たまには何か役に立つことを書こうと思います。
(長いです💦)


猫好きの方の中には、
顔馴染みの野良猫がいるって人が多いかと思います。



「保護したいけどやり方がわからない」

「外で自由に過ごしてるしこのままの方が幸せなのかも…」


と悩まれている方も多いかもしれません。


個人的には、
保護?
どーぞしちゃってくださーい!派です。




地域猫だから飼っちゃだめ??

いやいや!!
家の中で飼われた方がいいに決まってます!(断言)


猫のお世話をしてる方には一言伝えてあげた方が良いと思いますが、
頭ごなしに反対するような方なら相手にしなくていいと思います。
まともなお世話係さんなら、なんとか家猫になれるようにお手伝いしてくれるはずですから。




ただ、
保護したけど思ってたより懐かないから元の場所に戻す、なんていう無責任なことだけは
絶対に絶対に!しないで頂きたい。
(それが怖くて反対するえさやりさんもいます)

そもそも、それ、犯罪ですからねー。




生粋の野良猫がおうちの子になるには、
長いと野良生活期間の倍くらい時間がかかることもあるそうです。
(以前3年くらいかかって人に慣れた猫さんのYoutubeを見たなぁ…)


保護すると決めたなら、
最期まで、何があっても面倒を見る覚悟でお願いします。





保護の仕方ですが、
手掴みでキャリーに入れられるような子は、速やかに保護してください。
人馴れし過ぎている子は外にいるのはとても危険です。

ですが、そんな子は本当に稀です。

多少慣れている程度(ごはんあげたらちょっと触れる)で手掴みや抱っこはめっちゃ危険です。
ニンゲンが血まみれになるのでやめましょう。
(噛まれたらその時は平気でも後から大変なことになる可能性があるので病院へ行くこと!)


近隣のボランティアを探して「保護したいんです」と相談すれば、大抵の方は捕獲のお手伝いをしてくれると思います。
(大阪でしたら、大阪ねこの会さんに相談すれば近くのボランティアさんを紹介してくれると思いまーす)

ただ、最近は虐待などの嫌な事件が多いので、
多少つっこんだお話を聞かれるかもしれませんし、捕獲のお手伝いの流れで、ご自宅にお邪魔することもあると思います。
(猫を飼える環境かどうかの確認のため)

「ついでに脱走対策のアドバイスをもらっちゃお〜♫」くらいの気持ちで、
そこは寛容に受け入れて貰えたら、
今後の猫の為にも良いと思います。
(いざという時相談できるしね!)



猫を保護したら、まずは病院へ連れて行きましょう。

連れて行こうとしている動物病院が野良猫を診てくれるか、事前に電話をして確かめることをオススメします。
(ボランティアを介した場合、野良に慣れてる病院を紹介してくれると思います)


また、連れて行く際には、可能であれば洗濯ネットへ猫を移してください。
難しければ捕獲器のままで駆虫だけでもしてもらいましょう。
ワクチンやウイルス検査、健康診断などは、
後日、人に慣れてからでも良いと思います。

