VOGUE KOREA 4月号
みなさんのところにも届きましたでしょうか。
既にたくさんの情報があふれていて
写真もインタビュー内容も
おおよそは把握していましたが
やはり実際に手に取ってみると
あらためて、キム・スヒョンという男性は素敵だなぁと思います。
表紙は三種類の中からランダムで選ばれるということで
どれが来るかなぁと楽しみにしていたところ
コレでした。
実は一番ほしかったのが
このグリーンのお洋服を着た表紙だったので
ちょっと嬉しかったです。
ポストカードも、もちろん誰かに送ったりはしません。
永久保存です!
ちゃんと訳文がついていてじっくり読みましたが
今現在のスヒョン君の想いにふれ、いろいろ感じるところがありました。
そんなことを少し書き出してみたいと思います。
多分、この文章を翻訳された方は母国語が韓国語なのでしょう。
半熟卵のことを『卵半熟』と訳されたりしていたので…。
ですから、少し日本語として読みやすくなるよう、文脈を失わない程度に言葉を変えている箇所がありますこと、ご了承くださいね。
青文字にした部分がスヒョン君の言葉です!
👆 今回の中では一番好きな写真です!
過ぎてみると何が正しい定義か下すことはできないけれど、どんな瞬間も再び巻き込まれたくないとか、避けたい考えはありません。
結局、時間は流れて、栄光であれ傷跡は残るものだから。
その傷跡に真心が加われば名分は必ず現れる。
まだ走っている途中で、いつまで俳優として声を出すことができるかは分かりませんが、今の自分を取り巻くすべての感情がまだ耐えるに値すると言いたいですね。
長く応援していらっしゃる方々のお話を聞くにつけ
入隊前に彼を襲ったとても辛い出来事の数々。
魂こめた作品に対する世間の評価...
これからの俳優人生を憂うことも多くあったのだろうと、胸が痛みます。
けれど、それらすべてを受け入れて、そういう部分も自分自身の人生だと。
まだ十分にやれるし、やりたい!と思う気持ちが伝わってきました。
👆これは実際には掲載されなかった未公開カットですが、鼻筋の美しさとそこから流れる唇への感じが何とも言えずセクシーで、好きです❣️
撮影中、余裕のようなものを感じたが
入隊を基点に価値観の変化はあったのかと問われ
欲が消えました。
以前はやり遂げなければならないという責任感も多かったし
(いくつかの面で自分が演技的に引き立つよう)状況を突き抜けなければという欲があったんですよ。
ところが除隊を基点に、全体の中で交わることの大切さに気づき
結局はお互いに配慮して調和された時、相手も自分も輝くことができるのだと知りました。
個人的には否定的な考えを減らしました。
考えごとが多いほうだから、いろんなケースを予測しては自分を追いつめていたんです。
今ではすべての面でシンプルにアプローチしています。
【サイコだけど大丈夫】は今までの作品とは異なり、とても気楽に近づけた。
カムバック作だから負担が増すだろうと言われましたが、どの作品よりも自由でした。
以前は「自分が目立たなければとか、キャラクターが確実に表れる演技で勝負しなくちゃ」と、思っていたがサイコでは一歩後ろで間接的に動きました。
「選手だけ集まった試合で、あえて僕だけ出ようと頑張ること自体がアマチュアのような考えではないかと思います。
記録だけにこだわると試合の流れ自体が寂しくなってしまうと思うんです。
自分のペースで完走してもいい、そのような気持ちでアプローチしたらすべてが解決しました」。
と語りますが、これすごく理解できるんです。
実は私は大のスポーツファンで中でもチームスポーツに惹かれます。
野球やラグビー、サッカー...もちろん抜きん出た個人技は必要で、少年少女の憧れの対象はそういう部分が大きいですね。
しかし、それらの競技でもっとも尊敬されるのは
チームのために我が身を捨てて献身する姿です。
その『1点』を獲るためにどれだけ頑張れたかが評価されるのです。
ドラマを作っていく過程で
主役であっても自分が自分がではなく
共演者たちと呼吸を合わせ、最終話というゴールに向かっていく。
その先にあるものが観る者の心に響いたとき
演者たちの喜びも一つになるのでしょう。
ガンテだけではなく
サンテもムニョンも院長も代表も
ジュリ母娘もジェスも
みんなそれぞれに輝いたからこそ
あんなに素敵な物語になったのだと思います。
相手を大切に思う気持ちが熱くても冷たくてもダメ
速度が速すぎると傷つけることもあるし
緩やかさを維持すると見逃す部分が生じる。
それを調節することが重要でした。
そのような部分をカメラの外でも適用するようになって、人に対する態度にもバランスが重要であることが分かった。
韓国男子としての務めを立派に果たし
再スタートとなった【サイコだけど大丈夫】
彼にとっては俳優としてだけではなく
人間キム・スヒョンの大きなターニングポイントとなる作品だったことが分かりますね。
あのシーンでなぜこうしたのか?
