昨日、回顧録 11 の続きです。
私がお世話になった病院の泌尿器科はドクターが6〜7人ぐらいおります。初診の時は総責任者の先生が担当でしたが、この先生は外来専門でした。
いざ治療を開始するとなったら、他の先生に担当が代わるみたいです。
その事を看護師さんに聞いたところ「チーム体制を取っているので、毎日ミーティングも開いてドクター、看護師が患者さん皆さんのデータを共有し合っています。ですので、どの先生に聞いても大丈夫ですよ」と説明されました。
抗癌剤投与期間は、若い先生が私の担当に代わりました。
膀胱全摘手術前の抗癌剤はGC療法でした(ゲムシタビン、シスプラチン)。
2023.9.19〜28【1回抗癌剤投与】
1サイクル目の抗癌剤投与は、10日間の入院。
抗癌剤投与の前日に入院し採血を受ける。採血の結果、問題が無ければ翌日にゲムシタビン、シスプラチン等の抗癌剤投与を約8時間受ける。
その後1週間ほど入院して体調の変化が無いか様子を観察。
最初の抗癌剤投与の1週間後にゲムシタビン等を約1時間投与。
体調に問題が無ければ翌日に退院。という流れです。
一日に何回トイレに行ったのか、またどれぐらいの量が出たのかも自分で記入させられました。
すでにこの頃には、2時間〜2時間30分置きにトイレへ行っておりました。夜も同じペースなので、夜21時に寝て、23時30分、午前2時、4時30分に起きます。何だか寝た気がしない日々を送っておりました。
やはり普通じゃ…ないよね
コロナウィルスが流行っていたので、事前に必ずこの病院でPCR検査を受ける。検査結果は連絡が来るので、陰性の場合のみ入院出来る。入院の2〜3日前に必ず検査を受けるというものでした。
10日間の入院期間に看護師さんとも色々な話をしました。この病院の泌尿器科では、年末は12月27日まで手術を行う。また、新年は1月4日から手術が始まるとのことでした。
誰も年末、年始に病院なんかに居たくないよね。自分は年末までに退院させてもらおう。と、その時はのんきに考えておりました
2023.10.19〜21、27【2回目抗癌剤投与】
2サイクル目はPCR検査を受けた後に入院。抗癌剤投与の前日に入院し採血を受ける。血液検査の結果が良ければゲムシタビン、シスプラチンの抗癌剤等を8時間ほど投与。体調を観察し翌日に退院。2泊3日の入院です。その1週間後に通院でゲムシタビン等を1時間だけ投与。
2023.11.7【手術日決まる】
この日は診察が有りました。2回目の抗癌剤投与が終わったので、新たに撮影したCT撮影の結果を聞きに行きました。
先生がCT画像を観ている時に、私もその画像を心配で覗き込んでしまいました。
私…「新しいCT画像ですが、膀胱を拡大しても何も写ってないみたいですね。これって、抗癌剤が効いて癌が消滅したのですか」と言いました。
すると…
先生は…「膀胱の全摘手術をして、生理検査の結果を診ないと何とも言えません」と返してきました。
全くこの病院は、患者が安心するようなことは言ってくれないんだな
と思いました。
この病院は、癌専門病院です。毎日、沢山の患者さんを診察しています。再発する方もたくさんいるでしょうし、うっかりした言葉は使えないのでしょう。
そう思いました
すると先生…
「手術日が決まりましたよ。12月25日に入院してもらい、27日に手術です。入院の期間は、感染症など無く凄く順調に行って20日間。約1ヶ月だと思って下さい」と言われました。
私…「おいおい…年末、年始に入院して手術…? 勘弁してよぉ~。 年が明けてからにしてよ。 あの看護師さんが言っていた年末最後の手術日、それを受けるのが自分かよ」 と思いながら…
「よろしくお願いします」と答えておりました
先生…「この後に入院の手続きも有るので、そちらの説明も受けて下さいね」と言われたので、私はそそくさと帰ろうとしました
すると先生…「あっ…。次の抗癌剤投与は今月の16日からです」と言われたので…
