花未来(はなみらい)こと戸井田かおりです。
●夫の無精子症のため精子提供により2012年長女イチカ、2015年次女ニコを授かり告知をした上で家族仲良く暮らしていますニコニコ               ●精子提供・卵子提供・代理懐胎など多様な家族のためのふぁみいろネットワークの共同代表                 


こんにちはニコニコ

夏休みの疲れから、やっと少しずつ回復してきました💦

またこちらの本から
気になったことを
記事にしますね!


Susan Golombok 先生が多くの当事者へのインタビューから第三者提供について研究をされてますが、この本では代理懐胎についても書かれています。


で、驚いたことが、
タイトルにも書いた、
【代理母の苦悩について】です。

代理母さんの苦悩と言えば、
メディアや専門家の指摘でありがちなのは、

貧困のため仕方なく
身体を商品にせざるを得なかった
可哀想な女性…のような
苦悩ですよね。

でもこの本に書かれている苦悩は…
真逆だったんです。


イギリスで初めての代理母となられた方は、
赤ちゃんを出産されたあとの
メディア報道の見出しが、
【子宮の貸し出し!】【赤ちゃんの売り買い】
のような自分の心内とは違うもので、
それが引き金となり
社会からの抗議がすごかったこと…ショボーン

それがとても辛かったそうです。
お金で赤ちゃんを引き渡すなんて…そんな事したい女性いるわけないのに…と。


その方は、
お子さんを育てている中で、
子育てと両立しながら
自分にできる仕事で、

なおかつ、
子どもを持てない人たちを助けることが出来る、
それならば互いにとって、
とてもHAPPYな事ではないか✨
と思って代理母に申し込んだようです。



この方のストーリーを読みながら、
最近の、
匿名ドナーの子ども=出自を知れない可哀想な子どもという
メディアや専門家の方たちの語り口を思い出しました。

匿名ドナーの子どもたちは、
告知を受けている場合、
我が家の子どもたちも周りの子どもたちも、
出自が知れなくて辛いなどという話は聞いたことありません。

海外の事例を見てても、
そんな話はほぼ聞かない。

我が家の長女イチカは、
そうやって精子提供で産まれた子は可哀想という主張自体が、子どもを可哀想な状況にしてる。
可哀想と言わないでほしい!
普通の子と何も変わらないのに、と
言っています。

(あ、イチカこの件については、
聞けばプリプリ怒ってます、いや
呆れてるという方が近いかも…ですが、
普段はすっかり忘れて
日常を楽しんでますので
ご心配はなくニコニコ


代理母さんの主張と、
イチカの主張、
なんか似てるとこあるな…と思いました。

そこに関わる当事者は何も問題なく
幸せに暮らしているのに、
社会からの善意のナイフが
当事者に突き刺さる…。


一人一人ストーリーは違うのに、
イメージってとても怖いですよね。

メディアというのは、
事実の一部分だけを切り抜いたものだったり、
テーマに合わせて脚色されてることもあったり。

私自身も、
何かの報道を見た時は、
その一部の情報だけで
物事をジャッジしないよう気をつけなければ、と
あらためて思いました。

そもそも物事をジャッジする必要さえ
ないのかもしれません。


自分も誰かにとってのナイフにだけは
ならないよう、気をつけたいものです。