「いらっしゃい^^」

「お邪魔しまーす」

 

待ちに待った週末の夜、さっさと勉強を仕上げて、ジェジュン兄との甘い甘い時間。

ジェジュン兄と肌を重ねるようになって4回目。

でも今日の俺は違うぞ!

今日こそ自分の感情に負けず、ジェジュン兄を、優しく優しく抱くんだ!

シミュレーションはバッチリだ!←(勉強しなさいよ)

よくジェジュン兄の声を聞いて、優しく、優しく女の子を扱うように…。

 

もうお互い分かり切っているので、順番にシャワーを浴び、スマートにベッドインした。

ユノは考えていた通り、ジェジュンの言葉をよく聞き、ひたすら優しく優しく抱いた。

 

「んんっ…!あ…イヤ…ダメっ…!」

(ダメ?これは嫌いなのか…)

「はぁっ…ゆのっ…!やだぁ…無理ィ…!」

(無理?無理させちゃいけないよな)

 

 

……今日のユノはどこか変。

いい所なのにすぐに止めちゃうし、まるで女の子を扱うみたいに優しくて、なんだかくすぐったい。

ちょっと!もっとグイグイ来てよ!

そんな真綿でくるむようなんじゃなく、もっと乱暴に!痛いぐらいに!俺が気を失うまで!

 

次第にイライラが募るジェジュン、その空気は伝わるものの、ユノはどうしていいか分かりません。

 

どうしよう…なんだかジェジュン兄が感じてないみたい…。

やっぱり、俺って下手なの?

絶対そうだ、下手なんだ!だってジェジュン兄がいつもより全然乗ってないの分かるし、汗も少なめだし、シーツも握りしめてないし、声が…違う。

演技してんのまるわかりだし、ジェジュン兄を見ると目を逸らすし、なんだかイラついている感じだし。

いつもだったら、ひきつれるような必死の声や、涙ポロポロ零して助けを求めるように俺にしがみついてくるのに、今日は全くない。

 

もしかして…もう、俺に飽きちゃったの…?(´Д⊂グスン

 

 

もうっ!もうっ!なんなのユノッ!キイー!

そのご立派な大殿筋は何のためにあるのさ!俺の事を壊すぐらいにガツガツ来てよ!

困ったように俺を見ないで!俺の事なんか気にせず、冷たいぐらいが丁度いいのに!

出来る事なら俺を縛って、目隠しして、言葉攻めでいじめて欲しいのに!←(真正のドM)

でも、そんな事俺から言えないじゃんっ!恥ずかしいじゃんっ!言ったら興奮が半減するじゃん!

 

もしかして…もう、俺に飽きちゃったの…?(´Д⊂グスン

 

 

エチが大好きなジェジュンにとって、エチが上手くいかない事は大きなストレスになるようで。

「今日もガッツリ気を失うまでユノに抱いてもらおう~♪」と思っていた分、そのがっかり感が顔に出てしまい、それを見たユノがさらに縮こまるという悪循環。

ジェジュンは「百戦錬磨の姫」なので、今のユノでは「力不足」と言うのが正直な所なのです。

毎日何回もジェジュンで抜いているユノなのに、今日は途中でしぼんでしまいました。

 

「え…?」

「あ…ごめん、ジェジュン兄…」

「大丈夫、俺に任せて」

 

ジェジュンが一生懸命ユノジュニアを可愛がるほど焦りが募り、ジュニアは小さくめり込んでいきます。

ダメだ!ジェジュン兄が頑張ってくれているのに…どうしたんだジュニア!いつもの元気を思い出せ!

 

一向に元気を取り戻さないジュニアから、そっと手を離したジェジュン。

 

「………そういう日もあるよ、気にしないで」←棒読み

 

スッと立ち上がりシャワーに入ってしまったジェジュンの背中に、ユノはまた更に凹み、めり込みました。

違うんだぁジェジュン兄!ヒョンの事が嫌いなわけじゃないんだ!むしろ大好きなのにっ!!

あぁぁっ気まずい、気まず過ぎるっ(>_<)

俺ってこんなにダメなやつだったの?インフルやコロナに罹っても、アソコは元気ビンビンだったのに!

この年でイ〇ポってあり得ないよな…ちくしょーどうしたんだ!俺!

 

 

シャワーを浴びながら、ジェジュンはモヤモヤを払拭できず、珍しくGをしました。

俺が自分で自分を慰めるなんてあり得ないんだからぁ!どうしちゃったんだよぉユノ!

そりゃあ男は繊細で、ちょっとしたことでダメになったりするけど、ユノはまだ18でしょう?

 

……あれ、待って…。

ユノから見たら俺は10歳も年上のおっさんって事…?

