(続き)



キョウダイに、

パートナーの事を伝えようと思って

迎えた、今年のお盆休み。


兄へ、とてもスムーズに

パートナーの事を話せたことで、

既に私の心は重たい石から綿毛くらいに

軽くなっていた。


何で、これまで話さなかったのかが

不思議なくらい。

けど、きっと自分の心が整う事が大切だから、最善のタイミングだったのだと思う。



カミングアウトにも種類があると、

話を聞いたことがある。


苦しくて、

助けを求めるカミングアウト


自分を理解してもらうための

カミングアウト


誰かと繋がるカミングアウト、、、

たしか、こんな感じだった。

(うろ覚え💦)


自分の場合のカミングアウトは、

①キョウダイに理解してもらうこと、

②パートナーがいつか私のキョウダイと過ごす日が来る時のための準備、

③人生設計をキョウダイと共有する事で、将来親の介護が始まる時の見通しをつくるため、、、


ここらへんが大きな理由だと思う。

普段から恋愛話とかをするような関係なら、自然と話すタイミングがあるかもしれないけど、私のキョウダイは皆無!笑


みんな、結婚する人を決めたら初めて家に連れてきて紹介をする、というパターンだった。それまでは、一切音沙汰なし。

という事で、同性異性に関わらず、

自ら報告が必要だった。


兄に伝えた2日後の朝5時半。


また自然と目が覚めた。

着替えをして、朝ごはんの準備でもしようかと思っていた。

すると、朝から一人で仕事をしている弟がいた。


「あぁ、いまならゆっくり話せる」


そう思ったら、すぐに言葉がでてきた。



「報告したい事があるんだ。」


「前にオンラインで会ったことのある、○○さんとお付き合いしていて、いつか一緒に暮らそうと思っているよ。」


兄に話した時よりも、

もっとシンプルに事実だけを話した。


弟は仕事柄、必ず当事者の人が身近にいただろうと思うし、関わりがあっただろうから、何も心配がなかった。


私が報告をすると、

弟も目を大きく開いて


「そうだったんだね。」


と言った。


2人とも大きく目を見開くから、

もしかしたら、

これは家族に共通する癖なのかもしれない、、、笑


(私も大きく目を見開く癖があり、パートナーに指摘されたことがあった。笑)



兄に話した時と同様の情報を付け足していく。


すると、弟はこんな事を話してくれた。


「以前働いていた職場に、

トランスジェンダーの方がいて、

結婚するために名前も戸籍も変えて、

海外で手術をしていた方がいたよ。


いま勤務している職場でも、

研修があったり多目的トイレの設置をしたりしている。


昔と比べたら、

いまの若い人たちは

オープンにする人が多いかもね。」


私の予感は的中した!

若者が比較的多い医療系の職場にいる弟なので、きっと理解があるだろうと思っていた。


そのまま、仕事の話(どんな思いで人と関わる仕事をしているか)や、家族の話など、色々な話をゆっくりした。

こんなにゆっくり話すのは、

本当に久しぶりだった。


「オンラインでしか話してないけど、

○○さん(パートナーの名前)は、とても話しやすい雰囲気だったよ。いい人と出会えて良かったね。」


嬉しい事を言ってくれる。

パートナーが褒められると、

私まで喜んでしまう。


最後に弟は、こう付け加えた。


「hanaに備えられた道だろうから、

安心して進んだらいいと思ってるよ。」


「うん、ありがとう。」




こうして、2人へのカミングアウトは無事に終わった。

兄も弟も、ごく自然な雰囲気で

それぞれの状況や立場から見える

自分の言葉で応答をくれた。


決して一般論ではなくて、

自分の言葉を語ってくれる

キョウダイには、本当に感謝しかない🥲


キョウダイがもう1人と、親には

まだ話していない。

こちらも、いつか自然に話せるタイミングが来るのだろうな。


無理にする必要はないと思ってるし、

焦る必要もない。


時が満ちたときに、

また話そう。


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