ジェジュンの部屋に入ると、すぐにジェジュンはユノに抱きついた。

 

はぁ~~男臭い♡汗と埃の匂いがするけど、それが何かエロい…♡ムフフ

 

ユノの制服にしがみつき、クンクン匂いを嗅ぎながらボタンを開き、厚い胸に飛び込んだ。

ドンとベッドに押し倒されて、そのままベルトとファスナーを下ろされる。

どうやら、今日は制服を脱がせてもらえないようだ。

だが、ジェジュンが嬉々としてユノのズボンを脱がしてきたので、ユノはそのままされるがままに従った。

 

「うっ…は…」

 

ユノジュニアを手や口で奉仕しながら、ジェジュンは器用にスーツを脱いでいく。

制服姿のユノを押し倒すのが楽しいのか、ジェジュンはご機嫌でチュパチュパしている。

 

「あっ…ジェジュン、ヒョン…出るっ!」

 

そのままユノのほとばしりを飲み干したジェジュンは、満足そうに笑った。

そして制服を脱ごうとするユノの耳元で囁いた。

 

「脱がないで。ね、今日は…先輩って呼んでいい?」

 

ワオ!!先輩プレイ?楽しそう!もちろんOKさ!

 

「いいよ…。じゃあジェジュン兄の事、ジェジュンって呼ぶから」

「うん…いいよ…先輩♡」

 

ユノは制服のまま、もう全裸になったジェジュンの足の間に手を入れた。

 

「あ…先輩、やめて…」←女優

「やめて?フッ…もうこんなになって…よく言うよ」←男優

「あっ…そんな…ダメ」

「すぐに二本いけそうじゃないか。ジェジュンは淫乱だな」

「そ、そんな事…あぁっ!そんな!だめっ…いきなりィ」

「勝手にイクなよ。イク時は言え!」

「あぁぁーーーっ!!」

 

主演女優賞を獲れるぐらいの演技力ですが、ユノも負けてはいません。ノリノリ♪

そして「先輩プレイ」であることが幸いし、ユノのドSが爆発!ジェジュンも大満足です。

まるで高校生に戻ったように「後輩として先輩に攻められる」プレイを堪能しました。

 

「ふー…♡」

 

突然の先輩プレイに、二人とも大満足し、しばらく抱き合っていましたが、すぐにジェジュンが起き上がり言いました。

 

「ユノ、卒業おめでとう。おばさんも喜んでるね。今日はどうするの?」

「あ~、大学に顔出して来る。ちょっと監督が話あるって言ってたし…」

「そっかそっか。俺も会社戻んなきゃ。抜け出してきたから。じゃあね」

「あ、えと…」

 

バタンと扉が閉まり、ふとユノは思いました。

 

あれ…?ジェジュン兄…制服で先輩ごっこしたかった…だけ?(その通り!)

…そりゃジェジュン兄とはセフレの関係だけど…なんか、寂しい…( ;∀;)

 

以前はジェジュンと抱き合えるだけで大満足だったユノですが、最近は、心ももっとジェジュンと親密になりたいと思うようになっていました。

 

なんだろう…体の関係がある方が、気持ちが遠くなるような…。

あのまま、ジェジュン兄と寝なかった方が、もしかしたら色んな事相談出来たりしたのかな。

でもどちらにしても、きっとジェジュン兄は俺に相談なんてしない。

何故なら、俺が…まだまだ子供だから…。

 

 

 

ユノは監督に呼ばれていた為、〇〇大に向かった。

〇〇大には、以前対戦した事のある先輩や、全国大会でユノに勝ち、〇〇大の推薦を掴んだハギョンがいた。

 

「ユノ、ちょっとハギョンと組んで対戦してみろ」

「はい」

 

ハギョンは同じ階級で、大きな試合では必ず対戦した事のある、ライバル関係だと言っていい。

高校生の時の対戦成績は、8割の確率でユノが勝っていた。

 

対戦が始まってすぐに違和感に気づいた。

驚いたことに、全く歯が立たないのだ。油断をしているわけではないのに。

技を繰り出すどころか、対戦中何もさせてもらえなかった。

 

おかしい…なんでだ?受験勉強をしながらも、ちゃんと鍛えてたはずだ。

ブランクがあるとはいえ、こんなにも歯が立たないなんて。

 

いや…違う…ハギョンが上手くなったんだ…。

試合運び、技の精度、無駄のない体の動き、全部が上手くなっているんだ…。

 

俺が受験でヒーヒー言ってる間に、こいつは熟練の指導者の下、確実に成長しているんだ。

出遅れ、確実な差がついてしまった事に、ユノは動揺を隠しきれないでいた。

俺がジェジュン兄とのセックスに夢中になっている間に、こんなにも引き離されていた。

悔しい…悔しすぎる。ってかマジでやべぇ!!