※未手術の猫の場合は、前もって手術日を予約の上、出来る検査はまとめてしてもらってください。


おうちに先住猫がいる場合は、
検査が終わるまで(出来れば1ヶ月程度)完全隔離が必要ですので、
その辺も含めて保護する前によーく考えましょうね。




さて、おうちの中での生活ですが、
まずはケージからスタートです。
2段ケージ(猫によっては広めの1段ケージの方が良いです)から始めてください。

食事、睡眠、排泄が全てケージの中で出来るようにし、
普通に触れる程度に慣れるまでは絶対に出さないようにしましょう。


「ずっとケージだなんて可哀想…えーん
と思うかもしれませんが、
今後長く続く室内猫生活のほんの最初の1〜2ヶ月(猫によっては数カ月ですが)だけです。

これをすっ飛ばすと、
下手をすれば一生家庭内野良猫になります。

我が家に悪い例が…
(何よムカムカ)
※蘭子さん。家庭内野良3年目。
一瞬だけなら触れます笑い泣き


ご飯のときしか姿を見せない…。
病院も連れていけない…。
そもそも触れない…。


そんな状態では
何の為に保護したかわかりませんよね?
(自分に言い聞かせてます(笑))
(だから何なのよムカムカ)
※こうならないようにしましょうね笑い泣き



とにかく慣れさせる為にはケージ管理が必須です!
ケージは猫を閉じ込める為のものではありません。
安心できる猫のおうちですウインク

※ケージの扉をひん曲げて力ずくで逃げる子もいるので、扉は紐やナスカンなどで二重ロックを!
ケージにいるときも脱走対策は必須です!


追記…家の敷地内でごはんをあげてる子を保護する場合。
玄関まで何日かかけて誘導して、そのまま閉じ込めようとする方がいますが、大抵は扉を閉めた途端大暴れされます。
それで心折れて諦める人多いです。
慣れてても捕獲器&ケージ管理で!
じゃないと失敗します。





触れるようになるまでは、
美味しいご飯をくれて
代わりに💩を取っていく
変なニンゲンに徹してください(笑)



少しずつおうちとニンゲンに慣れてきて、
生活リズムが出来てきたら、
次はスキンシップを取りましょう。
(この時点で1ヶ月くらい?※猫による)


最初は噛んだり威嚇したりするかもしれませんので、柄の長いおもちゃを使ったり、
革の手袋をつけたりして、
怪我をしないようにしつつナデナデしましょう。
おやつも組み合わせて、ニンゲンの手は怖くないよ照れと覚えてもらいます。
ここが一番根気のいる所です。

猫さんを振り向かせるには日々の積み重ねが大事なのです!



しばらくすると、
みるからに表情が穏やかに変わります。
(この時点で2ヶ月くらい?※猫による)


おもちゃで遊んだり、手で撫でられるようになってきたら、ケージの扉を開けてみましょう。



最初は出てこないかもしれませんが、
猫のタイミングを待ちましょう。
ここで焦ってグイグイ行ったらダメですよ〜。


そのうち自分のタイミングで出てきます。 
※ケージから出す場合は特に脱走に気をつけましょう。


最初は、ケージから出すのはニンゲンが見ている間だけにしましょう。

ケージという安心できる場所があるので、
怖くなったら自分でおうちに帰ると思います。





そのうち部屋の外でも普通に過ごせるようになります。
おもちゃで遊んだり、ベッドで寝たり、おやつをあげたり。
この頃には普通にナデナデできるくらいになっているはず…です(※猫による笑い泣き)


焦らず段階を踏んで、
ちょっと早すぎたかな〜と思ったら、少し戻ってやり直す、というのを繰り返してください。

根気はいりますが、
本当に日に日に成長を感じられますし、
絆が少しずつ出来てくる感覚を味わえます。

これは滅多に出来ない経験だと思います。



自分から甘えてきてくれた日には愛おしさが爆発しますよ爆笑
母性が目覚めます!いや、ほんとに(笑)



ここまで自信満々に説明して来ましたが、
かく言う私も、全く人に慣れていない生粋の野良猫を保護したのは、白ちゃんって男の子と蘭子さんくらいなので、
これが完璧かと聞かれるとうーん…なんですが💦ショック

白ちゃんは普通にフリーに出来るまで3ヶ月ちょっとかかりました。
そして、譲渡までに2年かかりました。
ちなみに、白ちゃんは私が初めて捕獲器を使った子であり、唯一正式譲渡の際に大泣きした子です(笑)

蘭子さんはちょ〜っと諦めモードなのですが(あかん!)
猫が減ったら、また何か変わるかもしれないので、諦めず頑張ります。


保護猫も良いけど、
外猫ナンパも中々オツなものですよ〜、
と言う話でした。


※しつこいようですが、
完全な野良の大人猫は想像以上に大変です。
年単位で慣れない可能性もあります。
みんながみんな出来る事ではありませんので、決して推奨するものではありません。


ふつーに里親会来てくれた方が嬉しいです笑い泣き