果てしなく愛し合い、やっと満足した二人は、チュッチュッとバードキスを繰り返しながらやっと泉で体を清めました。
その間も絶え間なくユノがジェジュンの体を触り、「もう!ユノのエッチ!」とジェジュンに睨まれてデレデレしています。
ようやく服を着た時、ジェジュンが赤い頭巾をかぶりました。
「わぁ…なんて可愛いんだ。とてもジェジュンに似合ってる」
「ふふ…そう?」
ジェジュンはそれが自分にとても似合っていることを知っているので、褒められてご満悦です。
「そういえば、ここに来る途中噂で聞いたんだ。赤い頭巾をかぶったとても可愛い子がいるって。ジェジュンの事だったんだね」
「そんな噂あるの?知らなかった」
ジェジュンはそんな噂とっくに知っていましたが白々しく答えました。
「そういえば、ユノはどうしてこんなところにいるの?どこかに行く途中なの?」
「俺は旅人なのさ。風の向くまま気の向くまま、そうやって生きてる」
「カッコイイ~~♡♡」
ジェジュンはふっと笑みをこぼすユノにキュンキュンしましたが、実はユノは話を盛っていました。
旅の途中、赤い頭巾をかぶった可愛い子の噂を聞いて、ぜひ会ってみたいと探していたのでした。
「ユノは旅人なんだよね…もう、行ってしまう…?」
上目遣いに目をウルウルさせてジェジュンがユノを見つめます。
「必殺の上目遣い」この目を向けられて、ジェジュンのいう事を聞かない男はいません。
「いや…少し休みたいと思っていた所だ。もしよかったら、君の家に寄ってもいいかな」
「もちろん!しばらくいたらいいよ!おばあちゃんと暮らしてるけど、きっと歓迎してくれるよ」
「おばあさんが…いるのか…」
素早くユノの心配事を察知したジェジュンは、すぐさま言いました。
「大丈夫!おばあちゃんは一度寝たら、何しても起きない体質だから、全然大丈夫!」
「じゃあ、お邪魔しようかな」(露骨)
「そこのモモンガ君、そのジェジュンはどこにいるのだ?」
「どこにって…どこだろう?きっともうすぐ帰ってくるよ!」
「では少し待ってみますか」
チャンミンは馬を降りると、馬に水を飲ませ、自分も泉で顔を洗いました。
濡れた顔を上げフルフルと振ると、濡れた髪が太陽に照らされて、キラキラと輝きました。
水も滴るイイ男です。
「チャンミン王子、赤い頭巾の可愛い子を見つけたら、どうするおつもりなのですか?」
フクロウユチョンが恭しく尋ねました。
「そうだね…見て見ないと分からないけど、好みだったら妃にしちゃおうかな」
かるっ!そんなんで妃選んでいいんかいっ!と心の中で突っ込みを入れた時、向こうからイチャイチャと楽しげな声が聞こえてきました。
「いやぁ~ん、ユノったら、おっかしーアハハ」
「そうか?可笑しいか?アハハ」
何が可笑しいのか、二人でキャッキャしながら歩いている、まさにバカップルの二人。
そんなジェジュンを見つけた、モモンガジュンスが叫びました。
「アレがジェジュンだよ!」
チャンミンが目を向ければ、赤い頭巾をかぶった、この世のものとは思えないほど可愛らしい子がこちらに歩いてきます。
ジェジュンは、まさにチャンミンのどストライクで、チャンミンは打ち抜かれた胸を思わず摩りました。
「アナタが赤いずきんのジェジュンですか?」
「え?誰?」
「私はこの国の王子、シムチャンミンです」
胸に手を当てた優雅な挨拶に、ジェジュンは一瞬ドキッとしました。
それほどに、長い脚を揃えて立つチャンミンはカッコよかったのです。
「して、ワタシはアナタが悪いオオカミに食べられてしまったという噂を聞いてやってきたのですが…」
