人に別れを告げられる。
坂井さんの文章ってこんなに繊細だったかな?と思うほど、表現の繊細な部分に惹きつけられました。
山での生活ぶりも素敵だし、草木染にも魅力を感じました。
そして、十和子の叔父への想いが切なかった。
老後の心配が出てくるお年頃にピッタリの内容で(夫婦共にどこまで健康でいられるか??不安だらけなので)、↑ にあるように時々引っ張り出してきて読み返したくなる
一冊でした(^^♪
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^)v