私…「えっ… 3回目もやるのですか
抗癌剤が効いたので、もうやる必要が無いのでは無いですか
」って言うと…
先生…「抗癌剤投与は3回やると決まっていますから」と淡々と告げました
腕が腫れるから、3回目は勘弁して欲しかったのです
2023.11.16〜18、24【3回目抗癌剤投与】
3サイクル目も2サイクル目と同じコースでした。
抗癌剤治療って、投与する次のサイクルまでに個人差が生じます。
1サイクル後の採血で、とくに問題が無ければ2週間後に次のサイクルの抗癌剤投与となる予定でした。
しかし、私の場合は60歳を過ぎていることも有り、白血球の数値の戻りが悪いので3週間後に次のサイクルに入るパターンとなってしまいました。
このため、抗癌剤治療を終えるのが、当初の予定よりも3週間も遅れてしまったのです。
そんで…年末最終日の手術です
【抗がん剤投与で気を付けて欲しいこと】
これから初めて抗癌剤投与を受ける方もいると思われます。
そのような方に気を付けて欲しいと思うのは、抗癌剤投与を始めた時に自分で異変を感じたら、直ぐに看護師さんなどの医療従事者に伝えることです。
私の場合、1回目の8時間の抗癌剤投与の時に血管に痛みを感じていました。しかし、抗癌剤って毒薬だからこんなものだろうと勘違いしてしまいました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240602/17/hana-chan1022/16/23/j/o1080060215446562909.jpg?caw=800)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240602/18/hana-chan1022/87/eb/j/o1080081015446572302.jpg?caw=800)
この時は特に
体調に変化は無かったのですが…
2サイクル目の抗癌剤投与を開始した時に、
最初に抗癌剤投与した左腕の部分が赤く腫れ出すようになりました
看護師さんに相談したところ、最初に抗癌剤を投与した時に「点滴液が血管から漏れ出していたのだろう」とのことでした。
「点滴を流していた時に、痛みが有ったと思うけれど、何で教えてくれなかったのですか?」と言われましたが…
「抗癌剤は初めてだったので、少し痛みも伴うものかと思ったのです」と答えました
それ以来、抗がん剤を投与すると左腕が赤く腫れ上がるようになりました。
癌専門病院としては有ってはならないことらしく、偉い看護師さんまで来て下さって、私の腕の写真も撮って病院長にも報告する事象だと言って謝罪して下さりました。
それ以来、私の左腕の外側は点滴を射せなくなりました
みなさん、抗癌剤を投与する時は決して痛みを我慢しないで下さいね
GC療法の副作用ですか
個人差が有ると思いますが、じつに色々と有ります。
先ずは便秘です。下剤を飲まないと全く出なくなります。食後に一日3回マグミット1錠ずつを飲みます。そして寝る前にセンノシド2錠を飲めば必ず出ると言うパターンでした。抗癌剤投与が終わってしばらくすると下剤を飲まなくても出るようになりますが、次の抗癌剤投与がすぐに始まるという感じでした。
その他には、頭痛、食欲減退も有りましたが、疲労感と言うか脱力感で朝起きるのが辛かったです。体調が良くない日は、自宅を出て会社へ通勤するのが物凄い苦痛でした
脱毛ですか…
私の場合、次の抗癌剤投与が始まる頃に髪の毛が抜けました。一日に数百本という感じかな… それが3サイクルとも有りました。
抗癌剤による副作用は、一人ひとりによって違いますので、担当のドクターや看護師さんと相談して最良の方法で乗り越えて下さいね
この抗癌剤投与が効果あったのか無かったのか
については、患者の私には判りません。何故ならば最終的なCTやMRIの画像を見せてもらっていないからです