『掬えば手には』瀬尾まいこ(著)
【内容情報】(Amazonより )
大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。
感想
主人公の梨木匠は、何のとりえもない平凡で普通の人間…というのが悩みだった。
そんな梨木が中学の時に、自分に人の気持ちを読み取れる特殊能力があることに気付く。
・中学時代の転校生、
・一癖も二癖もあるバイト先の店長、
・自分の殻に閉じこもっているバイトの常盤さん
梨木は、特殊能力で周りの人に手を差し伸べていく…
1年半振りの瀬尾さんの作品。
中学時代の転校生のエピソードは心がふわりと温かくなって、
常盤さんの過去は辛かったけれど
少しファンタジー要素が入ってきたり
人の内面に踏み込み過ぎ?と違和感もあったけど、そこが梨木くんの良さでもあるのかな。
読後は瀬尾さんらしくスッキリと温かい空気に包まれるような作品でした
毒がなさすぎて物足りない方もいるかも…
癒しがほしい時におススメです。
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^)v