ちらりとユノの姿をとらえたチャンミン。
「もしかして、悪いオオカミとは…アンタの事か?まさか、もう…食べられてしまったのか…?」
「いやん♡(/ω\)」と顔を赤らめる、赤ずきんちゃん。
「いけません、ジェジュン。この男は悪いオオカミです。こんな男には見切りをつけて、早く私の所へ」
「誰が悪いオオカミかっ!王子だか何だかしらんが、失礼な奴め!」
「ジェジュン。私はこの国の王子。ゆくゆくはこの国の王になる男。もしあなたさえよければ、アナタを妃として迎えてもいい」
「お妃様?う~ん…」
「もし私の妃になれば、ティファニーでもエルメスでもカルティエでも、好きなものは何でもプレゼントしましょう」
「えっ?!カルティエ?」
思いのほか、ジェジュンがカルティエに食いついたことに、ユノは驚き焦りました。
「俺だって!ジェジュンが好きなカルティエをプレゼントするぞ!」
「ユノ、ホント?」
「ジェジュン!ワタシはエルメスもグッチも付けましょう!ヴィトンは嫌いですか?」
チャンミンの金にものを言わせたプレゼント攻撃と、ユノの間で、どうしよ~と迷うそぶりを見せるジェジュン。
長身のカッコいい男二人に求婚されて、まんざらでもない様子です。ニマニマ
「ケッ!二人とも騙されちゃってまぁ…」
ユチョンがやれやれと、呆れながら言いました。
「ゆちょん、ジェジュンモテモテだね。どーするんだろ」
「そんなん決まってんじゃん!まぁ見てな」
ジェジュンは嬉しそうに微笑みながら、ユノに言いました。
「ゆのーほんとにカルティエ買ってくれる?」
「あぁ!もちろんだ!」
「新作の指輪とブレス、セットでね」
「分かった!絶対に買ってやる!」
ふふふと笑ったジェジュンが、チャンミンの前に立ちました。
「僕ならカルティエだけじゃなく、今ならグッチもエルメスも付けますよ!」
何だよ、通販番組かよとユチョンは思ったが、黙って見ていました。
「チャンミン王子、ごめんね。もう僕はユノのものなの。だっからー諦めてね♡」
「ぬをー!何故だ!何故なんです、ジェジュン!」
ガクリと崩れ落ちたチャンミンの横からユノが現れ一言言いました。
「すまんな、ジェジュンは貰ってくぞ」
「ごめんねー♡」
二人はイチャイチャしながら、その場を去って行きました。
「なぜだ…なぜなのだ…僕は王子なのに…」
立ち上がれないチャンミンの傍にフクロウユチョンが降り立ちました。
「まぁまぁ、可愛い子なら俺が紹介するから」
「……ジェジュンより可愛い子ですか?」チラ
「…ん~まぁ、それは好みだから、ね?」
しぶしぶ立ち上がったチャンミンは、ユチョンと街に向かいました。
モモンガジュンスも面白そうなので、そのあとを追いました。
ユノはそのあと約束通りジェジュンにカルティエの新作指輪とブレスのセットを買わされ、白目を剥きました。
そしてお金が無くなったので、ジェジュンの家に住み着き、おばあさんと狩りをしたり、木で色々なものを作ったりして楽しく暮らしました。
夜になると、おばあさんが眠ったことを確認し、熱い夜を過ごしました。
時には泉に出かけ、月明かりの下で思う存分声を上げ、愛し合いました。
狩りに出かけたおばあさんがいない家でも、いつおばあさんが帰るか分からないスリルを味わいながら楽しみました。
そんな二人の睦事は、飽きることなく続き、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
なんじゃそれ^^
おしまい。
※※※
あまりに可愛い画像を見つけてしまい、書いてしまいました。
え?現実逃避?
そうです。ミロチクが進まないんです。テヘ