そう言えば最近、若い頃より肌が衰えてきたような…忙しくてお手入れもしてないし…。

よく見て見ればおっさんだな…毛穴開いてんじゃん…とか思ったんじゃない?!ヒイイイイー

イヤ―――!ユノに嫌われたくないィィィ!

 

 

シャワーから出たジェジュンは、頭からタオルを被り、顔を隠していた(毛穴が気になっている)。

ジェジュンに代わり、ユノがバスルームへ入った。

 

やっぱり…ジェジュン兄俯いたまま、俺を見てくれない…(涙

嫌われた…絶対嫌われた…もう俺の事なんかガキ過ぎて嫌いになったんだ…。

クッソ―――!ジェジュン兄に嫌われたくないのにぃ!

 

 

シャワーから上がっても、ユノはなかなかジェジュンの傍には行けなかった。

気まずさから、息をするのも苦しくなり、ユノは…逃げた。

 

「あ…ジェジュン兄、もう帰るよ。バスあると思うから」

「え…そう?…じゃあ、気を付けて…」

「うん…」

 

部屋を出たユノは、零れる涙を止められないでいた。

そして、部屋に残ったジェジュンは、やけ酒をした。

 

 

 

家に帰ってからも、ユノのモヤモヤは消えず、ユノはそれから悶々とした日々を過ごした。

ユノの頭の中はジェジュンで一杯、勉強も手につかなかった。

 

「はぁ…どうしよう。明日の家庭教師(平日)は、前から都合悪いと聞いていてお休み。次は週末だ。

でもどうしよう…。このままじゃ…ジェジュン兄に会えないよ…」

 

集中してジェジュンとのベッドインを思い出す。

むくむくとジュニアが起き上がり、すぐに完全体となった。

何で?今はこんなに元気なのに、あの時はどうして…?俺のばかっ!

 

手につかない問題用紙を前に、ユノはすっくと立ちあがった。

このままじゃダメだ!ジェジュン兄に会いに行こう!

どうしてもわからない所があるという言い訳を用意し、ユノはジェジュンに会いに行くことにした。

 

 

夕方からジェジュンの家の近くに立ち、ジェジュンの帰りを待つユノ。

秋の夕暮れはすぐに暗くなり、それでも涼やかな風が優しくユノに吹いてくれる。

 

きっと大丈夫…優しいジェジュン兄は、きっと優しく迎え入れてくれる…。

一縷の望みをかけて立つユノだったが、ジェジュンはなかなか帰宅しない。

ユノは筋トレをしながら、忠犬ハチ公のようにジェジュンの帰りをひたすら待った。ワン!

 

「え?ユノ?どうしたの?」

「…ジェジュン兄。あ、俺…しつ、質問があって…その…」

「質問?それで待ってたの?お腹すいてない?」(やだ…カワイイ…♡)

「あ…その…」

「いいから、入って!」

 

ジェジュンは家に入ると着替えをする間もなくキッチンに立ち、残りものだけど、と前置きして美味しいご飯を用意してくれた。

 

「ジェジュン兄は…食べないの?」

「俺は軽く食べてきたから。気にせずどーぞ」

「いただきます!」

 

ジェジュンに会ったらどんなに気まずいだろうと怯えていたユノだったが、ジェジュンは微笑みながらユノを見てくれた。

 

「ジェジュン兄…」

「あ、ごめん。美味しそうに食べてくれる人って好きなんだ」

 

食べます!食べますともっ!(>_<)

ジェジュン兄が俺の為に作ってくれたご飯だ!米粒一つさえ残しはしないよっ!

ユノは、心でむせび泣きながら、そこにあった夕食をペロリと平らげた。

 

「ご、御馳走様でした!」

「いいえ^^」

 

食器の後片づけぐらいはやろうとキッチンに立つと、ジェジュンはようやく着替えに立った。

皿を洗い終わると、ちょうどジェジュンが着替えている所だった。

狭いワンルーム、隠れる所などあるわけもなく、ジェジュンがシャツを脱ぎ、白い背中が見えた。

ちらりとピンクの頂が光って見え、カチャカチャとベルトを外す音がした。

 

……ギンギン…ギンギンッ…ギンギンギンギンッ!

 

前回の不発により、ユノジュニアの起立はいつもより更に大きく、痛い程だった。

 

「じぇ…ジェジュンヒョンッッ!!!」ガオー!

「わぁっ!」

 

 

 

……そういう日もあるよ。気にしないで(怖

 

 

 

※※※

そうそれよ!ゆの!クマになるんだ!ww

百戦錬磨の姫に翻弄され、勉強どころではないユノです。

でも、成績下がったらヤバいよ。

…姫、怒ると怖いんだぞww