 

「止め。チョンユンホ、ちょっといいか」

「ハァハァッ…はい…」

 

ユノは、その後、監督が言った言葉に驚愕した。

その言葉は、受け入れがたいものだった…。

 

 

 

ジェジュンは、ユチョンの元に新しい資料を届けようと、ユチョンの病院に来ていた。

広い病院を歩いていると、中庭にユノの姿が見えた。

 

…え?ユノ?なんで病院に…?もしかして、どっか悪いの…?

 

ジェジュンが慌ててユノを追いかけると、ユノはベンチに座った友達らしき人物に手を上げた。

 

「ジュンス、良いのか?外に出て」

「うん。今日は天気もいいし、許可ももらってる。ずっとベットの上じゃ精神的に辛い」

「サッカーは外でやるスポーツだもんな。外の空気が気持ちイイだろ」

 

どうやら見舞いに来たらしいユノは、友達に買ってきたジュースを渡していた。

ジェジュンはユノが病気じゃない事にホッとした。

 

「で?ユノ、何かあった?」

「なんでわかるんだよ」

「分かるさ。シケた面してるもん」

「そっか…分かるか」

 

ユノは先日、いつも勝っていた相手にまるで歯が立たなかった事実を告げた。

 

「嘘みたいだった。まるで歯が立たねぇの。こんな短期間にこれだけ差をつけられて。監督にも見限られたんだ…」

「見限られた?」

「うん…。階級変えろって。簡単に言えば、お前の入る枠は無いって言われたも同じ事だ」

 

テコンドー(オリンピック階級)は、58キロ級、68キロ級、80キロ級、80キロ超級、の4つの階級に別れて戦う。

現在ユノがいる68キロ級は、一番人数が多くハギョンも同じ階級。

監督はユノに80キロ級に上げてみろと打診したのだ。

 

「う~ん…なるほど。俺たちの年齢って一番伸びる時だからさ、一瞬の遅れが致命的な差になる事はあるよな。階級上げるって…やっぱ大変な事?」

「あぁ、体作りはもちろん、戦い方も技も一から変えなきゃなんない。身長も俺より大きな選手がゴロゴロいると思う。だから留学して体作りから始めろって」

 

「留学か…」

「留学なんて無理だ。俺は韓国を出る気はない。なんでテコンドーの本場を離れなきゃならないんだ」

 

「まぁ…サッカーは留学が基本って感じだけどな」

「なんで…なんで監督はあんな簡単に俺を見限った?確かに80キロ級は少ないから枠に入る確率は上がるけど、それは俺じゃなくてもいいはずだろ?」

 

あんなに自力合格を喜んでくれた監督が、こんなにあっさり自分を切るなんて…。

ユノにはその事が、一番ショックだった。

 

「今からじゃ…到底オリンピックには間に合わない。俺は…切られたんだ。あんなに頑張って…勉強したのに…」

 

ジュンスは何も言わず、俯いたユノの肩を優しく叩いた。

 

「サッカーもさ…ポジション替えがよくあって。自分の希望通りのポジションにつける事ってあんまりないんだ。でもどんなポジションでも、チームの為に、勝利に貢献するために必死で仕事する、そんな感じ」

「サッカーはチーム戦だもんな」

「プロともなれば駒になる。駒の入れ替えでチームすらクラス替えみたいな感覚で変わるんだ」

「うん…」

 

「監督はユノを見限ったわけじゃないと思うよ。80キロ級の方がユノに向いていると思ったのかも。もう一回冷静になって考えてみたら?」

 

ユノは家路につきながら、ジュンスの言葉を思い出していた。

確かに少し感情的になり過ぎていたのかも…。

〇〇大に入ればすぐに、自分の思い通りになるって勝手に思い込んでいたけど、そんな訳ないよな。

オリンピックを目指すって事は、そんな簡単な事じゃない。もう一度よく考えてみよう。

 

 

 

 

俺は見限られたんだ…

 

 

※※※

冷静なジュンスの助言のおかげで、ユノは頭が冷えたようです。

受験はパスしたけど、オリンピックへの道は遠く厳しい。

ユノもいつまでも子供ではいられないのです。

物語は大きく動き出します。