その感情ではないのに。
欠点しか見つけられない。
布団キック延長戦に入ってみても感情だけが消費されるだけ。
解決することはないですから。
ちなみに❝布団キック❞というのは
恥ずかしいことを思い出して布団の中で足蹴りをすること、らしいです。
【クリスマスに雪は降るの?】の冒頭シーン
田んぼに自転車ごと落ちてしまい泥だらけの相手役に近づいて
「怪我したの?」と、ひと言投げかける場面があります。
それを上手く表現したくて
トーンを変えてたくさん練習しましたが思った感じが出なかったんです。
(後に恋するようになる)彼女との初めての出会い
すごく気にはなるんだけど親しく近寄るほどの関係ではない。
悩んだ末に、「怪我したの?」の後ろに
「(そうじゃなかったらいいんだけど)」という感じを入れてみました。
もちろん括弧の中の言葉は声には出しません。
そうしたら、ようやく伝えようとする気持ちが迷いをこえました。
その時の感じが好きで
その後は悩む状況になったらこの言葉を選ぶようになった。
自分がしたい感情は伝えるが違ったらそこは仕方がない。
相手の反応はあまりこだわらなくてもいいので、楽な気持ちでいられるようになった。
このシーンを観返してみました。
こちらの動画の最初の部分です!
スヒョン君の言う『怪我したの?』は
字幕では
「平気か?」になっています。
다친 데 없어?
タッチンデオプソ?
怪我したところはないですか?
うーん、なるほど~
スヒョン君の言葉を聞いた後でじっくり鑑賞してみると
何気ないひと言に彼はこんなにも感情を込めていたのかと、感動してしまいました。
演技するときのスヒョン君は、やはり相当考えて考えて考え抜くタイプですよね。
デビュー前のオーディションでも何通りもの演技パターンを準備してたくらいですし...
相手役のナム・ジヒョンちゃん(彼女も演技派ですよね)と
21歳の瑞々しいスヒョン君!
有名監督や脚本家も注目したという素晴らしい演技力。
そして深いまなざし!
キム・スヒョンの才能を誰もが認めた最初のページが開かれた瞬間ですね。
まだ33歳のスヒョン君!
この先、どこまで俳優としての深みを増していくのかが楽しみでなりません。
次回作の【その日の夜】について
英国版を観たが「非の打ち所がない」と感じた。
主役の演技はもちろん音楽、感情を込めて出すアングル、スタイルまで。
全体的なトーン&ムードがすべて気に入りました。
今までは安定した環境での冒険を楽しもうとしていた。
いつも良い結果を手にすることはできない、その運がいつまでも自分を包み込んでくれることも難しい。
これまで、選択と結果が一致することが多かった。
今後もそうであってほしいという願望はあるが、少しその周期を変えてみようかと思ったりしています。
欲も捨て、譲歩する方法も知ったので視野が広くなりました。
ドラマ1本の出演料が5億ウォン(今日のレートでは約4900万円)とも言われ
事務所もそれを否定しないスーパースターの彼は
経済的に望むものはすべて手に入れたはずですが
それだけで幸せになれるものでは(人間は)ないので
我々の想像の及ばない部分はたくさんあると思います。
安定した環境の中での冒険もいいけれど
そうじゃない何かを求めたい彼の気持ちがちょっぴり理解できるような気がします。
韓国一の名優となり
世界に羽ばたくキム・スヒョンを
これからも、ずっと変わらず応援していきたいです!
カメラ小僧みたいなこんなやんちゃな姿で楽しむスヒョン君はとっても可愛い💕
好きなカメラのことを聞かれて
「最近になって急に好きになったわけではない。
カメラは記録の意味よりも込められたものの共有の意味が大きい」
と、答えています。
自分で撮った想い出はその場の空気の匂いまで感じられるものです。
ファインダーの向こうの愛する人たちとの素敵な時間。
そんなホッとできる瞬間がこれからもたくさんありますように。
自信があるという半熟卵。
『6分48秒の魔法』を駆使して、今日も茹で上げているでしょうか?
26ページにわたる特集。
そのボリュームもさることながら
被写体としての素晴らしさ
発する文章の奥深さにあらためて感動しました。
私は常々、キムスヒョンは言葉の魔術師だと思っていて
まだ20代前半の頃から気持ちを伝える言葉のチョイスには、抜群のセンスを感じます。
表現力にもとても優れ、豊かな感性という俳優に最も必要な要素にも恵まれていますね。
モデルとしてのステキさはもちろんのこと
インタビューの端々にそれらを見つけ
彼と出会えた幸せを胸いっぱいに感じます。
VOGUE...大切な宝物がまたひとつ増えました。